日々、時々、あの時

最近よく弾いてる曲。
ココロオークションというバンドのコピー。
不慣れな耳コピでヘンテコかも。
もし、もしよければご試聴を。
もちろん、私が言うまでもなく原曲はとても素敵な曲。
私のでなく、原曲を必聴願いたい。
そんなきっかけになればとここに載せました。

今日もわたしは / ココロオークション
by 空色
#nanamusic
https://nana-music.com/sounds/03d2e44d/

一瞬で過ぎてしまうような、何気ない日々のことを大切に大切に歌っている本当に大好きな曲。

この春に初めて彼らのライブに行きました。
終始穏やかな世界観の中に溶け込む、音楽の純粋な楽しさとか、自然と笑みが溢れ音に揺られる感じが心地よかった。

音楽には幼い頃から助けられてきた。
いつも側にあった。

私の中の音楽のヒーローは、助けに飛んできてくれるとか、悪い奴から守ってくれるとかじゃなかった。迷ってたら先導を歩いてくれたでもなかった。

ただいつも側にいてくれた。
転んだら肩を貸してくれた。
泣いてたら涙を拭いてくれた。
声にならない時はじっと耳を傾けてくれた
空を見上げながら一緒に歩いてくれた。
星を眺めながら手を繋いでくれた。
太陽の下一緒に笑ってくれた。
いつも同じ歩幅で。

そんな存在。

何気ない日常をともに過ごしているんだと思う。

ココロオークションの音楽も同じ。
日常にそっと寄り添ってくれる。

好きな小説もまた同じ存在だった。

気づいたら自分も誰かの日常に寄り添えたらと思うようになり、小説を書き始めた。

約10年前、私は右耳が難聴になった。
それまでずっと音楽が大好きで、音楽に沢山救われた。
言葉にするのはとても難しい。
もう10年も前だけど、KinKi Kidsの堂本剛さんの難聴の告白を聞いて、あの頃のことをよく思い出している。

患ってからあんなに大好きだった音楽が一気に怖くなり、私は音楽から距離を置きました。
遠ざけた。
聞こえにくくなってる事実が、このまま聞こえなくなるんじゃないかって不安がそうさせた。
ギター弾くのも辞めて、好きな曲も聞かなかった。
音楽に助けられていた分、どうやって辛さを乗り越えればいいか分からなくて、人生初めての絶望。

数カ月経って、またギター弾くようになった。
曲も聞くようになった。
治ったからじゃなくて、私のほうが耐えられなかったんだと思う。
寂しくて。
遠ざけたけど、またすぐに会いに行ってしまった。

治るまでに2年近くかかった。
今でもあの恐怖は忘れないし、不安もまだある。

当たり前のように聞いて触れてきた音楽が、当たり前では無いことを、本当に身にしみて感じた。

昔も今も音楽が大好きなことに変わりないけど、あの時があって、もっともっと好きになった。

言っちゃえばさ、魔法がもしこの世界で生きてるならば、音楽や小説は魔法かな。

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