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【推薦図書】ただただオシャレだと感じ、購入したお酒の本。

タイトル通り、ただただオシャレだと思ってジャケ買いをした本をご紹介します。

福西英三氏 著 『リキュールブック』


リキュールに特化した専門書であり、お酒に興味がない人からすれば、スルーされるかもしれないジャンルの本。

ただ、表紙を見てわかるように、まるで歴史や芸術の本と見間違えそうな絵画のあるカバー、家に一冊あるだけでインテリアとしても映える一冊。

ただただ持っているだけで格好よく見え、ツウぶれる事、間違いない。

内容はもちろんリキュールの定義や由来、また種類などが写真と共に種類別に解説されており、リキュールあるいはカクテルを覚えたい人にもおすすめできる上品で重宝できる一冊。

そして何より面白いのは解説や種類の話ではなく、その歴史の背景、違った視点でのリキュールのとらえ方や、いわゆるうんちくと言われる部分。

これはこのリキュール本に限らず、お酒やカクテル、ウィスキーなどお酒に関する本などにも共通している事。

お酒の歴史は古く、リキュールにいたっても、起源は紀元前の古代ギリシャ、実は薬酒、あるいは薬草酒といって薬として造られ、扱われていたのがリキュールの始まり。

そこから11世紀から13世紀にかけて、修道士や錬金術師によって生命の水(アクアヴィテ)と呼ばれる薬草に効能があるといわれる蒸留酒が造られることで、万能薬でも馴染みのあるエリクサーの開発がされていました。

今でいうところのフルーツ系など飲みやすいものが登場するのは更に後の15世紀ごろ、今までの薬草とではなく嗜好品が流通します。

ここまでざっとですがリキュールの歴史を説明しましたが、意外とはまる人いるのではないでしょうか?

古代ギリシャに、修道院、錬金術師に、ゲームのRPGでしか聞いたことがないエリクサーや生命の水。

もはやSF映画やゲーム並みの単語が多く登場します。

更にはアールヌーヴォーを代表する世界的に有名な画家『アルフォンス・ミュシャ』についてもこの本では触れています。

多くのポスターを手掛けたミュシャ、その中にはお酒に関係するポスターも存在し、そのきれいな線は思わず実物をみたくなるほど。※実際ミュシャ展に私は行きましたw

ただただオシャレなだけでなく、その歴史や背景、違う視点からのリキュールの解説、またリキュールごと物語が存在し、カクテルと共に解説されているのも嬉しい一冊。

やや古い書籍の為、写真のほとんどのリキュールは、現在、新ボトルとしてデザインが変わっていたり、終売となっている物も存在します。

それも含め、単にお酒の知識やバーテンダーの教科書ではなく、リキュールという歴史の本として、楽しめる一冊。

オシャレなインテリアのアイテムの一つとしてご参考になればと思います。


#推薦図書 #カクテル #リキュール #書籍

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