Intermission(ほんじつはおやすみ)~あたたかなよる~

待ちに待った荷物を待ってばかりいるのも何だから最近は自分から迎えに表に出てみることが多くなった、そんなとき落葉かきはなんと楽しい待ち方だろう…赤や黄色、路上に散らばるなんきんはぜの暖色系のグラデーションを集めれば、乾いた音をたてるような蔦の葉は革細工が混じっているのかとおもうほどのアメイロ茶色、それらひとつひとつを目に映す度にこの世界へ親しみを贈れている気がしてーそう思えるのをゆるされていて、夜があたたかくて、うれしい、いや、そんなことばかりではない片時も哀しみをわすれないーとかぶりを振るのは少し自分を格好よくしすぎ、もう今は、まいあがらないように前向きの推進力に変えてかけだす、緩く流されてきた雨雲の霧のはしりの一粒が頬にひたと張り付いた、あしたのやさしい雨、はじまっている。