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何のための「受験」なのか? ー良いお友達ー

私は現在、小学校1年生の長男、年中の次男を育てています。

まだ子供が小さいうちから、職場や取引先、友人の間で度々「受験」が話題に上がり、私自身も昨年子供の小学校受験を通して「受験」という存在について沢山考えてきました。

その中で「何のための受験なのか?」という事を少しづつ紐解いてみたいと思います。

受験を選択する理由のNO1は「良い環境」


受験家庭の保護者が言う「良い環境」の8割位は「良いお友達」を指しているような気がします。

特に、中学以上となると「悪い子に影響されてほしくない」「地元の中学生は喫煙したり、金髪にしたり、素行が悪い」等、周りにどんな子がいるのか?を重要視する方は多いです。

勿論私もその一人です。

実際に、中学生以上の子供が茶髪・金髪にすることの何がいけないのか?と聞かれたら、「校則で決まってる」以外には回答が難しいところですが、「髪が痛むし、先はまだまだ長いのに勿体ないな。」と感じます。

全校生徒の殆どが金髪とか、喫煙している…なんて学校はないと思いますが、そういう子が「多数派」の学校に入れるのは気が引けるし、正直子供は可愛そうです。

私自身も、通っていた地元の中学校はとても荒れていて、教室に使用済のコンドームが落ちてる、体操服が学校の敷地内で燃やされる、靴・傘・現金が盗まれる…という事が日常茶飯事だったので、平穏な学校生活とは言えずにとても辛い3年間でした。

時代もあると思いますが、やはり自分の子供には
せめて「普通に落ち着いてる学校」に行かせてあげたいとは思います

求める「良いお友達」像

「良いお友達」として何に熱中している子供が良いか?

①勉強

②スポーツ(部活)

③ゲーム、SNS

④男女交際

⑤アルバイト(稼ぐ)

⑥買い物・消費活動

この中で親が圧倒的に「良いお友達」に求めるのは①と②です。

③は微妙なところで、ゲームを通して脳トレをするとか、SNSへアウトプットして表現力を磨く場合もありますが、「ただ見てるだけ」「依存症」のケースもあり、あまり賛同が得られにくい存在です。

④以下は思春期の子を持つ親が一番頭を悩ませるところかと思います。

私の10代の頃は、自分も含め④~⑥に一生懸命な子が多く、

「将来就きたい職業」と聞かれたら「内定をもらうこと」と答えてしまうような先の事なんて何も考えていない子供の集まりでした(残念すぎる)

子供の分岐点はどこにあるのか?


以前、何かの本で

子供が勉強に向かうか、非行に向かうかは何が決めてになるのか?

という内容のものを読みました。

その中に「小さい頃から勉強が得意な子は、得点を取ること(テスト、受験、検定)に注力して報酬が得られる事で喜び刺激を受ける。逆にそこに喜びを見いだせない(苦手)な子は他に刺激を求めて、ゲームや、非行行動へと繋がっていくケースがある」

と書いてあり、大いに納得しました。

そう、一番最初に「小学校1年生」として初めて勉強をする時は、その授業も刺激的だし、「1年生」がとても楽しいのです。

でも、いつの頃からか

「勉強が得意な子」と「勉強が苦手な子」に分かれて

「勉強が苦手な子」は自分が目立つ、自分が注目される「何か」を求めて勉強以外の事へ意識が向かっていく。

私自身もそうだったと思います。(ちなみに私は非行ではなく「少女漫画」の深い沼にハマっていきました)


「勉強が得意な子」のその先は本人次第


私自身も子供に勉強が得意になってもらいたいし、
何よりも勉強が好きでいてほしいと思います。

ただ、その一方で「〇〇大学入学」が最大目標で、そこから逆算する進路選択をしたり、〇〇大学入学が全てみたいな考え方にはなってほしくないのです。

「受験」の怖いところは、それが大学受験ではなくても

「受験」の為に大量の時間が奪われて、読みたい本を読んだり、好きな事に没頭する事が減り、受験が終わった時に「自分は何がしたいのか?」が分からなくなるところです。

信じがたい事ですが、小学校受験さえも

年長の夏には「習い事は全てお休みしてる」という方もザラにいます。

中学受験となれば「塾から帰宅するのが22時」なんて生活の子も沢山います。

「合格すれば好きな事ができる」と言いますが

バランスは常に気に掛けるべきだし、それを選択した家庭のみではなく、

業界団体や国も、本当にここを見過ごして良いのか?と、

もう少し考えても良いのではないか?と思うのです。

どこまでが本人・家庭の責任なのか、線引きは難しい所ですが

「燃え尽き症候群」を産まない為にも、

バランスの取れた社会、

「子供の個性を潰さない受験」になってほしいと願って止みません。


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