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普通のエンジニアによる北欧移住計画【字に書いたサルミアッキ】シリーズ第02章「ググるより実地往訪(往訪編)」

本稿を執筆する前段および契機となる前書きはこちらを、実地往訪を通した所感や反省、私見に基づく諸国比較、今回の往訪にかかった費用等をまとめた後書きはこちらを参照ください。本節では、実際に往訪した各地を写真とともにご紹介します。

今回はですます調の文章になる気分なのでそれで。また「綺麗だった」以外の感想がない韓国の仁川空港や「空港広い」以外の感想がないイギリスのトランジット編はカットで。あ、でも写真あるな。

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↑英国唯一の思い出はでかくて味が「うーん」なヒースロー空港での朝飯

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↑アシアナ航空の機内食の方がスーパー美味しかった。


2-1. フィンランド🇫🇮

そんなわけで実地往訪のはじめは当計画の目的地となるはずであったフィンランド。2019/9/5(Fri)から2019/9/11(Wed)までの約5-6日の滞在で、宿はAirbnbでの民泊を選びました(理由は前書き参照)。いつも通りの極貧旅行且つ結構期間が長めなので、スーパーで食品を買って食べ、街ぶらしたり森でムーミンと戯れたり、あるいは今のようにパソコンを叩いたり本を読みながらまったりと過ごしました。

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↑ヘルシンキの空港に着いたらバスで移動したンゴ

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↑森と・・・

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↑湖と・・・

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↑シャレオツな建物と・・・

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↑口に合わないモソモソした黒いパンとアボカドシェイク

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↑でもね、サウナは良かった。交流の場だから現地語わからんとアウェー

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↑レンタサイクルと電動キックボード。北欧各国でめっちゃ普及してる。
後者にはわいもとってもお世話になった。サンキュー! Lime!!

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↑駅近離れると結構住宅街だったり田舎・・・オシャン・・・

(1)食事が口に合わないのと(2)物価が高いのと(3)駅から離れると途端に田舎感が拭えないHelsinkiおよびEspooは、自分にはじめて「おいおい本当に北欧移住するのか?」みたいな疑念を与えてくれました。やっぱり長居してみるもんだよね。とはいえ、HSL Appさえあれば公共交通機関利用するのはちゃめちゃ便利だし、公園も自然もたくさんあるから「家族できたらこういうとこ住みたいよな」みたいな思いも芽生えたので、「住めば都」っていうのが真理かもしれません。ただやっぱりフィンランド語できないとコミュニケーション(=特に交友関係広める役目もあるサウナでの)が辛いなと思うので、英語も旅行者レベルでしかない今の自分には永住が難しいなと思ったのが結論。「観光するにもとても良い国だよ」と言うのは語るに落ちる蛇足。

ただ、一方で「勉強するならフィンランドでだな!」とも思いました。と、言うのもやはりFull Stack Open 2019みたいな教材を無償で公開しちゃうヘルシンキ大学が優秀だったり・・・

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↑GoogleさんもDigital Garageで直々に教育してるし・・・

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↑何よりもここ!ここが強すぎる!

勉強するための環境が整っていて、人々も勉強にめっちゃ意欲的なのがとっても強い!これはジャパン負けますわ。。。特に最後にあげた写真はHelsinki Think Companyといって、朝から夜まで誰でも無料で電源やWi-fiを利用することができるコワーキングスペース。カフェや会議室、ホワイトボードから人間をダメにするソファまでついている、さいつよコワーキングスペースだ。決して"狂った世界"では無い。筆者自身、ここには非常にお世話になった。おかげでReact少し書けるようになった。で、時折ヘルシンキ大学らへんの講義やトークイベントも開かれていてとても強い。因みに立地はヘルシンキ大学の目と鼻の先だ。上述したGoogle Digital Garageもここから3分かからない場所にある。ここらへんはもはや強さが強すぎて強みたいな強みがある。こんな精神と時の部屋みたいな環境で学べばそりゃNokiaの一つや二つできるだろうなぁと痛感した次第だ。

因みにNokiaは死んでない。ただ日本から撤退しただけである。北欧では現役バリバリだ!

移住する気まんまんで臨んだフィンランド滞在は、予期せぬ結論で幕を閉じた。そんなフィンランドから2時間半、片道1500円のクルーズ船で向かったのが次の目的地、エストニアは首都タリンである。

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↑フィンランドで一番美味かった、豚骨ラーメンという名の伝統料理だ!


2-2. エストニア🇪🇪

そもそも、エストニアという国をご存知だろうか?バルト三国の一国で、かつてはソ連の占領下にあった歴史を持つ国で、現代では2019年時点での首相たる安倍首相が電子居住者となったり、電子政府としての政策が先進的であったりで、界隈ではちょっとした話題になった国である。一泊二日の小旅行であったが、首都タリンの旧市街やニュータウンを散策し、スーパーで買い物し、なかなかに一旅行者として満喫することができた。

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↑タリンの旧市街。観光客で賑わう。でも夜は誰もいなくて結構怖い。

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↑ちょっと旧市街から出ると結構現代的な建物が連なる。こう言うの良い。

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↑俺たちのサークルK。お前、この国におったんか・・・

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↑旧市街の夕方(19時ごろ)はとってもハイカラ!

