『ドラゴンボール恋愛理論』
今日は、なんでそもそも私がこんなにも色々な人とのデートを繰り返しているかの根本的な部分に触れたい。
私には独自の恋愛理論があり、その理論のことを『ドラゴンボール恋愛理論』と名付けて恋愛に悩む女子達にも伝えて細々と啓蒙活動をしている。
最近では行きつけのバーや月一でバーテンを務めているバー界隈でこの理論は少しずつ根付いてきており、巷では私のことを「ドラゴンボーラー」もしくは「タマ探しのポカホンタス」と呼ぶ、大げさに言うと「崇拝者」も増えてきた。ポカホンタスと呼ばれている理由は、単に髪が長い時の私がディズニーのキャラクター、ポカホンタスにそっくりだったからだ。
それでは『ドラゴンボール恋愛理論』とはなんなのかを説明しよう。
女性にとっての恋愛は、男性にとっての仕事と同じ
そもそも一般的に女性にとっての「恋愛」とは、男性にとっての「仕事」と同じくらいの重要度であることを前提としてお分かりいただきたい。
女性にとっての恋愛は優先度がほぼ一番高く、失恋をしたらこの世の終わりに近い感情になる。恋愛がうまくいっている時は他のこともすべて楽しいし充実した気持ちになり、恋愛がうまくいっていない時は憂鬱で仕事も趣味も手につかなくなる。
どうだろう。男性はこの「恋愛」と書いてある部分を「仕事」と書き換えていただければ女性にとっての恋愛がどれほどのものかお分かりいただけるのではないだろうか。女性にとって恋愛とは、それだけ人生で重要な要素であり、ここが充実しているかどうかで生活がバラ色にもドン底にも一瞬で変化するのだ。
男性でしか埋められない穴
ところが、多くの女性が陥りがちなのは、1人の男性との恋愛に入れ込みすぎてドツボにはまり、最終的には男性から「重たい」と思われて冷められてしまうというパターンだ。
よく本屋に並んでいる恋愛指南書には、「趣味や仕事が充実している女性は魅力的」「恋愛ばかりではなく自分の時間を充実させて初めて男性にも魅力的に映る」というようなことが書いてある。確かにその通りだ。これが出来ていたら理想中の理想だ。
でも、これを読んでいる女性には胸に手を当てて正直な気持ちになって考えていただきたい。こういった指南書のアドバイスを読んで「私も趣味を見つけよう!」とか「今度から男性にばかり意識を向けずにもっと友達との時間を大切にしよう!」と思って実際に行動に移した人も多いだろう。でも、男性に意識を向けないように!と意識すればするほど、実は彼のことで頭がいっぱい。結局趣味に没頭している時間も、「彼のことを考えないように無理して没頭している時間」に過ぎないのだ。
私もそのような経験を何度も繰り返したから分かる。
女性は、趣味・友達・仕事で埋められる穴と、男性で埋められる穴は全く別物なのだ。←「穴」という言い方をするとかなり下ネタにも聞こえるが、どちらに捉えていただいても正解だ。私的には物質的な穴と下ネタの穴、どちらも兼ねてこのような書き方をしている。
やはり男性で空いてしまった穴は男性でしか埋められない、こういう考え方もあるという事実を素直に認めてもいいのではないだろうか?恋愛指南書に書いてある「趣味や仕事に夢中なキラキラした女性」は確かに理想像だが、それが出来ていれば誰も苦労していない。多くの女性の脳はそんな都合のいい作りにはなっていないのだ。
もちろん、これで実際に恋愛と自分のその他のプライベート生活のバランス、いわゆるラブライフバランスが取れている人もいるだろうし、そういう人は自分をしっかり褒めてあげてほしい。あなたは女性の理想像だ。しかし、そんなことは頭で分かっていながらも、気持ちが付いていかない女子もかなりの比率で存在する。
ドラゴンボール恋愛理論とは
こういった考え方が根底にあり、私はこの『ドラゴンボール恋愛理論』というのを生み出した。
ドラゴンボールは7つ集めると神龍(シェンロン)が現れて何でも願いを叶えてくれるというお話だ。知らない方は是非漫画を手に取って読んでみてほしい。全部読むと40巻程度あるので時間がかかるが、15巻ぐらいまで読んでみていただくと私が言っている話の大筋は分かるはずだ。というか、普通に面白いので読んでいただきたい。きっと10巻も読めば、単純にストーリーにはまって40巻まであっという間に読み切ってしまうだろう。
なぜこんなにドラゴンボールに入れ込んでいるかというと、父の影響が大きい。実は、私の父は今思い返してみると非常に変わっていた。幼いころ、普通なら寝る前に絵本を読んでくれるところを、私の父はドラゴンボールの漫画をぺらぺらめくりながら読み聞かせてくれた。そしてそれを聞きながら幼い私もしっかりウトウト眠気を誘われていた。親が親なら子も子だ。戦いのシーンはほとんどが効果音だけなので、1冊がすぐに読み終わる。内容はさておき、案外眠る前の読み聞かせに適した朗読時間だったのだ。まさか、あれから20数年経った今、最愛の娘ががその記憶を応用して男のキ〇タマを集めていると知ったら父はどう思うだろうか。とは言え、彼は4年前に急に他界したため、今は天国から笑顔で見守ってくれているに違いないと勝手に思っている。
さて、このドラゴンボールを7つ集める話と恋愛がどう関係あるのかという真髄に移りたいと思う。ドラゴンボールの物語自体は、甘酸っぱい恋愛話なんてほとんどでこない。基本的には孫悟空が次々に現れる強敵と戦い、仲間を増やしながらどんどん強くなっていく物語なのだ。
前述した通り、女性は一般的には男性で空いてしまった穴は男性でしか埋められない。そこを一人の男性で埋めようとするから「重たい」だのなんだの言われて冷められてしまうのだ。
だとすれば、その穴の中で占める比率を様々な男性で分散すればいいのだ。一人の男に集中しすぎると、上手くいくものも上手くいかなくなる。
常にドラゴンボールを7つ集め続ける物語の孫悟空やその取り巻きと同じように、私たちも願いを叶えるために常に男を集め続ければいいのだ。
では何人集めるのがベストか?
