改めて見直したい 防災対策はできていますか?
先週のお話ですが、1月17日、阪神淡路大震災から29年が経ちましたね。
1995年1月17日、兵庫県南部を中心とした阪神・淡路大震災が起こり、
死者は6434人、行方不明者は3人、負傷者は4万3792人、全壊・半壊した家屋は約25万棟に及ぶ大きな被害が出ました。
また、午前5時46分に発生した事もあって大規模な火災の被害も出ました。
この震災から多くの事が防災を観点に見直され、建築でも耐震基準が強化され、防災グッズや地震対策の重要性が叫ばれるようになりました。
今回は、改めて見直したい防災対策についてお伝えしようと思います!
震災の日が様々な記念日に
阪神・淡路大震災を境に、1月17日は様々な記念日が制定されました。
「おむすびの日」
被災地に「おむすび」が届けられ、炊き出しが行われた温かい心の象徴、
そして人と人との心を結ぶ意味での「おむすび」制定された。「防災とボランティアの日」
震災の際、学生を中心とした多くのボランティアが活躍したことから、
1月15日~21日は「防災とボランティア週間」とされ、ボランティア活動や自主的な防災活動の普及活動が行われている。
震災の地域だけではなく、国民全体の防災意識が高まったきっかけとして、
様々な記念日として改めて意識を向ける運動になっています。
地震時の身を守る行動
地震のその瞬間、地震の揺れやそれによっての二次被害から身を守る行動をご紹介します。
◆屋内での行動
・丈夫な机の下、太い柱のそばなど安全なスペースに避難し身を隠す。
・つり下がりの照明などの下や落ちてきそうな物、窓のそばから離れる。
・慌てて外に飛び出したり、無理に火を消そうとしない。
・人の多い公共の場や施設等では慌てて走りださない。
・エレベーター内にいる場合は、最寄りの階で停止させ速やかに降りる。
・万が一火災が発生した場合は、ハンカチ等で口元を抑えながら、
身をかがめ、落ち着いて速やかに出口や非常口へ向かう。
◆屋外での行動
・身をかがめ、周囲の状況を確認する。
・ブロック塀や自動販売機などの転倒、看板等の落下に注意して離れる。
・丈夫そうな建物がそばにあれば、中に避難する。
・揺れがおさまった後も、地割れや落下物に注意しながら移動する。
・山や斜面では、落石・崖崩れに注意し できるだけ遠くへ離れる。
・運転中はハザードランプを点灯し、緩やかにスピードダウン し停車。
万が一車から離れる際は、キーを社内に残す。
・埋め立て地や河川近くは、液状化の可能性があるので注意する。
◆津波に対しての行動
・揺れがおさまったらすぐに避難を開始する。
・津波は想像以上に速いので、「遠く」より「高く」を目指す。
建物の上層に非難する「縦避難」も有効。
・ご家族や近所の方と声掛けをしながら避難する。
地震への備えをしておきましょう
自宅や会社、ご自身の生活環境で地震への対策はされていますか?
例えば、建物や家具にはどんな対策をしているでしょうか?
家具などの転倒防止、固定
窓ガラス等の飛散防止
建物自体の耐震補強
転倒しても入口を塞がない家具配置
家具などの向きも考えて設置したいですね。
ベッドを窓際や背の高い家具から離したり、落ちてきそうな物を頭上に置かない工夫など、いつどこで地震が起こっても問題ないように家の中や仕事場を確認しましょう。
◆非常用バッグの準備
防災対策で忘れてはいけないのが、非常用バッグですよね。
ご自宅や仕事場で地震や火災などが発生した際、すぐに持ち出せるように準備しておきましょう。
また、中の食材がまだ食べられるのか、電池等は使えるのかなど、定期的にバッグの中をチェックして中身をローテーションしましょう。
最低限必要と言われている非常用グッズは次のようなものです。
飲料水や食料(缶詰やレトルト食品など温めなくても食べられる物)
衛生用品や生理用品、簡単な応急処置グッズ、消毒グッズ
被災者の方々の経験談として、歯ブラシや爪切りが欲しくなるそうです。携帯用トイレ、備蓄トイレ
ライトやロウソクなど照明器具
携帯用充電器や電池など
ラジオなど情報収集ツール
日常的にのんでいる薬など医薬品
上着や手袋、カイロなど季節用品
おむつやミルクなど個人の必需品
自宅避難の時など、ライフラインの復旧まで最低でも3日分の備蓄があると良いと言われています。
非常用バッグには入れなくても、ガスボンベやガスコンロなど調理器具や、経口補水液などの飲料をご自宅に備蓄しておきましょう。
非常用バッグ、作ったは良いものの長年開けていないなんてことはありませんか?
中の食材の賞味期限は?
バッテリーの充電は?
定期的にご家族や会社で防災グッズ確認会を開いて、備蓄の食料を食べたり中身のチェックをするようにしましょう。
いつどこで発生するか分からない大震災。
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