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40周年の横浜開港祭!市民祭がある意義とは?

こんにちは!陽詩ユウです。

6月半ばになり、2021年も残すところあと半分が過ぎますね。最近は日が伸びてきて、夏が直ぐこそまで来ているんだなと感じています。でもその前に梅雨なんですけどね(汗) 6月は祝日がありませんが、頑張っていきましょう♪

それでは、横浜ステキ情報をお伝えします!

今回は、2021年6月2日に開催された、横浜開港祭についてレビューしていきます!私は神奈川県在住ではありますが、横浜開港祭へは初めて参加しました。そこで今回は、初めて開港祭に参加した私の視点から、横浜開港祭の感想をレポートしていきます!横浜開港祭には、知られざるステキなポイントがたくさんありましたよ♪ 

横浜開港祭の歴史

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そもそも横浜開港祭の起源は、開港翌年に行われた、市民による簡易的なお祝いが起源とされています。開港当日は特に祝賀行事は行われませんでしたが、 1周年の6月2日に山車や手踊りで街中をあげて開港を祝ったのが、 開港記念日の始まりとなっているそうです。

1981年に国際デープレ横浜どんたくが開催されます。翌年の1982年に'82国際デー第1回横浜どんたくとして正式にお祭りが始まりました。このどんたくとは、オランダ語で日曜日、休日を表す意味で、日本では江戸時代から使われている言葉です。博多どんたくなどが有名ですよね。そして、1984年の第3回より横浜どんたくとなり、1993年の第12回に横浜どんたく開港祭、1995年に横浜開港祭となりました。

本来は横浜が開港地ではなかった

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以前の記事でも取り上げましたが、横浜は本来、開港地ではありませんでした。横浜が開港するきっかけになったのは、日米修好通商条約でしたが、当初は江戸に近く、比較的栄えていた神奈川港を開港地として定めていました。しかし、これには諸説ありますが、神奈川港は通行が多く、外国人との間にトラブルが発生する恐れがあったため、急遽、横浜が開港地に変更されたのです。

とはいえ、横浜は水深が十分にあり、港として優れていたため、開港後は急速に発展していくことになります。開港前、当時人口482人だった小さな村の横浜村は、開港後、文化、経済の交流拠点として発展し、158年の時を経て人口約373万人を有する大都市となりました。そして現在も、開港当時の精神を引き継ぐため、世界の人々が集まる交流拠点都市を目指して発展を続けています。

横浜開港祭は、港に感謝し、市民と共に横浜の開港記念日を祝い、賑わいのある様々な催しを実施しながら、まちづくりと観光の活性化を図るために開催される市民祭です。正に横浜が発展したのは、開港地が横浜になったことが大きく関係しており、市民の方々は港に感謝することを非常に大切にしているようです。その思いが何十年にも渡って、今日まで引き継がれているのです。

今年で40回目の開催!

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横浜開港祭は今年でなんと40回目の開催となりました!昨年は新型コロナウイルス感染症対策による緊急事態宣言もあり、横浜開港祭初の中止となってしまいましたが、今年は横浜開港祭事務局の皆様、企業の方々や、関係各位の努力により、無事に開催ができました!もちろん、コロナ禍においての開催のため、感染予防対策をしっかりと行い、会場の入場制限を設けたり、オンライン中継を取り入れるなどして、今までとは一味違った開港祭になったようです。

今年は、

"Thanks to the Port"「開港を祝い、港に感謝しよう」

~想いを 重ねて 未来へ~

をコンセプトにして、開催されました。会場では、様々なイベントが催され、市民、ボランティアの方々が一丸となって作り出された市民祭を見ることができました。

チケット情報

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横浜開港祭は、臨港パークにて開催されました。今年は、感染症予防対策のため入場者数が3,000人に制限され、チケットは事前予約制でした。入場チケットは、無料と有料ありました。

