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#06 私が持っている不安障害の症状

私は不安障害のなかでも比較的軽い症状だと思います。対人関係の不安がある社交不安障害や過呼吸・広場恐怖などを伴うパニック障害、確認行為がやめられない強迫性障害などいろんな種類がありますが、私は全般性不安障害に一番近いです。

出来事に対して過剰な不安に取り憑かれてしまう症状があり、生活に支障が出るレベルの「行き過ぎた心配性」という感じですかね。

不安障害につながっていったであろう不調の日々

まだ会社に勤務しており、心身両面でのさまざまな不調が起き始めた頃、いつもの通勤の電車が事故でなかなか動かない日がありました。30分で着くはずの駅まで、その日は1時間もかかってしまったんです。そもそも満員電車が苦手な私は、いつ着くのかわからないことや閉じ込められていることなどから、過呼吸気味に。それから電車に乗るのが怖くなってしまいました。

同じ頃、みんなでごはんや飲みに行って、その途中で体調を崩してしまうことが重なりました。みんなを待たせてしまったり、先に帰らざるを得なかったり。それから他人と一緒に食事をすることが怖くなり、今でも食事は一人を好みます。

また、自律神経の不調から様々な症状が出始めました。めまいや耳鳴り、節々の痛みに体温調節ができないなど。外食時に体調を崩してしまうのも、おそらくこの自律神経の不調から来てたんだろうなと思います。

こうして自分の体調不良によって、他人に迷惑をかける不安とか、そもそも出かけることに対しての不安が出てきてしまったんでしょうね。

不安障害と付き合う

引きこもりの期間を経て散歩の距離を少しずつ伸ばすなどして、今は一人なら出かけることができるようになりました。一人なら、体調が悪くなれば休めばいいし、なんなら帰っちゃえばいいし。

でも誰かと一緒だと、自分の不調を相手に伝えることが苦手で気を遣ってしまうので、今でも苦手。友達には伝えてあり、遊ぶときには食事を避けてお茶する程度に調整してもらっています。

自分ではどうにもできない状況が苦手なので、美容院も苦手です。今はカラーもシャンプーもせず、カットのみの短時間でお願いしています。

病気不安という病気

また、私には病気不安という症状もあって、これはこのご時世も背景として、患者は増えているんじゃないかなと思っています。

感染症の流行とほぼ同時期に、たまたま受けたがん検診でひっかかってしまいました。まだまだ経過観察でよい、回復の可能性もあるものなので、心配することはないんですが、「がん検診にひっかかった」ということが私にとってすごくショックだったんでしょうね。

そこから何か自分の身体で気になることがあると、取り憑かれたように不安になり調べ続けてしまうようになりました。私の場合は、「陰性」「大丈夫だ」という結果がわかれば、不思議なくらいスッと楽になりますが、それまでは不安で仕方がないので、この二年ほどはかなりの病院通いをしています。

自分でも心配しすぎだと、異常だとわかってはいても、不安や調べ続けてしまうことを止めることができません。でも、そういう病気なんです。不安のセンサーがおかしくなる病気なので、仕方がないのです。

気を逸らすためにいろいろ試してきていますが、どれもあまり効果はありません。投薬治療も方法としてはあるようですが、私はそこまで程度が重くなく、また「検査結果を聞けば満足する」と自分でも理解しており、その都度対処できているので、投薬は行なっていません。

認知行動療法も試したことはありますが、日頃自分の思考を一歩引いたところから見る癖も昔からついているため、効果はありませんでした。万能とも言われる認知行動療法ですが、それには向き不向きがあるようです。

今は、不安を感じるときには何が不安かを見つめ、対処法を考え、無理はせず、安心するために病院にも行かせてもらい、とにかく責めないで過ごすようにしています。


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