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イギリスのロックダウン〜あれから一年

今日でロックダウン一年

イギリスでは、一年前の3月23日から、最初のロックダウンに入った。この日から、我々イギリス に住む者たちの生活は劇的に変化してしまった。子どもたちは学校に行けず家庭での学習を強いられた、私も昨年の3月からずっと在宅勤務。あれから、職場仲間に会っていない。家族や友だちを亡くした人々、仕事を失って生活が苦しくなった人々、孤独に苦しんでる人々。医療の現場で働く人々の環境も激変しただろう。みんな自分たちの生活の中で、一生懸命に戦ってきた。

亡くなった方々へ一分間の黙祷

そこで、今日はロックダウン一周年として、正午と夜8時に、1分間の黙祷が呼びかけられた。また、夜の黙祷の際には玄関先でキャンドルやトーチを灯すことが呼びかけられた。亡くなった方を偲び、医療従事者の尽力に感謝の気持ちを込めての黙祷である。正午に会社の仲間と一緒に黙祷をし、夜8時に家族と一緒に黙祷した。

▼チャリティー団体「マリ・キュリー」が呼びかけた「ナショナルデー・オブ・リフレクション(National Day of Reflection)」〜亡くなった方々を偲び、医療従事者に感謝の気持ちを込めて黙祷とキャンドル

ロックダウン中に親友を亡くした旦那

旦那は、ロックダウン中に親友を亡くした。もともと呼吸器系の失陥を持っていて、新型コロナが追い討ちをかけた。2019年7月の旦那の誕生日には、わざわざ遠くから無理を押してサプライズで我が家を訪ねてくれたのが最後の思い出。2020年の旦那の誕生日は一緒に祝えなかった。ロックダウンが一番厳しい時期に亡くなってしまったので、葬式も、その後の家族や友だちでの会食も何も参加できなかった。だから、なんだか、まだどこかで、元気にしている気さえする。旦那とその友だちは、くだらない事で大笑いしたり、パブに行ったり、一緒にゲームしたり、釣りしたり、おじさんなのに子どもみたいな二人で、また遊びに行かせてあげたいなぁと思うばかりだ。ロックダウン中にきちんとお葬式をできなかった人もたくさんいるだろうから、きちんとお別れできていない気持ちがイギリス 中に浮遊しているイメージだ。

 新型コロナ関連の死亡者は126,284人

昨年の今日の、新型コロナウイルス関連の死亡者数は364人。一年後の今日、累計で126,284人(テスト陽性判定後28日以内)にまで跳ね上がってしまった。死亡届に新型コロナが原因だと記載されている死亡者にいたっては148,125人にものぼる。イギリスのコロナでの死亡者数は世界でも上位の多さだ。

イギリスではすでに、28,300,000人が一回目のワクチンを接種した。2,300,000人以上が二回目の接種も完了している。2020年12月に、お年寄りからスタートしたワクチン接種も現在、50代まで進んでいる。40代の私は5月以降7月までには一回目のワクチン接種を受けられそうだ。

イギリス では、ロックダウンの緩和が始まっている。この先、どんどん感染の機会は増えていくのだろうから、ワクチン接種と予防の継続が重要になってくるのだろう。まだまだ、終わりが見えないパンデミック。いつか終わると信じて、淡々とできる事を続けていくしかなさそうだ。




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