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新しい家族を迎えました。

こんばんは。日記を書くのは随分と久しぶりになります。
インスタグラムではアップしていたのですが、森家に新しい家族を迎えました。

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もり あさ です。女の子です。
表紙の写真は高円寺の預かりボランティアさん宅に伺い、初めてあさと会った日の写真です。僕が抱っこしてるのがあさです。右にそっくりの子がいますよね。そうなんです。あさは三姉妹です。
三姉妹は、推定生後4ヶ月で九十九里に捨てられていました。
そこから、ちばわんが引き取り、里親を募集していました。
そもそも、僕が犬と暮らしたいと思ったのは、木更津のアウトレットに行った時に見たある光景がきっかけでした。

ある家族が店舗の前にいました。
おそらく家族構成は、お父さん、お母さん、娘さん(多分僕と同世代)そして、柴犬だと思います。
お父さん、お母さん、柴犬が店舗の前で娘さんが出てくるのを待っていました。
娘さんが店舗から出てきた瞬間、柴犬は尻尾をフリフリ、大喜びでした。そして娘さんが「待たせたね」と、ハグしてました。その時に僕は何故か、犬と暮らしたいというスイッチが入りました。

僕も明香も実家では犬と暮らしていたから、この先、息子が大きくなって家を出て、僕達の老後じゃないけど「落ち着いたら犬と暮らしたいね」ってよく言ってました。でも、アウトレットでの光景を見てから縁があれば犬と暮らしたい気持ちが膨らんできました。

10月に会津若松へ旅に行った時に、明香が一冊の雑誌を買いました。
天然生活の保護犬特集の雑誌でした。何気なく読んでいたら、どんどんのめりこんで文字通り穴が開くくらい目を通しました。

その本には、保護犬と暮らしている、料理家の方、ミュージシャンの方、イラストレーターの方といった色々な方の体験談が書かれています。
僕が特に惹かれたのが、ミュージシャンとして大好きな七尾旅人さんのページでした。そして知ったのが、七尾旅人さんが、”ちばわん”というところから保護犬を迎えたとのこと。その日に僕は、ちばわんのサイトを見て”あさ”に一目惚れしました。

ちばわんは、主に千葉県の動物愛護センターから捨てられた犬や猫を引き取り、里親を探すことに力を注いでいます。もし、ちばわんが愛護センターから引き取らなかった場合、その犬や猫は殺処分となります。
そういうことがあるというのは、なんとなく知ってたいたけれど、僕は天然生活の保護犬特集を読んでから、「犬に名前をつける日」という映画を観ました。
偶然にもその映画には、ちばわんで活動している方々が出演していました。
その映画ではリアルに愛護センターの様子や、多頭飼育崩壊の様子など胸を締め付けられる映画でした。これから、犬や猫を暮らすことを考えている人にぜひ観てほしい映画です。

僕達は、保護猫3匹と暮らしているので、犬を迎えるにあたってもペットショップ等で買うという選択は皆無でした。かといって、保護犬との出会い方というか具体的にどう動いたら良いのかもわからなかった。

今、強く思うのは、方法よりも気持ちということ。
僕は現在41歳です。息子が大きくなってからなんて言ってたら、保護犬を迎える条件として難しくなる場合もあります。何よりも、明香も、息子も、僕の考えに共感してくれたこと。そして、息子も5歳になり犬との生活を望んでいること。
昨年、庭で保護した猫、チャイも一歳になり落ち着いてきたこと。
ある日、それらを踏まえて僕は、ちばわんのサイトへアンケートを書き送りました。

そこからの流れの速さ、スムーズさに驚きました。早速、返事を頂き、冒頭でも書いた高円寺のボランティアさん宅に行きました。そして、あさと一緒に公園まで散歩に行きました。その時にリードから伝わってくる、あさの鼓動と、それを受け取った時の自分の内側から沸き起こってくるなんとも言えない多幸感。

「僕はこんなにも、犬との繋がりを望んでいたのか?」と自分でも驚きました。
というのも、小学生くらいの頃に実家で犬を飼い始めたのですが、僕はあまり良い思い出がないのです。”ひめ”という名前の雑種で、近所で産まれたオスを貰い受けました。僕が「飼いたい!」と言ったのにも関わらず、小学校を卒業し、中学に行く頃にはワルさばっかりしていて、あまり家にも居なかったし、ひめとの距離がどんどんと開いていった感覚が残っています。
死に目にも会えなかったし、正直に言うと思っていたよりも悲しまなかった自分にがっかりした。

そんな自分が、犬と暮らせる資格があるのか?とずっと自分自身でブレーキをかけていました。

明香と息子の後押しもあり、自分自身でも、これはもう一度、「犬との繋がりを回復できるチャンスを与えてもらったんだ」と、前向きに捉えて腹を括りました。


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今、こうしてあさとの新しい暮らしが、僕にとっては小さい頃の自分をもう一度生き直す様な気がしています。

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あさは、僕達の家に来てどう思っているのかな?
ただ、毎日あさを見ていて感じるのは、精一杯ここの環境に慣れようと頑張っているということ。まだ外では、車や人に怖がったりするし、ものすごく用心深い子です。産まれて間もなく捨てられ、施設に入り、ボランティアさん宅へ。
そういった次々と移り変わる環境についていくのがやっとだったと思います。
そんな事を想いながら、家でこんなに寛いで寝ている姿を見ると、僕の心も解けていきます。

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僕が、あさを迎えたいと思ったのは、預かりボランティアさんのTさん夫妻のインスタグラムでの投稿を見たのも大きな要因の一つです。Tさん夫妻宅には、シニアの先住犬が4匹います。そこに、あさを含めて三姉妹がやってきた様子や、7匹!で散歩に行く様子、そしてTさんの犬に対する接し方と、愛情の惜しみなさがスマホ越しにダイレクトに伝わってきて、僕はこの方と、そしてあさと会ってみたいと決めました。

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Tさん家にいた頃のあさと、みんな!とっても良い表情!

あさと一緒にゴロゴロと寝てると、この小さな身体から湧いてくる生きる力みたいなものを感じます。そして日々、一つの生命の尊大さを感じます。
森家は今、大家族と言っても過言ではないです(笑)
エル(長男猫)、サン(長女猫)、チャイ(次男猫)も、基本的に優しく、あさを迎えてくれました。それぞれ年齢も性格も違うけど、一緒の家に暮らす者同志っていう連帯感は感じられます。

家族が増えるって大変だけど、その分得られる何かがあります。
またこれから、あさの成長っぷりなど日記として書いていきたいと思います。

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お店にて。看板犬になるかな!?

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息子が撮った一枚。やわらかい空気が伝わってくる一枚。

追伸
ちょっとお店のおしらせになります。
シュトレン、クリスマスケーキ共に定数まであと僅かとなりました。
今週の5日(日)にご予約締め切りを予定しています。
まだの方はお早めにご連絡下さい。
ご注文方法など、詳細は前回の森日記にて書きましたので、ご確認お願いします。

今年見た映画の中で、一番良かった一本です!
音楽もストーリーも素晴らしい!
救いがない世の中なんて、無い!と思わせてくれる作品。
お正月休みにでもぜひぜひ観てください。