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重松壮一郎さんのコンサートin仙台。

久しぶりにコンサートに行ってきた。

重松壮一郎さん(sosoさん)

sosoさんのコンサートは決まったときから知っていたものの、行くかどうか決めないまま、前日迄そのままにしてた。
午前中にセッションがあり、午後からは1ヶ月ぶりに太極拳に行きたかった。
が、
太極拳は今後もあるし2週間後にも行ける。
sosoさんのコンサートはそうそう行けないよなぁ。(シャレでなく😁)
と、思ったタイミングで、本人から「あしたのコンサート来ませんか」メッセージが入ったので、「行く」と即答して行くことにした。時間のタイミングがセッション後の休憩入れて絶妙によかった。(わたしはセッションの後は最低でも1時間は予定を入れないようにしてる。)

sosoさんのピアノはときどき痛い。
コンサートに行くのを躊躇するのは、その痛みに耐えられるかなとふと思うからなのだけれど、ここ数年お聴きしていないし、私自身も変わったし、この時間の先に何かあるように感じて雨の中☔️会場迄歩いて行った。

行って本当に良かった。

CDも、YouTubeも良いけれど、この人の演奏はやはりLIVEだ。!
と感じた。

外は雨

sosoさんは裸足で演奏する。

演奏前に祈り、ピアノに触れる。

触れた途端、繊細で美しい音が、音楽として生まれ、時の中に溶け込んでいく。

止まない雨をずっと見ながら、ピアノを聴いていた。

私はいろんな方のピアノに触れる機会が多いのだけれど、
sosoさんのピアノは、他の誰とも違う。

それって、なんなのかなあ。
と、ぼんやりというか、ぼんやりなんだけど集中して聴く(その世界に居る)と、様々なインスピレーションが降ってくる。
(あくまでも私が個人的に感じたもの。)


ピアノが応えてる。!

sosoさんのピアノは祈りだ。

その祈りは、
言葉にできないものから出来ているように感じる。

sosoさんはFacebookでも、今回のMCでも、この世界で起きていることへの想いや平和への祈りを伝えてくれている。
それは言語として読んで、ああ、そうだよね。と共感していた。

が、

ピアノから流れる音(曲というカタチの音楽という音)は、言葉に出来ない、言葉というものを持たない、祈りが込められて(込められると言うより祈りそのもので)それがピアノと一体になった弾き手と、それを受ける生き物としての生ピアノ、の共演、というか、
ふたつがひとつになった、圧倒的な祈りの世界があるように思えた。

祈り、というと、普通、教会や神社のような周波数の高いものを想像するが、その要素ももちろんあるけれど、
それと同じくらい、生きていく中での不条理、世界的には、戦争や災害、人のこころの中の苦しみ。その中から生まれる「祈り」が含まれているように感じた。

前回紹介した坂爪さんのblog

闇という文字の中にある意味。

「門」の中に「音」があって、「闇」という文字になる。
その音は神なるものの音である、という意味に、私はとても感動し、
豊かな豊かな闇、という中には、計り知れない神なるものの音(闇と光が同質ならば、光としか言いようのない豊かなもの)があるとしたら。。という思いが音の中にあるように思えて、

闇と光(祈りや希望や絶望や多くの想い)を、sosoさんは音楽というものを通して、祈りを込めて表現されているのではないか、

と、

演奏する表情やピアノのタッチの変化(炎のように強く、水のように流れ、海の凪のように輝く)一粒一粒の音がそれを現しているように感じた。

そして、
それにピアノがしっかり応えている。

これは、電子ピアノでは表現出来ない世界だと、改めて感じた。

人という生き物と、ピアノ(生の楽器)の対話であり、バトルであり、共鳴だった。

で、

何よりも、それを表現する事を生業として選び、
ご自身の中のもの凄く繊細な場所から汲み出して世に晒す勇気。

これは、アーティストの宿命でもあるのだが、大概のアーティストは、そのリスクを負っているとは言えない。
私も出来ない。
それをやってのける勇気と、その場所からブレる事なく演奏し続ける姿勢に、今回めちゃくちゃ感銘を受けた。

でね、

私が、sosoさんの紡ぎ出す音に痛みを感じていたのは、sosoさんが痛いのでは無くて、私の中の痛みのある場所に共鳴していたのだと、分かった次第。

ああ、そうやったんや。

表現するってリスクを背負う。
そのリスクは孤独でもある。
それに、私の中が痛かったんだな。と。

終演後のsosoさん
コンサートって終わると放心するよね。
わかるー。
ありがとうございました。

素晴らしいコンサートでした。

重松壮一郎さん
ありがとうございました。

行って本当に良かったです。

びすた〜りのケーキセット

また来てね。🎵


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