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一歩ずつ一歩ずつ

おはようございます。今朝は春の陽気ですね。今はパンを焼いています。
実は先週、腰を痛めました。捻ったというかギックリではないんだけれど、おじいちゃんみたいな歩き方でした。今はだいぶと良くなってパンも焼けるようになりました。睦沢町に越してきてから、新しい家に慣れる事や、お店の準備。そして、息子がこども園に行く事になったのでその準備と。なんだか息をつく暇もないくらい突っ走ってきた気がします。そんな中でも、1日でも早くお店を始めたい!という焦りからと、なんだか自分の中でお店が始まるまではのんびりなんかしていられないし、今日はこれをやらなきゃ、明日はこれを!と、全く楽しんで取り組めてなかったかも知れません。本来、僕は誰かに指図されて何かをするのが苦手でこういう自分のペースでやれる仕事をやってるのですが、自分が自分に対してかなり無茶な指図をしていた、と自覚できました。怪我の功名といいますか、それに気づいてからは、

「やりたい時にやりたい事をやる!」「自分の魂に嘘をつかない!」
「まずは息子がこども園に通い始めて慣れるまでは、無理をしない!」

と設定しました。息子はもうすぐ3歳になります。3歳になるまでは家で一緒に過ごそう、というのが我が家のスタイルでした。そしてやっぱり今このタイミングがとても大切で、快く新しい世界へおくりだしたいのです。僕が突っ走ってたまま急に通い始めたら、きっと息子にとっては納得がいかないと思います。しっかりと向き合って、お互いが納得いくカタチをつくってこれから進んでいきたいと思います。親の都合を押し付けるのは、息子という人間にとって失礼な事だと僕は感じました。

そんなこんなで今はゆっくりと深呼吸もでき、心も晴れやかです。子供から学ぶ事がたくさんあります。話は変わって、ここのところ角食にハマってます。以前から人気のパンなのですが、また進化しました。以前は朝から生地を仕込んで、お昼ころに焼きあがるというサイクルでしたが、今は、前々日から種を起こして、前日に生地を仕込み、一晩寝かせて翌朝焼く。3日がかりのサイクルにしました。生地も機械を使わないで、手で捏ねています。
根本的に自然なサイクルにしていきたくてこうなりました。
手で捏ねると生地と酵母の声が聴こえやすいというか、その日その日の調子がダイレクトに伝わるのでその後の作業がスムーズに進みます。
発酵に時間をかける事で、旨味が活かされてきます。そしてあまり時間に追われなくなるので(天然酵母はゆっくりと発酵するので)僕にあったスタイルです。今はクロワッサンを仕上げ発酵しています。2時間程待つのでその間にこうして日記をかけたりするのもとても良いリズムです。

これは昨夜の角食です。こうしてタッパーに入れて部屋の室温で発酵していきます。家は薪ストーブなので冬でもかなり暖かいです。同じ部屋で同じ音楽を聴いて、パンも一緒に暮らしてる感じです。パンは生き物ですから。息子は何を真剣に見てるんだ?

つまみ食い!背が伸びてなんでも届きます!
ここまで発酵がくると冷蔵庫へ移動して一晩寝かせます。その間にも低温長時間発酵します。じっくりと時間をかける事で酵母も旨味が引き出されるわけです。

そして焼きあがりました!乳製品、卵は使っていません。
毎日食べても飽きないような、ついつい食べたくなるような角食が理想です。

この間スモークしたベーコン。このベーコンと角食で何かメニューを考えています。

パンを焼くのに余った酵母で焼いたバナナケーキ。バターを使ってやくパウンドケーキとはまた違った食感、やわらかな甘さ。子供のおやつにも。

隣町の大多喜にある薬草園蒸留所mitosayaに行った時の一枚。
鴨川からAMBESSAが来るとの事でドライフルーツを買いに行きました。
以前のお店(meleの時)の初期の頃に一宮のpatagonia organic marketに何度か一緒に出店した事があって、と言っても4年くらい前ですが、さすが君島さん!覚えていてくれて共通の友人も多いので話も弾みました。購入したブラックレーズン、グリーンレーズンで早速ティエラ・カンパーニュを焼いたところとても美味しかったのでコンタクトを取り、定期的に仕入れて森のパンで使う事に決まりました。無農薬、オーガニックのドライフルーツを食べた事がまだ無い方には、ぜひぜひ食べてほしいです!ほんとうにドライなの?ってくらい、瑞々しくって自然の深い甘みにうっとりします。これまた子供のおやつに最高です。

森 オープンに向けて一歩ずつ踏みしめて歩んでいきます。突っ走るとまた怪我しますから!あとはやっぱり自分に正直に。結果そこから自分に自信も生まれるし、そう在ることで調和が生まれると思います。みなさん、よい春を。ホームページももうすぐ完成なのでお楽しみにお待ち下さい。