見出し画像

マインドフルネスと猫のいる生活 19

きっかけはよく覚えていないのですが、おそらくネットの記事だったと思います。

「マインドフルネス」という単語が目につき、いったいナンだろうか? と調べてみたのです。平たく言えば瞑想でした。瞑想は「メディテーション」だとばかり思っていたのですが、西洋的に本質を表そうとすると、マインドフルネスという言葉のほうが、しっくり来るようですね。

その頃ちょうど「ファクトフルネス」という本を読んで感銘を受けていたこともあり(あまり関係はないのですが)こっちのフルネスのほうも、もう少し調べてみるか、と気軽な気持ちで、関連書籍を漁り始めました。

ジョブスやビル・ゲイツ、イチローまでが瞑想(マインドフルネス)を実践していると聞き、へ~っと思いました。グーグルやフェイスブックでも、社内で瞑想の時間を作っているというから、アメリカ社会にかなり深く浸透しているようです。

そういえば、「サピエンス全史」を書いた、イスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリも瞑想を始めましたね。

こういう思想では先達であるはずの日本では、一般人のほとんどは、瞑想なんて実践していないのに、なぜアメリカでこんなにもてはやされているのか?

調べてみると、科学的に証明されている様々な効用があるようです。ならば、体感してみようと、見様見真似で行ってみることにしました。

最初にトライしたのが、リラックスした状態で目を瞑り、ひたすらマントラを唱える、サマタ瞑想というやつです。初心者向きで、一番手軽にできるとどこかのサイトに書いてありました。

マントラは「南無妙法蓮華経」でも「南無阿弥陀仏」でも「ありがとう!」でも「愛してるよ!」でも、何でもいいと今では思いますが、その時は始めたばかりということもあり、指南書に書いてあった「ソーハム」というマントラを唱えました。息を吸う時「ソー」吐くとき「ハム」と唱えるのです。

目を瞑り、マントラを唱え始めると、程なく様々な雑念が湧きました。「ああ、あとでネコのトイレ掃除、やらなきゃ」とか「スーパー行ったら、醤油を買い忘れないようにしなきゃ」とか「どのくらい時間が経ったんだろう」とか……。

そのたびに「雑念」と認識して、再びマントラに戻るという作業を繰り返すのですが、どう考えてもマントラを唱えているより、雑念を追っている時間のほうが長いような気がします。

これ以上じっとしているのが耐えられなくなって目を開けると、たった五分しか経過していませんでした。

「果たしてこんな退屈なこと、続けられるのか?」

とはいえ、本には瞑想の効果は蓄積され、現れるとあります。一日一分の瞑想でも一ヶ月続ければ三十分。禅僧なら半日くらいで得られる効果を、一般人でも一ヶ月で手に入れることができるというのです。

ならばということで、その日の晩、寝る前にも瞑想をしてみました。今度は少し長く、雑念も少なくできたような気がしました。

で、就寝。

翌日、目覚めた時、ある変化が起こりました。


↑ えっ!!!???

5,104円??? たけーよ。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?