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無料チケットは、開催1週間前には売り切れていました。おそらく、シンガーソングライター瑛人さんの出演が決まったことにより、チケットが一瞬で無くなったように思います。しかし、瑛人さんは新型コロナウイルスの陽性反応が確認され、今年は出演を見合わせることになりました。ステージでは、瑛人さんのリハーサル模様が流されました。出演が無かったのは、とても残念でした。早く回復されることを祈っています。いつかまた、元気な姿で演してくださると良いなと思っています。

有料チケットは一律5,000円。再入場が可能でした。入り口でQRコードが配布され、スタッフの方が管理されていました。私は今回、無料チケットの購入に乗り遅れてしまい、有料チケットを購入しました!再入場ができ、メインステージもかなり前の席で見ることができたので、少し高めではありましたが、とても良かったです♪

入り口付近

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会場に入る際には、検温、アルコール消毒をし、荷物チェックをしてから入場しました。入ってすぐに4台のキッチンカーと、子供達が踊るコカ・コーラステージがお出迎え!また広場中央には、シウマイの崎陽軒や、ありあけなど、横浜ならではのショップも出店されていました。

そして、隣にはダイワハウスグループ協賛による、エコステーションも用意!ごみ処理問題への対応のため、分別ができるようゴミ箱が設置されていました。実際にゴミを捨てに行った際に、スタッフの方々が分別場所の誘導をして下さり、「ご協力ありがとうございます」と声をかけてくださいました。ただゴミを捨てるだけでも、人との繋がりを感じられ、なんだか心が暖かくなる、そんな瞬間でした♪

ダイワハウスグループだけではなく、この横浜開港祭は、たくさんの企業の協賛の元に成り立っていました。入り口近くのボードには協賛元の企業名がズラリ。ここまで多くの方が関わって出来上がった市民祭なんだと思うと、とても感慨深いものがありました。

いい匂いが漂う『キッチンカー』

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敷地内には全6台のキッチンカーがありました。今年は「蜜」を避けるため、例年よりも出店台数が少なかったようです。とてもお美味しそうなキッチンカーがたくさんありました♪ 中でも、2700のツネさんのキッチンカーが見所でした!

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黒ダレ醤油唐揚げをいただきました。濃いめのタレが絡められたカリカリの唐揚げで、絶対にビールに合う美味しさ!ツネさんがお話をして下さって、とても優しい方でした♪ 唐揚げ以外にも、あの有名なホットヒーヒーソースも売られていましたよ♪

欠かせない『ボランティアの存在』

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そして何よりも衝撃であったのが、ボランティアの存在でした。横浜開港祭は企業や行政だけでなく、市民も一丸となって参画し、運営している市民祭です。敷地内の管理はもちろん、当日の安心・安全を実現するために敷地外の警備もなされていました。何よりも驚いたのは、ボランティアの人数の多さと、楽しそうに活躍されている姿でした。

私は当初、当日の運営はまさかここまでボランティアの方々がされているとは思っていませんでした。チケットや入場の管理、売店、ステージの運営、警備など、ほとんどをボランティアの方々が担当していました。そして、実際にボランティアをされている市民の方々は、本当に楽しそうで、キラキラしていました。市民の繋がりが、この市民祭という場を通して結託しているように感じました。

その時、子供の頃よく参加した地域のお祭りのことが頭によぎりました。当時参加していた地域の夏祭りも、その地域の自治体が主体となり、親御さん達がボランティアをしていました。子供の頃は、毎年の夏祭りが本当に楽しみで、公園内に出展される屋台やお祭りの雰囲気が大好きでした。そして、浴衣を着てたくさんの友達と集まり、1年に1度しか体験できないそのひと時が大好きでした。私の地域のお祭りに比べると、横浜開港祭は桁違いに規模感が異なりますが(笑) 何年も経った今でも、当時の記憶は鮮明に覚えています。地域で開催されるお祭りって、本当に無くてはならないものだなと感じました。