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↑旧ソ連領だった国で飲むロシア風のスープ。いやでも美味かった。

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↑めちゃくちゃ量が多いサーモンのパスタサラダ。これも美味しかった!

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↑北欧風の朝ごはん。ホテルで食べたビュッフェより。感想はない。

「北欧は総じて物価が高い!」と言いますが、2017年より東欧から北欧入りしたバルト三国についてはその限りではありません。カフェで1.5ユーロからコーヒーが飲めたり、ペットポトル飲料も2ユーロせず飲めたり、上記写真のスープとパスタとビール合わせても20ユーロはいかなかったりしました。

そんなわけで、物価の安さに感動し、治安もそこそこ悪くなく、加えて電子政府って奴にもかねがね興味があった筆者は「もしかして、エストニアって移住して生活するには良いのでは?🤔」と思い至りました。そこでトラベロコという現地邦人にアポとってあれこれ相談とかできるサービスを利用し、現在タリンに住まわれているRouaさんにタリンでの生活や移住についてアレコレお話を伺うことに。移住含めた将来設計を再考するほどの価値のある話を、楽しみながら伺うことができました。その話の全容までは流石に公開できませんが、メモを元にした一部とそれを受けての筆者の所感については、今回の有料部として末尾に公開いたします!気になる方はご参照いただければとッッッ!!!

万が一有料部にも欲しい情報がなかった方は、筆者にお問い合わせいただくよりも、ご自身でトラベロコに登録いただいて依頼料を用意した上でRouaさんなどの現地邦人の方々に直接ご相談いただくのがいいと思いますよ。真面目な話。

そして、貴重な情報を手にした筆者は、豪華客船でナイトクルージングをしながら次なる目的地のスウェーデンはストックホルムに向かうのでした。

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↑どやっ!これでもホテル+移動代と考えると割安なんやで!

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↑夜のバルト海は本当なにも無い。夜の海、怖いなぁ


2-3. スウェーデン🇸🇪

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↑いやもう本当この国はおしゃれで・・・

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↑自然も建物も綺麗で

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↑都市的であり、郊外的でもあり・・・

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↑「北欧のヴェネツィア」とはよく言ったもんで

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↑駅前もすごく賑やか。新宿くらい賑やかで都会。

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↑あとスイーツもコーヒーも美味しいっ!!!

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↑ストックホルム名物のトルコ料理も美味すぎて草ww

いきなり写真から入りましたが、スウェーデンのストックホルムは(1)景色ヨシっ!(2)物価もエストニアからフィンランドの間くらいでヨシっ!(3)自然も都市も兼ね備えていてヨシっ!な街でした。ペットボトルの飲み物は200円しないくらい。カフェでコーヒーするのもスタバくらいなので許容範囲です。都市部については外資のお店がいっぱいあって休日も退屈しなそうで、且つ公園もあってゆっくりできそう。VISAさえ通れば間違いなく最高に最高な街だと思っています。観光にも移住にも良さげ。福利厚生は他国同様北欧型だし強いなぁと。いやほんとVISAさえ通ればなんですよねここ。調べた範囲だと移民庁の申請が辛いのと、見た範囲だと他国よりも英語表記が少なくてスウェーデン語表記が多かったのが辛い。とはいえ、スウェーデン語は無償教育を政府が提供してくれたりするので、ツテか貯金か仕事さえあればどうにかできそう感はある。

ただ、なにせ一泊二日の中でも二日目の早朝にはSJでノルウェーに移動したために、今回の北欧周遊の中でもっとも滞在時間が短く、故にもっとも得られた情報も少ない。ぐぬぬぬ。もっと滞在しておけば良かった。近いうちにトラベロコで追加の情報を仕入れようと検討しています。

そんなわけでSJでノルウェーはオスロに移動です。

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↑ESPRESSO HOUSEはWi-Fiもある北欧のドトール的ポジション。優秀。


2-4. ノルウェー🇳🇴

6時間もののSJの旅を経てたどり着いたのはノルウェーはオスロ。最初辿り着いた時は「まるで名古屋・・・ッ」と絶句し、撮るものの無さに呆気をとられ、目の前にいた海鳥を数分間眺めるだけの時を過ごしました。

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↑鳥は苦手だが、こいつはとっても可愛い!

気を取り直して散策。うん?ん?エッ・・・?500mmペットボトル250円?んなぁ・・・高過ぎて何も買えないンゴゴゴゴゴ・・・でもノルウェー来たし、サーモンの寿司くらい食いたいよね。うん。

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↑住宅街にひっそりあるUMAI USHI!

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↑店名に偽りなく、それなりにうまい寿司だった。

そのお値段・・・およそ150nokでした!!!
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つまり、およそ1800円ッッッ!!!