答えはドラゴンボール7つ分、つまり3.5人程度を自分の周りに集めておくのがベストだ。
ここで「3.5?どういうこと?」と思った人にちゃんと解説しよう。
男性にはキ〇タマが2つついている。7つのキ〇タマを集めると3.5人。はしたの0.5はキ〇タマ1個分。このキ〇タマ1個分の彼は補欠要因だ。なぜなら4人も周りに置いておくと、4人全員バランスよく相手にするのには時間が足りなくなる。スタメンは3人、プラス1人を補欠要因として自分の周りに置いておく、というのがこの『ドラゴンボール恋愛理論』の内容である。こうしておくと、スタメンの1人が何らかの要因で欠落した時に、補欠の0.5がすんなりスタメン入り出来る。その際は足りなくなった新たな補欠要因であるキ〇タマ1個分を探す「ドラゴンボール探し」がまたスタートするのだ。こうした具合でどんどん新陳代謝を起こしていくことも、気持ちを常に新鮮に保つために重要な作業なのだ。常に諦めずにドラゴンボールを7つ集めているうちにその中から神龍(=本命の彼)が現れる可能性もあるし、現れなければ新陳代謝を繰り返しながらドラゴンボール探しの旅は続く。
ここで勘違いしないでほしいのが、なにも浮気をしろ・色んな人とセックスしろと言っているのではない。キ〇タマを集めるという言い方をすると、この3.5人全員と日々セックスをしているように聞こえてしまうが、そうではない。そこはご自身のポリシーや恋愛観で、セックスするかしないかは決めればいい。ただ、このドラゴンボール恋愛理論の本質はそこではないのだ。
私が言いたいのは、いつでも本気の恋愛に発展しうる男性を常に周りに置いておくと、1人の男性で埋めていた穴が分散され、いざ本命が現れたとしても彼への重みが緩和されるから、最終的に上手くいきやすくなるということなのだ。
これは、最近恋愛にご無沙汰な人や恋愛の仕方なんて忘れちゃったなーと思う人にはかなり良い効果を発揮する。
なぜなら、恋愛にご無沙汰な人というのは、かなりな確率で久しぶりに付き合った彼に入れ込みすぎたり、他にももっと探せば良い男なんてたくさんいるはずなのに、ポっと目の前に現れた大したことない男で手を打ってしまい、終いにはその大したことない男に入れ込んで自滅してしまうパターンが多く見受けられるからだ。
しかし、常に7つのドラゴンボールを集めることを意識して動けば、数人の男性を比較しながら自分に一番合った男性を見分けることができるのと、さらに常に複数の男性と食事に行って会話を楽しんだりする時間を持つことで、男性の心理を勉強することにも大いに役立つ。
ドラゴンボール恋愛理論の効果たるや
実際に、私はここ数年ドラゴンボールを集め続けた結果、現在交際しているスペイン人の彼氏Kが現れた。彼は現時点での私の神龍だ。しかも私の中では、彼は地球のドラゴンボールから出てきた神龍ではない。ナメック星の大きなドラゴンボールから出てきたポルンガ(=ナメック星の神龍はポルンガと呼ばれている)ほどの大物だ。
このポルンガは私には勿体ないほどの大物なのだ。私は絶対にこのポルンガを逃さないためにも、自分自身を磨き続ける必要があるし、穴を分散し続ける必要がある。
だから、私はポルンガが現れた今でもドラゴンボール集めは辞めない。このまま彼がポルンガで居続けて願いを叶えてくれるかもしれないし、いずれは目の前から消えて終わりを迎えるかもしれない。
どこに向かうかは誰にもわからないが、タマ集めは続行していく予定だ。
ドラゴンボール恋愛理論についてお分りいただけただろうか。
こうして、私は様々な国のドラゴンボールを集め、国際恋愛を日々楽しんでいる。どうやってタマ集めをしているかは、こちらの記事を見て参考にしていただければと思う。