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マナーとしては何が正解?                香典返しが届いたら


今回は前回の記事、
【マナーとセンスが問われる 「香典返し」選びのポイントとオススメ」】
のアンサー記事のような話ですが、
お渡ししたお香典に対してお香典返しが届いたときの対応についてです。

そもそもお香典をお渡ししたことに対するお返しが「お香典返し」ですが
それに対するお礼などは必要なのでしょうか?

今回も結構細かなマナーがある、そんなお香典返しの対応のお話です。



お香典返しのお礼は必要?


結論から言うと、お渡ししたお香典に対するお返しなので
基本的にはお香典返しのお礼は必要ありません

マナーとしては、むしろお礼を重ねることで失礼にあたります。

ただ、心情的には、いただきものをして何も言わないというのも
気に病むという方も少なくないかと思います。
そんな時には、お香典返しを受け取ったお知らせをするという
方法があります。



香典返しを受け取ったことを伝える方法


どうしてもお香典返しの到着報告やお礼を伝えたいという場合、
お手紙や電話で手短に伝える方法もあります。

その際には、必ず法要が全て終わったタイミングで伝えます。

訃報の連絡を受けた際の "お悔やみ連絡" でもそうですが、
メールでの連絡は簡易的に済ませられる連絡手段なので避けるのがマナー
高齢の方に対しては失礼にあたることもあり、
また返信を要求しているように取られる場合もあるので、
親しい間柄じゃない場合にはメールでの連絡は避けましょう。

◆手紙やはがきで伝える場合


電話での連絡の場合、相手の都合が分からなかったり
マナーに十分な配慮が必要になってくるので、
手紙やはがきでの連絡が一番ベターとされています。

お手紙の内容としては、前置きや時候の挨拶は記載せず
簡潔に済ませる事がポイントです。

無事にお香典返しが届いた旨を記載したうえで、手短な内容にしましょう。

内容を手短に書くことから、「一筆箋」も人気です。

また、「ありがとうございます」などのお礼の言葉は避け
「大変恐縮です」や「ご丁寧な品を頂き恐れ入ります」などの
言葉に置き換えましょう。
重ね言葉などの忌み言葉を避けるのもマナーです。

最後にご家族への見舞いの言葉などを書き添えると丁寧です。

◆電話で伝える場合


手紙やはがきでお礼を伝えるの方が適していますが、
実際に声を聞いて直接伝えたいという方も多いのが現状です。

電話でお礼を伝える場合も、基本的には手紙と同様に
簡潔に済ませる事が重要です。

また、無事にお香典返しが届いた旨をお伝えし、
「ありがとうございます」などのお礼の言葉や
届いたお香典返しの品を褒めるような言葉
は避けるのがマナーです。

お電話の最後にはご家族を気遣う言葉をかけましょう。




「お香典返し辞退」もできる


お香典返しを辞退するというとマナー違反に感じるかもしれませんが、
これはマナー違反にはなりません
むしろお香典返しを辞退する方は意外と多く、珍しくありません。

ただ、お香典返しはお渡ししたお香典に対するご家族のお礼の気持ちなので
辞退の仕方には配慮しましょう。

辞退の方法としては、

  • お香典袋に「香典返し辞退」の一筆を添える

  • 受付で「お香典返しを辞退したい」の旨を伝える

などの方法があります。

お香典は故人様やそのご家族を思ってお渡しするものなので、
お返しが不要な場合は遠慮なく申し出ましょう。



最初にも記載しましたが、お香典返しにお礼は必要ありません。

しかし、せっかくいただいたお気持ちに
受け取ったことをお伝えし、ご家族を励ます言葉をかけるのは
故人様が繋いでくれたコミュニケーションになるかもしれません。

ご家族が忙しい中用意してくれたお香典返し、
いただいた際にはぜひ一筆に気持ちを添えて送りたいですね!





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