「ノーマスク推進に抜けている論点=17年先の出来事の到来推測」
日本でも、欧米同様、ノーマスクの議論がなされるようになった。
しかし、上記の記事に記されている通り、
コロナ前の価値観にはなるが、日本と欧米とではマスクに対する価値観が異なる。よく、コロナ前と後とで人びとの価値観や行動が変わった、と言われるが、マスクに対する見方は変わらないのだと、つくづく思う。
またノーマスクではなく、コロナの今後を検討するうえで、インフルエンザとの比較が挙げられる。
私は、インフルエンザとの比較には否定的だ。
なぜなら、コロナ前にインフルエンザが流行していた時には、人びとはありとあらゆるところでアルコール消毒はしなかったはずで、換気も意識しなければ、席間隔も意識しなかったはずだ。私に限った話で言えば、外出先から帰って毎回うがい、アルコール消毒はしなかった。
加えて、下記のサイト内の記事を読むと、インフルエンザワクチンの接種率は明確ではないものの、コロナワクチンの接種率より低いといえる。そもそも、インフルエンザワクチンはmRNAワクチンではないため、人の状況を比較するに値しない、と考える。ワクチンの形態が異なるのに加え、インフルではワクチン接種は子どもを除き1年に1回で済むのに対し、コロナの場合、現在検討されている4回目接種を含めば約1年の間に4回もワクチンを接種しなければならないのだ。接種に加え、インフルワクチンではみられなかった副反応が生じることもある。
何なら、コロナ前、インフルエンザに発症したら、すぐ最寄りの病院へ行き、1時間も経たないうちに検査を受け、陽性の診断を受けたら、30分も経たないうちに薬が処方され、自宅に戻ることができた。それが、コロナでは到底実現できておらず、検査から診断に数日要することもある。また薬や投薬方法が、第何波が到来するごとに変化するし、現在コロナの治療薬を処方してもらうとなると、健保が薬価を私たちに代わって肩代わりしているが※、おそらくインフルより高価な薬価なはずだ。そうなると、庶民は病院にかかれなくなる。これだから、私はコロナとインフルの比較に懐疑的で、コロナをインフルかのように捉えることには反対の立場なのだ。
※に関しては下記を参照
https://www.facebook.com/1332755475/posts/10221197656234309/?d=n
ただし、この生活が長く続くことは望んでいない。
そのため、3つ国に対し、提案する。
1つ目は、現在ある感染症の分類法である第何価という枠組みにとらわれず、感染者に対し、
コロナの診断には治療費負担を求めるが、
処方せん費用は感染者の所得に応じて、費用負担補助を検討する。
2つ目は、万が一感染者が死亡した場合、葬儀費負担を軽減させる仕組みを構築する。
実際、下記にある佐賀新聞の記事によると、コロナ感染後お亡くなりになられた方の葬儀費用が割高になっているという。これでは、遺族の負担は大きい。現状より遺族が抱える負担を軽減させる仕組みを早期に作っていくことが求められる。
3つ目は、コロナウィルスが変異や異なる株へと進化を遂げるのと同時に、医療体制や感染防止対策が進化することで、コロナウィルス感染後お亡くなりになられる方は減少傾向にある反面、感染流行の時期にはそうでない時期と比較して、死亡者が増加し火葬場の混雑を予測することから、火葬場の増設を早期に検討いただきたい。
仮に、コロナ流行後に設けていた制限を解除したり、ノーマスクの社会となった時、当初は死亡者が若干増加する、と私は予測する。根拠はないが、これまでの対策により防げていたウィルスが広げられるかもしれないからだ。実際そうならないにしても、最悪の予測は必要だ。
なぜなら、予測が外れる場合、量で言えば、予測を上回るか下回るか、時期で言えば、早まるか遅まるかがあり、前者の場合が有り得るからだ。
私は、下記の書籍と記事を通じて最悪を予測する重要性を掴んだ。
最悪の予感: パンデミックとの戦い
https://www.amazon.co.jp/dp/4152100397/ref=cm_sw_r_cp_api_i_MJ7CSNT212Y9DYCQTX3Y
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/86077?page=1&imp=0
ところがだ。火葬場というのは、なかなかオペレーションの改革というのはできないし、現実火葬場の建設を進めるのは難しい。
PCR検査や診察する病院、入院できる病院の増設よりはるかに難しいのだ。
ノーマスクにするのはありだが、実際ノーマスクを推進し仮に死亡者が増加した場合の対策はできているのだろうか。できていないのなら、いますぐに着手するべきである。また、実際に死亡者が増加しなければどうするの、という意見が出てくるはずだ。
河合雅司氏の著書「未来の年表」のp. 104に2039年に火葬場不足が予想される記述がある。
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)
その記事通りの死亡者数がすぐさま発生するとは思えないが、仮に死亡者が増加しないにしても、火葬場を新たに建設するというのは未来への備えとなる。その点、アベノマスクとは異なるのにはご理解いただきたい。
また欧米では、お亡くなりになられた方を土葬する国や地域がある一方、日本では土葬ではなく火葬が当たり前だ。その点、欧米と日本を比較するうえで注意していただきたい。