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Interview 八起聖子さん #03

6月・7月だけで名称がつく病気が、ノロウイルス、RSウイルス、肘内障、熱性痙攣、突発性発疹疑い、肘内障、謎のおむつかぶれ…と、とんでもなく予測不能な日々をかけぬけている、彫金作家でコーチで二児の母のぐっちです。

私と同じように、育児と家事と子育てを駆け抜け中の方々にインタビューしている企画第三弾。

Interview 八起聖子さん #03

今回のゲストは、私の地元、福岡にお住まいで中1・小5・小3の3人のお子さんを育てながら、目標達成と問題解決の専門家であり、パーソナルコーチでもあり、「セッションの学校」代表をされている八起さん。

大切にしたいことは“会いたい人に会うこと”

育児しながら、自分の夢や目標も追っかける方に、ずーっとインタビューしつづけたい。決して上手なインタビューはできないけど、私にちょっと話してもいいよ、って方いたら、インタビューさせてください!

こんな私のツイートを見て、「興味あります!」を手を挙げてくださった八起さん。このスピード!自分の心の熱を大切にする方だ!とリクエストをくださったとき、めちゃくちゃ嬉しくて、是非!と即日程調整するものの、子供の体調不良で泣く泣くリスケ。ようやく1ヶ月の時を経て、この度インタビューに至った。

5年の育休とコーチの先生?今までの道のり知りたい

初めましてでお会いするまでに事前情報でHPを見たり、Twitterを読んだりしていると、

『セッションの学校』『福岡コーチングスキル向上委員会』『日本コーチ協会福岡支部』で、全国のコーチのセッショントレーナーとしても活動中。

とある。実はお会いするまで「めちゃめちゃバリバリ働くキャリアウーマンママ」をイメージしていた。

コーチ歴18年、コーチのトレーナーをしていて、会社経営をされている・・・・子育てと仕事を回しながら、いろんなチャレンジをしている方だ!バリキャリママさんだ!

そんな風に一瞬思ったりもしたけど、あれ?よくよくHPを読み進めると、「活動の道のり」というところに、こんな文章があった。

2009~2014年 育児休暇
結婚後、第一子出産。夜の講座やセッションで、深夜まで子供を寝かせられないことが続き、このままでは仕事にも子育てにも悔いが残ると感じる。5年間は育児に集中と切り替え、育児休暇に入る。

「まさか、私の今と同じような期間があったのか!」
「いやむしろ5年間は育児に集中!と育休を取るという選択肢を取っておられる!」
「あれあれ!なんだ!何があったんだ!」

そんな好奇心がムクムク湧いて、いざ、インタビューがスタートした。

怒涛の2歳差3人子育て、昔と今

ZOOMで初めまして〜とすると、とっても爽やかな八起さんが目の前に現れた。リスケによるやりとりで、すっかり初めまして感は薄らぎ、むしろ地元福岡の親近感もあり、やっと会えましたね!とお久しぶりな友人にオンラインで再会したような感覚。

とはいえ本当は初めましてなので、まずお仕事であるコーチングに出会ったきっかけからお話を伺いつつ、今日どんなことを中心にラジオでお話いただこうかと打ち合わせのような雑談をしていると、お子さんが2歳差で3人いらっしゃることわかりビックリ!姉と二人姉妹で私も2人の姉妹を育ている私にとって、親の人数を超えている3人子育ては未知の領域。しかもぎゅっと凝縮した乳幼児時代… 今の私がヒーヒー言っているので、想像するとハード具合で慄く。

事前準備では、仕事と家事育児のバランスのような話を伺おうと思っていたのだけど、「お母ちゃんの先輩」として、どんな日々を幼少期に送り、今はどう暮らしているのか聞いてみたくなった。そんな入口から始まった今回の音声配信インタビューがこちらだ。ぜひ聴いてほしい。リアルで生な働くお母さんの声だ。

詳しい話はぜひリアルな声で聴いてほしいのだけど、印象的だったところを感想含め書いてみたい。

集中して子供に向かい合いたい

ご自身が3人兄弟がいるということもあって、3人のお子さんを授かり、「育休を取る!」と保育園に預けず、"揉みくちゃ"になりながら子どもたちと向き合ったという5年間。3人目が臨月、2人目が家にいて、1人目幼稚園だけど夏休み・・・そんな時は結構ギリギリだったらしい。
そんな時、お子さんを短時間で預けたとき保育士さんから「今はずっとは続かないから」という言葉を励みに当時乗り切ったというお話があったけど、その言葉は今の私に八起さんがくれたプレゼントのようだった。

