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深い海への誘い、ABZÛの話。


現在、Play Stationの「Play At Home」にていくつかのゲームが無料でプレイできるようになっています。その中の1つが、2016年にリリースされた「ABZÛ」。開発元はGiant Squid。

前々から気になっていたこともあってこれを機にプレイしてみました。
その中で感じたこと思ったことを書いていこうかと思う。ストーリーの核心に迫るようなことは書いてないけど一応ネタバレ注意かも。


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・映像がとても美しい
まず感じたのはグラフィックの美しさ。このゲーム、特に説明もなく海の真ん中にぽかーんと投げ出されている状態から始まる。泳ぎ方やその他できることは実際やりながら覚えていくのだが……最初のステージから、色とりどりの魚や水中に漂う水草、空から差し込む光といった自然の美しさに圧倒される。そのためかPS4が常時けたたましく鳴いていてひやひやした……。


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・生き物が豊富で面白い
大型の生き物から小型の生き物まで、結構色々出てきます。並走して泳ぐも良し、画像の通り掴まって泳ぐも良し。ステージ内のあるスポットからは、自由に泳ぐ生き物たちをただ眺めるだけの「瞑想」というモードもございまして、それでは生き物の名前を知ることもできる。ぼんやり眺めているだけで癒される。


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・ふと感じる海への恐怖
ストーリーを進めていくと、海が舞台のパニック映画でお馴染みのホオジロザメに出会う。ヒヤリとするが、このサメを含めABZÛに出てくる生き物たちはプレイヤーに危害を加えることはない。
またステージは明るい場所だけではなく、時には暗い水中を進んだり深海に足を運ぶこともできる。そんな時、私はふと海への恐怖を感じた。幼い頃からテレビの動物番組が好きでよく見ていたが、深海や海の恐ろしい生き物特集なんかを見ると、頭の奥がスッと冷えていくような恐怖を覚えていた。そんなことをABZÛを通して思い出された。

操作性については、水中での行動なので左右だけではなく上下の動きも必要で、そこにカメラアングルの操作も加わるので慣れるまで結構忙しかった。これは単純に私がゲーム下手っていうのもあると思うのですが……。
あと、画面酔いする人は結構酔ってしまうらしい。私も普段、ゲームで酔ったりしやすい方だけど何故かABZÛは大丈夫だった。

私はトロコンするぐらいにはハマったのだけど、プレイしながら「好みが分かれるゲームだなぁ」と思った。ストーリーはあるにはあるが、明確に語られはしないのでプレイヤーの想像に委ねられる面が大きい。また映像美は素晴らしいが派手なアクションはなく、言ってしまえば泳ぐだけのゲームである。PS4でのトロフィーを見ると現時点で最後までプレイした人は25.3%と低く、このゲーム性に合わないと感じた人はすぐにプレイを中断しているのだろうなーと思った。

でも、刺さる人には刺さるゲームですよ。
映像はとても綺麗だし、今まであまり可愛いと思えなかった生き物にも愛着を持ったりして、そういう気付きも楽しかったです。
今月23日(金)の正午までフリープレイできますので興味があれば是非。


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