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" 月と星が踊るMidnight " 歌詞考察

はじめに

みなさんこんにちは
しと(@skt4060)です。

昨日公開された日向坂46の8thシングル
「月と星が踊るMidnight」
のMVはもうご覧になりましたか?

群馬県の展望台を中心に
自然豊かな土地で撮影されています。

撮影日は、おそらく8月半ば。
センターの齊藤京子ちゃんは虫が嫌いなので
撮影は大変だったと思います。
お疲れ様でした。

この辺の撮影時の愚痴は是非全国区で放送されるようになったキョコロヒーなどで聞かせて欲しいですね。

さて、
今回の楽曲は今までと明確に違うところが
2つあると私は感じています。

1つが『歌詞』
ライブパフォーマンス時に言っていた
「日向坂初の恋愛ソングではない表題」

もう一つが『舞台』
今回の撮影の舞台は
・ぐんま天文台
・八つ場あがつま湖
・株式会社大野工業 赤城事務所
・月(スタジオ)
明らかに『自然』を意識したロケーションでの撮影が舞台となっています。

今回はその中でも歌詞から読み取れる
曲の意味を咀嚼していこうと思います。

まだ楽曲を見ていない方は、こちらから。
歌詞はその下にメモを残すので、みながらきいてみてください


月と星が踊るMidnight
フェンスを越えて舞い戻った校庭
古い校舎の中閉じ込められ 叫んでいた
ここから出してくれとガラス窓を叩き
割ろうとした日々を
今 僕たちは僕たちは憂う
このままじゃこのままじゃだめだ
歯向かった歯向かった大人いつしか
嫌だった嫌だった世界に
目をつむり生きることに抵抗無くなった
そう、あんなにもあんなにもずっと
軽蔑していたものはなんだ
間に合うか間に合うか
これから本当に
やりたいことそれだけをやろう
物分かり良くなって流されたくはない。
誰に何を言われても
僕たちはまだまだあきらめない
過ちを恐れるな
グラウンドに大の字になって
寝転びながら 夜明けを待ち続けた
あと何週走れば「よくやったと」言われるのか
炎天下のその下で汗を流すのは
理不尽でしかなかった。
Ah
僕たちは僕たちは思う
ちっぽけなちっぽけな自分
見えないよ見えないよ
未来何にも
意味のない意味のない
命 無駄遣いしているようで
焦ってしまうんだ
でも、もう一度もう一度
もしも生まれ変われるはずだよ誰も
あの頃にあの頃に見た夢 今でも
手を伸ばせば届くはず
きっと決心をすることに
遅すぎることはない
ここに来て気付いたよ
僕たちは何だってできるんだ
憂いとは可能性
非常階段登って屋上に出てみた
ハッとするほど綺麗な朝焼けを見たよ
僕たちの世界はなんて美しいんだ
震える風の中で
今、僕たちは僕たちは憂う
このままじゃこのままじゃだめだ
歯向かった歯向かった大人
いつしか嫌だった嫌だった
世界目をつむり生きることに抵抗無くなった。
そう、あんなにもあんなにも
ずっと軽蔑していたものはなんだ
間に合うか間に合うか、
これから本当にやりたいことそれだけをやろう
物分かり良くなって流されたくはない。
誰に何を言われても
僕たちはまだまだあきらめない。
過ちを恐れるな
wow
思い悩み
wow
それでも強く生きろ
wow

日向坂46"月と星が踊るMidnight"より



歌詞解釈について


「現状への憂い」と「目指す生き方」

まず最初に
京子ちゃんのソロで曲が始まります。

ここで分かるのは、主人公は
『フェンスを乗り越えて、学校(校庭)に戻ってきた』
ということです。

その後に続く
「古い校舎~」「ガラス窓を叩き割ろうとした日々を」
どんな生活を過ごした学校だったのかを説明しているように思えます。
なかなか反抗的な学生だったんでしょうね。

そこからサビに入り、このままじゃダメだと憂う状況が語られます。
なにをそんなに憂いているのでしょうか。
「このまま」というのは「今のまま」ということ。
「今のまま」というのは
『世界に目をつむり生きることに、抵抗がなくなっている状況』

こんな状況で生きている人間は探せばたくさんいそうですが、
なぜ「僕たち」はこの状況を憂うのか。
それは「いつしか歯向かった大人」
そうだったからなのではないでしょうか。

この見方で進めていくと
「あんなにずっと軽蔑していたもの」

『世界に目をつむり生きることに、抵抗がなくなっている大人』
という構造が見えてきませんか?
かつて自分が嫌っていた人間に、今の自分が成っている。
これは憂いを帯びても仕方ないですね。

「世界に目をつむり生きること」がどういう事なのか。
これは作中で「物分かり良く流されて生きること」と書かれています。

波風立てて自己主張をするのではなく、批判に揉まれることなく
かつての夢を語ることも無く、全てを諦め受け入れて生きること。
この生き方がダメというわけではないですが、
少なくとも「僕たち」この生き方ではなく
「何も臆せず、自分の意志でやりたいことをやる生き方」
を選び取ろうとしているのが読み取れます。

ここまでが1番の歌詞です。
明らかに今までの「キュン」「ってか」などの曲とは
ターゲット層が違うことが分かります。

いつの日かの少年たちが大人になって過去を振り返るような。
今まで忘れていた"The Origin"を思い出すかのような歌詞。
「けやき坂」を追っていたあの頃を何故か思い出しました。

