見出し画像

近所の小学生男子がみせた塩対応


息子の友達のお兄ちゃんは今年小学校四年生になった。

彼が幼稚園の時から知っていて、道で会うといつも笑顔で手を振り駆け寄ってくれていた。

母親同士も仲が良く、私にとって可愛い可愛い甥っ子のような存在だった。


彼が三年生の終わりころ、ある変化を見せたのだ。

少し久しぶりに彼を道でみかけた私は「○○ちゃーん(愛称)」と呼んだ。

すると、「あっ」と言って軽く会釈をして友達と肩を組んで去っていった。


「なぬ?」いつも友達といても駆け寄ってくれた彼はいずこへ?


少しのさみしさと、成長を感じたうれしさで、胸がいっぱいになった。

もう彼からしたら「大人」に子ども扱いされるのは恥ずかしいのだろう。


うちの息子はまだ小学一年生。
でも、もう一年生。

どんどん私が世話を焼くことが無くなっていって、
日々、知らず知らずいろんなことの『最後』を味わっている。

赤ちゃんの時から、
着替えさせる最後の日。
お風呂にいれる最後の日。
手をつないで歩く最後の日。

そして

同じ部屋で寝る最後の日。
同じ家で暮らす最後の日。

こちらの都合お構いなしでやってくるその日。


手を引っ張って息子の前を歩いていたのに、
いつのまにか隣に並んで、
そのうち一人で進む背中を後ろで見送るようになる。


親離れより、子離れの方が気合がいるのかもしれない。


一緒にいると日々イライラしちゃってなかなか
純粋に可愛さをかみしめられないけれど、

「今日がこれの最後の日」くらいの気持ちでいよう。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?