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Creative Unityとわたし~婦人と家庭~

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ここではちょうど100年前に発行された『Creative Unity』という本に納められた9番目の随筆 ”Woman And Home" を一文づつ訳しながら読んでいきます。原著…
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2022年11月の記事一覧

Intermission(ほんじつはおやすみ)~秋のしっぽと冬の指先~

そのふたつをシンコペーションで取り持つ朝は突然のひえこみで、暖かい秋に漫然と浸っていた床や壁からそれまでの熱を取り去って、あまつさえ入念な敷き布団を貫通してワタシの体温まで奪う手際のよさ、そんなわけでだろうか、その最中にワタシは眼前を流れる溶岩のなかに知人が少々困ったという風情で立っているというシナリオを仕立てて夢に見ていた、それでも夢の中ワタシはギャーと悲鳴をあげていたが、助けに降りる知人もまた困った風情だがあくまでも無事だから、そのすきに無策な夢での自分に入れ知恵しようと

Intermission(ほんじつはおやすみ)~🐛柑橘のりきゃたぴー🐛その5?~

Missing… ずいぶんと大きくなってきて、その横幅はとうに住んでいる若木の枝に乗りきらないものになっていた。昼間、葉陰の比較的太い枝の上でじっとして隠れて眠り、夜間に広い葉の上に出てくるようだったんだけれど、おとといまであったそのすがたが昨日・今日と見つけられない。蛹になるほど大きくなってはいなかった、トハイエこの環境ではこの先育つのに不足で、別の木を求めて移動したのか、それとも願わくばワタシが見落としていて後日ひょっこり現れるか…。きゃたぴーを養う木としては、さて、どん

Intermission(ほんじつはおやすみ)~鍋を磨けば~

時相応に充る、おもいわずらいを一時忘れてついでに息をした記憶も残っていない、そんなとき、白紙に敷かれたその思いから浮かび上がるのは、 あ、炭・水化物よね、炭水・化物、じゃなくて という剥がれたての目の鱗 どうぞいつかおもいついて、ナベヲミガケバトキソウオウニミツルと、 でもどうぞ思いつかないまま過ぎて、そのほうが、できればそのほうが。

Intermission(ほんじつはおやすみ)~時を止めたい~

…それがペットロス。 そしてそれは、たぶん本当にそう思っている間はそうなる、毎日通勤通学してかわらず日常をこなしていようとも、三食を欠かさず食べている事実があろうとも新しいなにかに夢中になろうともー気配を、できるだけ散じさせまいとそのままとっておこうとする、浸食にかかるものーなぐさめもーを遠ざけようと自らが距離をとり思いでのとりでにはいる、そこで願う、縛られるななにものにもあなたのさいわいー晴れた日の光充ちた空に目を凝らしてもワタシには見えないその園で、あなたがどのような姿の

Intermission(ほんじつはおやすみ)~芸術的な自然という矛盾~

その矛盾の理屈はさておき、今日の夕暮れ空 芸術的だなぁ…と思い  いや、それはなんかおかしい…と思い、 かといって、他に 思わず芸術的だなんて呟く対象も、 あまり持たず… ただ きれいだなあ、 と思えばいいものを、  あまりにもあっけらかんとつつみかくさず うつくしくいるから (そこに芸も術もないのに…)

Intermission(ほんじつはおやすみ)~あじさいのたち場~

Intermission(ほんじつはおやすみ)~見ているとおりに写ってほしい~

ワタシの目にはもうちょっと青みがかって…  

Intermission(ほんじつはおやすみ)~つわぶき街道~

道というのはいつの間にかそんなことになっているもの… こんにちはー、と歓迎の気持ちを込めていいたくなるようなこの一株のところでしゃがみこんでふと見てみると 点々と黄色くともる… ずっと先まで、(画像のそとまで)つわぶき満開ーん?とてもふつうですよ、この時季ー 珍しくない、でもすごく良い眺めですよー。

Intermission(ほんじつはおやすみ)~🐛柑橘のりきゃたぴー3?いや、その4ダツタ🐛~

今日はずいぶんさがしましたが、この状態でジーっとしているようでした。 縮尺を度外視するとカエルにも似てる… だんだんと大きさで目立ち始めるだろう…頭上には最初からクモさんたちがしっかり網を張っている環境…だけどなんとかこのまま成長してほしいが…この時期に羽化するんだろうか、それとも蛹で越冬するんだろうか…もちろんまだまだ大きくなってから、のはなし。(続く)

Intermission(ほんじつはおやすみ)~手に入らない、という出会い~

数年前にネットで調べて、自分の手元にほしい絶版本が偶然にも地元のお店にあることがわかっていたのだが、あるときには手元不如意につき、あるときには他のことで頭がいっぱいで忘れていて、購入するには至らないまま過ごしー通りかかった今日ふとその店にようやく立ち寄って見れば案の定、その本がワタシをばかり待っていたはずもなく、誰か他のかたのところへ旅立ったあとだった…残念だ、と定型の社交辞としてそう言いはしたが、ワタシは必要になる度にそれを公共の図書館でかり出して読むだろう、これまでそうし

Intermission(ほんじつはおやすみ)~たぬき…~

日がくれかかるのを待ってからおかいものさんぽにでかけると、おもいがけないことに吹く風にはまだどんな角もなくて、温か、と感じるほどにせすじが伸びてさっさと歩きはじめる、その短い道中こんぶあめを噛まずに最後まで口のなかに置いておくことができないで今日も自分に負けた、そうして帰りつけば落葉にとり囲まれた家の回り、新しいこんぶあめのタイマーが鳴るまで、と色鮮やかな溝をさらいにかかると、ご近所のねこさんたちの協力もあってかその今年のミルフィーユがもう腐葉土になりかかっているー驚いた、お

intermission(ほんじつはおやすみ)~ふわりと~

訪れる丘の使者が風にのっての旅路の途中に見つけた島がワタシー真夜中の暗がりから突然現れるうす緑の、翅をたたむ音を聴いたーのはワタシの記憶の演出だろうか、そのかるさ、意志をかつて同じようにうけとった誰かのこころに湧き出た愛しさが、ブローチの始まりだった、と、ワタシはおもっている。

Intermission(ほんじつはおやすみ)~ねむれる~

眠れそうだ、よかった。またね!  

Intermission(ほんじつはおやすみ)~あたたかなよる~

待ちに待った荷物を待ってばかりいるのも何だから最近は自分から迎えに表に出てみることが多くなった、そんなとき落葉かきはなんと楽しい待ち方だろう…赤や黄色、路上に散らばるなんきんはぜの暖色系のグラデーションを集めれば、乾いた音をたてるような蔦の葉は革細工が混じっているのかとおもうほどのアメイロ茶色、それらひとつひとつを目に映す度にこの世界へ親しみを贈れている気がしてーそう思えるのをゆるされていて、夜があたたかくて、うれしい、いや、そんなことばかりではない片時も哀しみをわすれないー