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眠れない夜の食べ物話〜タマゴサンド〜

時刻は0:51。眠れない夜は食べ物の事を考える。

今日はタマゴサンドの話。

私は喫茶店が好きだ。
長年街に愛されて来たお店の外観。壁に染み付いたヤニの味わい。ペライチで完結するメニュー。週刊誌と新聞を読む老人。病院の話をする老人。その中に囲まれていると現実世界を忘れさせてくれる異世界空間である。
時間がゆっくり流れる喫茶店は居心地が良く、私のストレス発散の場でもある。

そんな喫茶店のメニューであったら絶対頼むものがある。
それはタマゴサンドとミックスジュース。
タマゴサンドはゆで卵ではなく、卵焼き。
からしマヨとほんの少しの野菜が入ったのがベスト。
ミックスジュースは黄色がかったものが好き。

喫茶店ごとにかなり違うのがこの2品だと私は思う。
以前京都の「喫茶Kano」というお店で食べたものはかなり私のベストに近かった。
ふわふわの食パンに中が少しトロッとした卵焼き。からしマヨとケチャップと申し訳程度のきゅうりと(トマト?記憶がハトなので忘れる)

何が印象に残ったかと言うとこのからしマヨが絶妙だった。
東京のタマゴサンドは卵焼きはクリアしてもからしマヨではなくバターのところが多い。
それはそれで良いがいまいちパンチがなく、記憶がハトの私はすぐに味を忘れてしまう。

一方で関西のタマゴサンドはからしマヨが多い。からしが入っていないこともあるがマヨ率は高いと思う。
ただ、からしは入っているが万人に食べられるよう効いているのか微妙なものがほとんどだ。
ちょうどいい塩梅ってかなり難しいんだと思う。

そんな中、ここのからしマヨはかなりからしは感じられた。しかし、不思議なことに鼻先が痛くなる事もなければ辛いと思うこともない。
なぜ?そう思ったがからしマヨの反対側にケチャップがいた。
あっこれ口の中でオーロラソースにしてる。
からしマヨのツーンとした瞬間に飛び込んでくるケチャップ。しかし、からしマヨの存在を消す事なく二人が共存した世界。
アメとムチの絶妙なバランス。完璧だった。

ケチャップかあと最初思ったが、このタマゴサンドにはケチャップがなくてはならない存在なんだと思う。
私はからしマヨを愛しているが、そこまでではない人にとってはこれがないと辛いかもしれない。
そこで緩急剤としてケチャップが存在する。
だからこそ100切れくらい食べられそうなタマゴサンドが生まれるのであった。

タマゴサンドの卵に言及するつもりが、いつの間にかからしマヨへとシフトしたので、卵についてはまた話そう。
タマゴサンドはシンプルながら話が尽きないほど奥の深い食べ物である。
同様、ミックスジュースも。

お腹が空いてきた。

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