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yipkon1102ys
愛称
私は自然に任せて瞼を閉じた。
別に悪い事をしている訳じゃない…。
彼の唇と同時に動く右腕。
優しくない、少し乱暴で温かかった。
「…あ。」
思わず声が漏れてしまった事が恥ずかしくて力が入った。
彼は淡々と私の気持ちを動かした。
あれ?
別に気持ち良くない。
「あの…!!」
「どうした?」
「相性良くないかも…」
私は彼に何を求めていたのか
不意に出る本音。
彼は悲しそうな表情浮かべ
「緊張してるね、ごめん。今日はやめとくね?」
…。
少し気まずい空気が漂う真夏の真夜中。
重ねあった2人の身体から汗が滲む。
初めて彼と触れ合った夜。
抱き合って朝を迎えた。
彼は私を包み込むようにぎゅっと抱き寄せて寝てくれたんだ。
そして必ず私が寝るのを待った。
彼が私より先に寝る事は無かった。
私の中で彼の存在が大きくなっていくのが分かった。
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