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自立するということ

自立、と言ってもその言葉には経済的、精神的と様々な意味が含まれています。本日は精神的に自立することの重要性についてお話していきたいと思います。

1.依存とは

自立の対義語では依存という言葉があります。

「精神的依存」とはそれがないとダメだ、という精神状態のことです。

分かりやすく言うと「やってもらって当たり前」という思考のことです。これに関しては無意識にそうなっているケースが多く見られます。例えば、新入社員の時には先輩から教えてもらう

分からないことがあったら自分で調べてから、それでも分からなかったら質問して

という誰もが聞いたことのある決まり文句。このフレーズからは、依存心を無くすことを学ぶことが出来ると思います。

自分で調べずに質問をする人には「自分で調べるのは面倒くさいし、この人に手間を取らせて答えてもらおう」という心理があります。(今でしたらググれば数十秒でかなり専門的な分野まで自分で調べられます)僕も新入社員の時に、まずこのことで先輩に怒られた記憶があります。

精神的に自立できなく、依存体質の人は「与えられることが当たり前」なので、無意識に自分より他人の時間を奪うことを優先している訳です。調べても文章だけでは分からなかった部分に関して、質問すればいいのです。同じ質問を二度以上する人にも同じ思考が働いているケースが多いかと思います。一度聞いたことはメモするなどして、相手の時間を極力取らせないと配慮することが大切になってくるのではないでしょうか。

2.頼ることと依存の違い

よく「頼ること」と「依存」は同じような意味で履き違えている人がいますが、僕の認識ではこれらは全く異なるモノです。一人で生きている人なんていないから皆依存し合っていると、勘違いされる方がいるかと思います。もちろんおっしゃる通りなのですが、それは物理的な話です。ここで言う自立とは精神的自立の話なので心持ちの話です。

「頼る」と「依存」この二つの違いを解説したいと思います。

「頼る」とはそれが無くても大丈夫だが、任せるということです。

「頼る」人は、例え相手から期待に沿うような恩賞が無かったとしても、他の人に切り替えれば良い、自分が工夫してこの人をバックアップさせる必要があった、というように自分にベクトルを向け打開策を考えます。

逆に他人に依存している人は、前述したように「与えられることが当たり前」になっている人です。期待されるような恩賞が無かった時に感謝を忘れ、相手を責める傾向にあります。

いつもお母さんに料理をしてもらっている子供が、お母さんがたまたま忙しくて家事に手が回らなかったとき「料理くらいしてくれたらいいのに」という発想になってしまう、これです。そもそも自分はいつも料理を作ってもらっている、という立ち位置を忘れていることになりますよね。

ここで重要なのは、矛先がどちらに向いているかです。

頼る人は自分に、依存する人は他人に向きます。

さて、あなたの矛先はどちらに向いていますか?

3.自立とは

僕が考える自立の大前提は

「自分のことは全て自分でやって当たり前」

この一言に尽きます。この心持ちこそが精神的自立です。

精神的自立をしている人からすると、どんな小さなことでもしてもらったことには感謝が生まれます。究極、身近な人が生きていてくれていることにすら感謝出来るようになります。なんせ「自分のことは全て自分でやって当たり前」なわけですから。

とはいえ現実問題人間が一人で生きていくことは不可能です。したがって、人は人に何かを「やってもらう」必要があります。この時に相手に対して感謝できるか、出来ないかが精神的に自立できているか依存しているかの違いです。

こういった気持ちは身近な人に限って薄まってしまうものです。「親しき中にも礼儀あり」という言葉は身近な人への感謝を忘れるな、という意味合いだと僕は捉えています。

4.まとめ

いかがだったでしょうか。最後に述べた感謝の気持ちを持つというのは自分が人としてレベルアップする上で非常に重要なものになるのではないでしょうか。

相手の立場に立って物事を考えたり、相手に感謝する気持ちを持つ。こういった他人への「思いやり」の気持ちこそが精神的自立に繋がり、人としてのあなた自身のレベルアップに繋がっているのかもしれません。

今日はこの辺にしたいと思います。




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