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早すぎた遅刻

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お話を考え中。アイデアスケッチ。memo メモ。
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早すぎた遅刻(memo)

今日は広告代理店に勤めている龍平とイラストレーターをしている剛との約束で喫茶店にいる。10分前行動である。

龍平がやってきた。この店、いつの間にか禁煙になっていて龍平は席に着くなり、ちょっと外に行ってくるといって出ていった。

戻ってきた龍平を見るとひまわり型のサングラスをかけていた。

「どうした龍平?なにかあったの?」

「いや、ただな、まぶしかった‥‥。」

俺も一本吸ってくるよと席を立つ

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早すぎた遅刻(memo)

僕は気付くとベランダに出ていた。震える手でたばこを一本口元に持っていくとライターで火をつけた。涙が流れて止まる様子を見せない。

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兄ちゃん母さんの肖像描けって!俺観たいし!そうだなアツシの言いたいことはわかる俺も観てみたいよ。父さんそうだよねぇ。

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早すぎた遅刻(memo)

その日は晴れていた。
何をするでもない在廊中という看板に分不相応の画家が
一人在廊しているだけのこと。分不相応というのは特に
画家っぽくない見た目、それに起因する。妻には俳優か役者、
営業か客商売でもやればよかったのにと言われる。
褒めているのだろうけれど特に嬉しくはない。
妻との結婚の際、告白したのは僕で付き合うことを提案したのも僕だ。

そんなことを思っていると、ドアの鈴が鳴った。若い2人組の

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