見出し画像

#40 求めるが故に切り離す

友人に会いに行って数えきれないほどの体験をしてからずっと、調子があまりよくありませんでした。もう二か月が経とうとしています。そしてここ数日、過覚醒の状態が悪化し、不安の症状が明らかに酷くなったため、カウンセリングを受けました。その日の夜にこれを記録しています。

今回もいつも通りの波といえばそうなのだけれど、いつも通り人と距離をとる「孤独」の選択ではどうにも対処がしきれなくなっているから、ここまで悪化しているのだろう、というのがカウンセラーさんの見解です。

調子を崩しだしたのは、その会いに行った友人を求めてしまう感覚が強くなったところから。どうしても彼に向ってしまいそうで、それが嫌で仕方がなかった。具体的に言えば、彼の時間が欲しくなった。彼の時間を私に向けてほしくなった。そんな感覚でしょうか。

前の恋人と居たときの感覚にとても似ていて、それが本当に嫌だったんです。

自分ではコントロールできない子どものような自分で、とにかくひっついていたがった。恋人の機嫌を損ねないように必死だった。なんとか大人として立たなきゃと葛藤もして、自分がバラバラになっていった。

本当に苦しかったし、そんな自分がとてつもなく嫌い。だから友人である彼に対して、そうはなりたくなかった。だから気をそらそうとしたんです。他に出会いを求めました。普段使わないアプリを試してみたり、古い友人に連絡をしてみたり。

つまり、彼を求めるが故に、彼を切り離そうとしたんです。

それがおそらく、私の今までのやり方で、こうでしか立っていられなかったのでしょう。孤独になることで、求めた先の傷つくであろうリスクや離れていかれる不安を消し去る。そのほうが楽だったから。

でも今回はそれがうまくいかなかった。

カウンセラーさんに話すまでに、何度か彼に話してみようとも思っていました。「求めてしまう感覚があるんだけど、依存で自分がなくなるような気もして離れたくなっている」と、一応の言葉は並べられる。

彼は以前から、とにかく思ったこと感じたことをそのまま投げてみて、と言ってくれていました。「こう感じてるんだけどどう思う?」と、答えがでていなくてもいいから、と。だけどその並べた言葉を彼に伝えることはできませんでした。

言葉にするということは、自分で認めるということ。そんな自分がいることを受け入れるということ。それが私には大きすぎる苦痛でした。

私は以前も話している通り、元恋人といたときの自分、言葉が出ない子どもの自分が心の底から嫌いなんです。そんな自分を見たくない。それを私だとは認めたくない。泣きながらカウンセラーさんに訴えていました。本当に嫌なんです。

言ってしまえば、それが自分だと認めたことになる。話さなければ誰にも知られないし、自分のなかでもなかったことにできる。だから言わないまま、時間が解決してくれるのを待っていました。時期に落ち着くはずだから、と自分をなだめて。

でも落ち着かないまま二か月が経とうとしていて、より悪化している。だからもう、自分で自分を抑え込むことが限界なんだろう。だって感じちゃってることなんだから、それを消すことは本来できないこと。感じてることが事実なんだから。そうカウンセラーさんに諭されました。

今まで安心できる相手、安心できる環境を求めて、少しずつ作ってきて、自分の感情を見る練習もしてきているのに、一番大事なところで切り離そうとしている。真逆の選択をとってしまっている。それが今の私に起きていることで、大きな課題で。

次に向かうべきはそこだね、と道を示してくれました。


▼今回の配信はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?