ボランティアの方々が一丸となって作り出した市民祭に、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、そして子供達まで。世代を超えて多くの人が一つの会場に集います。市民祭の開催によって、コミュニティが創出され、それが長期的な記憶として人の心やその街に根付いて行く。時代や世代を超えて「繋ぐ」「記憶する」「未来を想像する」そんな力が市民祭にはあると思うのです。

開港祭を彩るステージパフォーマンス

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会場内には3つのステージが用意され、それぞれで数々のアーティストの方々がステージを彩り、開港祭を盛り上げてくれていました。お昼間は無料席、有料席共に余裕がありましたが、夜になると比較的多くの人が集まりました。

ここで、特に印象的だったステージをいくつかご紹介します♪

①ダンスステージ・ライブ・横浜歌うま選手権

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横浜市内の小中学校、高等学校、大学等に通っている児童、生徒を対象としたダンスグループがパフォーマンスを行うダンスステージや、歌うま選手権。特に子供達がキラキラの笑顔で全力で踊り、歌う姿はとても輝いていて、涙ぐんでしまいました。歳でしょうか(笑)

そしてライブは、横浜開港祭のメインステージ出演を目指して戦い抜いた歌い手がライブを行い、夢への1歩を踏み出します。中には、大きなステージに立つのが初めてだというアーティストさんもおり、誰かの夢が叶う瞬間にいられたことに何だかほっこりする気持ちになりました。

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『全国から横浜へ!繋げ!ピ→スPROJECT』では、北海道から沖縄まで、全国の大学生が想いを一つにダンスやパフォーマンスをゴールである横浜へ繋いでく動画が上映されました。感染症の影響で、数々のイベントが中止となり、人と会うことが途絶える中ででも、今できること「全国から横浜へ」に取り組んだプロジェクト。最後の「やっちゃえ 横浜」の言葉には、開港祭開催に対しては色々な意見がある中で、その中でもやれることはやろう!という意味が込められているように感じました。YouTubeで動画が載せられていたので、是非観てみてください♪

https://www.youtube.com/watch?v=T8Parfmjdt8

②スペシャルアーティストライブ

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加藤礼愛ちゃんのライブは圧巻でした!彼女は横浜市出身だそうで、なんと第37回、38回の歌うま選手権で優勝をした経験があるそうです。その後「カラオケバトル」「千鳥のクセがスゴいネタGP」など複数のメディアに出演しています。まさか地域のカラオケ大会から、テレビに出るまでの歌手になってしまうなんて。生歌は、小学6年生とは感じられないほどの素晴らしいパフォーマンスでした(泣)

③ビームスペクタクルinハーバー

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コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社の協賛による音楽と、光を融合させたステージ。横浜に関連づけた音楽に合わせて、花火が打ち上がるなど開港を盛大にお祝いしました。間近で炎が上がるなど、とても盛り上がったステージでした♪

花火が横浜を彩る

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夜には、横浜市内全18区でシークレット花火が1分間同時に打ち上がりました。サブテーマ「~想いを 重ねて 未来へ~」に乗せて、横浜市の市民に笑顔になって欲しい想い、医療従事者に向けての感謝の想いや、新型コロナウイルス収束の想いなどが花火に込められました。1年ぶりに上がった花火は、多くの人の心を癒し、励ます。そんな花火だったのではないでしょうか。久しぶりに見た花火には、私も見とれてしまいました。また、賑やかな横浜の花火が見られる日が早く来ることを願っています。

横浜開港祭は「繋ぐ」「記憶する」「未来を想像する」

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横浜開港祭は、長年にわたって開港の歴史を受け継ぎ、時代にあった工夫を取り入れて開催され続けてきました。開港祭は、横浜を愛するたくさんの人が一つに集う場であり、そして未来を創り出す機会でもあります。歴史を引き継ぎ、街の活性化に繋げる。市民祭の意義は、横浜開港祭の歴史見たり、実際に参加してみることで、一目瞭然であることを実感できました。今後も横浜開港祭だけではなく、日本全国の市民祭を、世代を超えて守り続けるべきだと感じました。皆さんも是非、来年の横浜開港祭に足を運んで見て下さい♪

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