6月と7月は、長女か次女のどちらかが病気をしていたので、思う通り過ごせないジレンマでいっぱいだった。まさに渦中の今が永遠に続くように感じるけど、必ず終わりがあって世界は変わるんだ。さらにそんな渦を、波を乗り越えたからこそ知っている経験があるだ、もう少し私がんばれる!と思いながら実は聴いていた。

池の外の体験はないけど、池の中の体験はある

そんなハードな出産育児期間を経て、今ではすっかり大きくなったお子さんたち。言葉が話せず泣くしかない”ギャン泣き”で、お母さんをオロオロさせることは無くなった。けれど今は、思春期らしい“大変さ”の中で、お子さんと一緒に目下模索中だという。「このまま真っ直ぐ進んだら穴にハマっちゃうよ!危ないよ!」と思うことも当然あるらしい。でもそんな時も見守り、一緒の歩き、「穴か池かわからない何かにハマることを危ない!も制するんじゃなくて、一緒に池に入ってみようか」と捉えているところが八起さんらしさだなと思う。

一見すると危なくみえる池に入っていくのを、やめなさい!と止めるんじゃなくて一緒に入ってみる感覚がある。周りの人は。「え!?入るの!?」ってびっくりするかもしれないけど、実は案外、中は中の楽しさがあるよって。池の外で体験することはできてないかもしれないけど、その代わり池の中での体験を持っていることも、財産なんじゃないかな?と思う。

そして、「この経験もいつかネタになるかなと思って」とチャーミングに笑っていた。ご自身の今までのありとあらゆる経験を「辛かった記憶」や「苦しかった私」としない。

渦の中でしか得られない経験は面白いし、後々ネタになるかもしれない。
私の経験が誰かの何かになるかもしれない。

自分の体験経験を話すことで、誰かが安心している、励まされている、勇気をもらっているっぽい」という気づきから、話せることは、自分の体験として、発信することを大切にしているといっていたそばから、もう私は早々に励まされていた。

八起さんの話を聞いて、じんわり感じたことがある。脈々と自分の経験や体験を、文字でもSNSでもなく、本物の自分の声で、伝える・語るってすごくあったかくていいな、って渦中の私に沁みていた。

雑誌やTV、ネットに現れるホントかつくりものかよくわからない「理想の〇〇」と自分を比較して、その違いにクラクラするお母さんきっと多いと思う。私も雑誌やテレビの美しい母たちをみたあとに自分の姿を鏡で見て、嫌気がさしたことは数えきれない。

「八起さん…その話、今の私に沁み入ります…」

着飾ったり作ったりがない、嘘がない

揉みくちゃも、どん底も、一心不乱も必死も、いろんな今を経て、"世間"を頼って奮闘して、今も子育ても仕事も自分らしいスピードやペースを作っている八起さんの話は、どこにも飾ったところや偽ったところがない、生の本物の声だった。

インタビューが終わって、後ろにギターがあることに気づいた。インタビュー前のイメージは、バリバリ育児も家事も仕事も全部やるというイメージがあった。お話しを聞き終えて後ろのギターについて聞くと、仕事は3ぐらいで、家庭が7ぐらいかな、だって。ちょっとびっくりした。子どもたちが帰ってきたら、お迎えしたいから仕事は閉店ガラガラらしい。そんなリズムを大切にしている方だった。

インタビューを終えて、ZOOMを落としたあと、めちゃくちゃ爽快感があった。たくさん笑って、心の底から賛同して、勇気をもらったからだったんだけど、もうちょっとなんでこんなに爽やかな気持ちなの?と自分自身に聞いてみると、八起さんの言葉に嘘偽りがなかったからだと思う。とてもプライベートな話もあった。言葉にしにくい気持ちもあったと思う。それらを「素敵に伝えよう」とか「カッコよく語ろう」という気持ちが本当になくて、そのまんま、まっさらな気持ちをしゃべってくれたから、受け取った私が爽やかな気持ちになったんだと思う。

あえてもう一回繰り返したい。八起さんの言葉に、嘘がなかった。

育児のスタイルで「どこかに導こうとかないんだよね」とおっしゃっていたけど、育児以外のところにもしっかり現れてる八起さんらしさに触れられて、とても楽しい時間だった。

ぜひ、今まさに私は渦の中だ!と思う方に聞いてほしい。きっと何かやおきさんからのメッセージを受け取れると思う。

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引き続き、インタビューされたい方を募集しています。

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