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キッズキッチンレター2月号

【韓国の食】

韓国とは何かとご縁をいただいています。
父は大学で教員をしていて、韓国や中国から先生の留学を受けれいていました。留学を終えて韓国へ帰国された先生から「紅葉がきれいだから見にいらっしゃい!」と言われて、喜んで見にいきました。まだ関西国際空港ができていない頃で、伊丹空港からソウルへ出発しました。そしてソウルから列車に乗って、全羅南道のお家へいきました。当時、韓国のことで知っていることといえば「オンドルという床暖房が暖かい」と言うことだけでした。びっくりしたのは市場。肉屋の横で、豚が解体されていて、おばちゃんがニコニコ笑いながらタライで内臓をきれいにしていました。韓国語は全くできない中、当時は日本語を話すおじいちゃん・おばあちゃんがおられて、ニコニコ相手をしてもらいました。その後、学校の日本史・世界史で朝鮮半島併合〜第二次世界大戦、朝鮮戦争のあたりを習ってようやく何故あんなに日本語で話しかけてくれるのかを理解しました。見に行ったはずの紅葉はあんまり覚えていませんが、誰かに聞いた床暖房のオンドルがとても心地よかったこと、からい食べ物だけではなく、子どもが食べられる物がたくさんありました。チョッカラとスッカラというお箸とスプーンのセットも珍しく、スプーンでご飯を食べる新鮮さがありました。なお現在のスッカラ(スプーン)は西洋のスプーンに非常に近くなっていますが、当時はまだほとんど平らなものでした。平ななので、とてもすくいやすく、おかずなども食べやすい形状でした。あまりにも便利なので、買い求めて家でもしばらく使っていました。

もう少し大きくなって辛いものが食べられるようにな理、韓国の料理が食べたい!となると、神戸は韓国出身の人が多く住む場所もいくつかあり、特に三宮〜春日野道あたりに大安亭市場 ( https://www.ichiba-kobe.gr.jp/ichiba09/ )にはたくさん食材のお店がありました。以前はそこでコチュジャンと唐辛子、塩辛などを買っていました。昔、コチュジャンは韓国では家庭で作るもので、その家庭の味があったそうです。ご自身の家庭の味そのままに作っているKさんという方がおられ、辛すぎず、甘味のある味を思い出します。Kさんが亡くなって、その味は消えてしまいました。現在、大安亭市場はもっと多国籍になっているそうです。

そして大学に入ってから、ひょんなことでファン・ヘソンさんという漫画「美味しんぼ」に出ていたおばあちゃんと知り合いました。大変偉い先生で、韓国の国技保持者ということは随分、後になってから知りました。私はにんにくが苦手なのですが、トンチミ(冬沈)っていうキムチがあるよ、と教えてもらいました。水分を飲むキムチなので、水キムチと日本で呼ばれるようになり、韓国にも逆輸入してムルキムチと呼ばれるようになったそうです。古い形のキムチなのだとか。王様の食事にもついていたキムチです。
発酵が入るのでお料理教室では作りにくいのですが、家では簡単に作れます。夏なら一晩ぐらい、冬は3〜4日くらいで食べごろ。冷麺のスープには欠かせないキムチです。以前、近所にあった冷麺屋さんで食べた味がします。

ビビンバ

ジャージャー麺

韓国の鍋


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