という文章を書いていたら
高瀬愛奈ちゃんが素敵なブログを記載していました。
リンクを掲載しておくので、是非ご一読ください。

これをちゃんと解釈すると
「校舎」が一体何なのか
「大人」が一体何なのか
「僕たち」は一体誰なのか
など、考えを深められる手がかりになる気がします。


「成りたい自分に、成るために」

さて、月と星が踊る真夜中に学校に忍び込んだ「僕たち」は
グラウンドに寝転がり夜明けを待ちます。
このグラウンドはどんなグラウンドなのか。
直後の歌詞に説明がありますね。

ここで考えるのは、僕たちはかつて
「よくやった」と言われるために走っていたこと。
走る意味はたくさんありますが、自分の体力向上などではなく、
他人からの評価を得るために努力をしていた事が読み取れます。

ガラス窓叩き割ろうとしていた人間が
他人の評価欲しさに努力なんてするのでしょうか?
きっと「他人からの評価を得る事でしか変えられない何か」
があったのではないでしょうか。

やりたくないことをやらないと評価されない状況
この状況「理不尽」と表現しています。
もしかしたら
「炎天下のその下で汗を流すこと」は
「過去」だけでなく「現状」の説明にもなっているかもしれません。
ここで1番のラストで決意していた
『これから本当に やりたいことそれだけをやろう』
の重みを感じる事ができます。

グラウンドに寝そべりながら考えるのは
「未来を変えらない自分はちっぽけで、
ただ生きているだけのこの状況は、命の無駄使いではないか?」

焦りを感じていることが分かります。

この校舎で過ごしていた時は
「自分は何者になるのか」を考えていた「僕たち」
実際は「何者」にも成れていない。
更にあの頃嫌いだった「大人」になりつつある。

こんな状況でも、「なりたい自分に成る」と決心して動くことで
明確な意思をもって自分の未来の舵を取ることで
あの頃目指していた「何者」に成れるはずだと気持ちを切り替えます。

ここでのあの頃目指していた「何者」
一体何なのでしょうか。
ココも考察の余地が残っている場所です。

このままじゃダメだと思い、考え、悩むことで
自分の中に残っている物、必要なもの、進むべき道が分かり、
自分が目指すべき人物像明確にしました

現状の嘆きで始まった憂いが、
今後の自分に可能性を見出すことに繋がります。

「ここに来て気付いた」の『ここ』
・悩みぬいてたどり着いた時間軸での現在地点
・かつての初心を思い返す場所軸での現在地点
の2つの意味が重なっているのではないでしょうか。

校舎に入り、屋上に出て、朝焼けを見る。
「僕たちの世界はなんて美しいんだ」

この美しい世界
・朝焼けに照らされる、今まで生きていた世界
・自分たちが作り出していく、理想の世界
この2つが重なっているのではないでしょうか。

最後に自分に言い聞かせるようにサビを繰り返します。

「これから本当にやりたいこと。それだけをやろう」
「物分かり良くなって流されたくはない。」
「誰に何を言われても、僕たちはまだまだあきらめない。」
「過ちを恐れるな」



「君は、どんな夢を見ているか?」

日向坂がこの曲で伝えたいことは、一番最後に明記されています。

「思い悩み、それでも強く生きろ」

これは「青春の馬」
「Easy way has no meaning」
と同じコンセプトだという
メッセージを感じました。

更に8thの最後にも
青春の馬の最後と同じ振り付けが採用されています。

青春の馬『Never give up』
月と星が踊るMidnight 「それでも強く生きろ」


青春の馬の2番歌詞と今回の8thの歌詞の重なりが明らかに大きいと思いませんか?

君はずっと信じるんだ いつか見たあの夢
目を開けても消えない夢 現実の世界だ
そこに行けば何があるか 何もわからずに
たどり着いたその瞬間、考えが 欲しかったものまで変わるのさ
夜が明けていく 遠い地平線の彼方
世界はこんなに広かったと知った
蒼ざめた馬が大地を駆け抜けていく
希望の光を浴びながら

日向坂46"青春の馬"より

歌詞に表記されている「蒼ざめた馬」
ヨハネの黙示録の四騎士の1つであり
死を象徴する馬と言われています。

ここでの「死」はきっと
世界に目をつむり生きることに抵抗無くなった状態を指すのではないでしょうか

そんな蒼ざめた馬
「希望の光」を浴びて世界を駆け抜ける

「希望の光」とは何か。
僕たち屋上で浴びた「日光」ではなかろうか。

では、「蒼ざめた馬」は何なのか
世界に目をつむり生きかけている「僕たち」

では、「そこ」とはどこか。
非常階段を登って出た「屋上」

「屋上」に出て「日光」を浴びることで
「僕たち」は生き返る。  


日向坂はファンの事を
「おひさま」と呼んでくれます。
「私たちを照らしてくれる太陽のような存在」





ここから先の僕の考えは記載しません。
皆さんの解釈で楽しんでもらえればと思います



おわりに

日向坂になって初のメッセージソングを
満を持して齊藤京子ちゃんが背負っている。

言葉にするのが難しいので一言で表しますが
「こんな奇跡」を経験出来るのは凄いことだと思います。

そして、CRE8BOYの方々が付けてくださった
「つながり」を表現する振り付け。
これは縦軸であり横軸であり奥行きでもある。
これらの中心座標は「齊藤京子」以外にあり得ない。僕はそう思います。

MVのロケーションについての話は
また気が向いたら書きます。

最高で最強の新センター
最高で最強の新曲
最高で最強の新衣装

どこをとっても文句なし!
日向坂は常に今が最高で最強!

そんな日向坂の新シングル
「月と星が踊るMidnight」は
10.26に発売です!!!

みんな全タイプ買おうな!!!!!









あと4期生の事、俺は忘れてないからな!!



しと



see you later✩.*˚#410

Noteの収益で得た利益はすべて推しメンの握手券またはポケモンカードの高レアカードに使わせていただきます。