ダメだ。スーパーのパック寿司の量でこの値段だと移住するための基盤を築く間に私財が尽きてまうやん。飲み物も高いし。せや。マックにしよう。物価を測るのに寿司じゃアカン。マックで一番高いセットにしてどんなもんかで物価測ればええやん?セットにコーヒーもつけてっと。。。

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↑キャラメルなんかと美味しいハンバーガーのセット+コーヒー

そのお値段・・・およそ170nokでした!!!
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つまり、およそ2000円ッッッ!!!って寿司より高いやんけ!!!

いやね、オスロは北側に住宅街、南側には繁華街と分かりやすくて地元民にも優しい町なんです。西側なんて街並みも良かもんですよ!

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↑色とりどりな住宅街あるし・・・

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↑王宮も良きだし!

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↑いいよね。都会的!

でも物価が高いッ!いやもうほんそれ。夏には出稼ぎに来る学生さんが多いらしいですけど、そりゃそうだって感じですよね。でもわいにはお金は無い。だから移住も厳しいな!なので逃げます。船で。北欧旅行の最終目的地であるデンマークはコペンハーゲンまで!

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↑今回で3度目の船。慣れたもんです。オペラハウスとかすごく良さげ。


2-5. デンマーク🇩🇰

2019/09/18(Wed)現在、デンマーク・クローネ(dkk)はノルウェー・クローネ(nok)よりも相場が高くついています。10nok=120円ほどだったのに対して、10dkk=160円くらいになります。因みに1eur=130円ほどだった気がします。そしてご認識の通り、北欧で物価高い国のラスボスとなるのが、旅の終着地であり、今こうしてnoteを執筆しているこの地、デンマークです。

往訪したエリアがコペンハーゲンの港から駅のみであったためかも分かりまっせんが、それでも他の国々よりも中近世の建造物が残るエリアおよび観光客向けに開かれたエリアが広い印象。一回りするのにも他都市より時間を要したし、そもそもおそらく回りきれてすらいない。。。とはいえ、色々行ってみました。主に徒歩とLimeで!

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↑人魚姫の・・・ね。が、ガッカリなんてしてないし!

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↑こういう教会好き。海外往訪の醍醐味のひとつです

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↑マーチングかっこいいよね

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↑チェーン店のライトですらオサレな波動を感じる

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↑いい感じだよね。The 欧州な感じ

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↑中央駅。見えづらいけどニキシー管風な時計が良い

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↑北欧料理で「うみゃあ!」と思った数少ない一品。
しかも100dkkを切る安さ!”chicky Grill bar"で検索だ!

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↑デンマークの"歌舞伎町"に当たるらしい中央駅西側。雰囲気良い

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↑Christianiaね。ここはすごいね。大麻メンズがいらっしゃるのよ。

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↑コペンハーゲンの街中にあるんだけど、Christianiaは"異質"

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↑奥にある菱形は王立図書館。note執筆捗りました。あざーっす!

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↑まさしく王宮。規模と荘厳さがしゅごかった

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↑こういう感じの路地の雰囲気。みんな好きやろ?わいもや。

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↑「コペンハーゲンといえば」な一枚。いいよね。

「最後の都市だしスーパー行ったり外食したろ。カジノも行こ」なんて思いながら色々してたらこの都市だけで日本円換算の諭吉が数人去っていきました。ダメだ。税金も物価も高い。ノルウェーみたく初期の資産が無いことには移住は厳しい気がする。とはいえ雰囲気とかは好き。うん。あとは王立図書館でMacBook叩いたり勉強してる若者も多くいて「この都市の若者もちゃんとやっとるなぁわいもがんばろ」みたいな気持ちになりました(だからnoteも書けました)。因みに、王立図書館では電源もWI-fiも無料で使えるし勉強や話し合い用のスペースも設けられていました。やっぱり「国としてちゃんと教育力入れてるんだよな」としみじみ。こういう国に住みたいし、こういう国にしていきたいと思うのよねジャパンも。


以上が北欧往訪記と言う名の旅行記でした。いやー、「ググるより実地往訪」とは我ながらよく言ったもので、実際行って肌で感じないと分からないものってやっぱりまだあると思います。いずれはVRとかで現地でしか体感できなかったアウラみたいなものも体感できる日が来るんですかね。色々体感し、色々考えさせられました。その整理は帰国後に後書きにでもまとめていこうと思います・・・人間ドックが終わったら。。。

そして以下が有料部です。上述の通り、トラベロコ経由でタリンに住まわれているRouaさんに色々お話を伺いました。その中でメモを元にした一部とそれを受けての筆者の所感をまとめています。例のごとく、これを読まずとも特に問題無い内容ですし、エストニアについて詳細に知りたい場合は移住していない筆者ではなく移住しているRouaさん等にお聞きいただくのが良いと思っています。赤い羽根募金感覚で読み摘んでいただけますと幸いです。また文体が変わります。


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元ITコンサルタントのフリーランスエンジニアによる雑記を書いています。いただきましたサポートは北欧移住および某計画の資金とさせていただきます。何卒よろしくお願いします。