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【推し活】君に会いたい

週末の試合で推しが負傷交代した。
夜中にSNSで「心配かけてすみません」とつぶやいていた。
『脳震盪』と書いてあったから、多分少しだけ会える日が先になる。

近日中に推しとネット越しでの交流会をやる予定だった。しかし先述の通り、負傷交代したので延期となった。そのメールが届いたのは、仕事が終わった頃だった。多分、この期間中に公開練習があっても会える可能性は低い。
それに、このところ人間ドックで指摘された部分の関係で、1~2週間に1度朝から通院している。だから簡単に休める状況でもなければ、仕事も忙しくなっている。

「推しに会うために練習を見に行ってるの?」
以前、友人にそんなことを言われたが否定しなかった。
「仕事にゆとりがあればね」
忙しくなかった頃、平日なのによく会いに行ってた。ファンサービスを受けて、簡単に話をして、写真を撮って。でも、今は忙しいから簡単に練習見学をするわけには行かない。

記者さんのSNSや有料サイトで推しのことが書いてあったら読んでみよう。そして、「元気になりました」となったら会いに行こう。
そんなことを考えているが、いつになるかわからない。
推しには「いつも練習見に来てくれてありがとう」と言われてるだけあって。

でも、それが出来なかったら、私は認知されないのだろうか…?そんな不安が湧いてくる。以前、そんな不安な感情を言語化してもらいたくて、解決してもらいたくて相談したことがあった。
その時に出た答えは、『いつでも会える女じゃなくて、仕事が忙しかったらそちらを優先にしてください』とあった。
その時にはっとした。私は、認知されてるとはいえ練習を見に行ったら、相手からそうみなされるかなって思ってた。しかし、優先とすべきことは何なのか……仕事だった。仕事をしないと生活も出来ないし、お金も入ってこない。下手したら有給休暇も使い切って、欠勤扱いになってしまう。それは評価にもつながるから、気軽に会える女は目指さないようにした。

推しに認知されるためには、顔などを覚えてもらえるようにするというのが当たり前のようになっている。しかし、それって都合のいい女みたいにならないだろうか?
まあ、私の場合は推しに認知されても、それから先のことは全く考えていない。楽しく話ができればいいなと思ってたぐらいだし、自分の感情が不安定になるほど、好きになるとは思わなかったから。だから、推しが行きそうな場所には敢えて行かない。SNSで見かけた背景の街にも、紹介されていたお店にも行きたいとは思わない。

それに推しには家庭があって、本業と同時進行で幸せに暮らしている場所がある。それを壊す気持ちなど微塵もない。だから、見守るという形を取っている。永遠の片想いをしているということに敢えて、ということで。

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