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チームの目標をどのように設定するか

今日は、チームの目標設定についてです。

スポーツチーム、部活動のチームにおいて、目標設定は多くの指導者、選手がされているはずです。

しかしながら、いつも同じような目標設定に終わっている感じがあります。私自身もプレイヤーのころは、「県大会出場」「全国大会出場」「全国ベスト8」といったような、いわば数値的な、可視的な、客観的な目標を立てていました。

ただ、例えば全国100チームが「全国大会優勝」「日本一」という目標を立てたところで、それを実際に達成できるのは”1チームだけ”です。

じゃあ、他のチーム、目標を達成できなかったチームは失敗なのか?というと、決してそうではないですよね。中には内部からも外部からも、称賛されるチームがあります。

そうのように考えたときに、数値的目標・客観的な目標設定が果たして正しいのか、目標設定とはそれだけなのか、という疑問がわいてきます。

今回はそのよくいわれる一般的な目標設定とは違う、目標設定、アプローチについて書きたいと思います。

▶成功とは?「7つの習慣」から

先日、こんな動画を見ました。

中田敦彦さんが「7つの習慣」を紹介されていました。

そのなかで、「弔辞でどういうことを読まれたいか」、これが人生における成功という話でした。あなたが死んだとき、あなたのお葬式で、参列者からどういう弔辞を読まれたいか、その読まれたい内容があなたの成功だ、ということです。

人生の目標や成功を考えると、「何億円稼ぎたい」「高級車を買いたい」「○○という地位につきたい」といったことを想像してしまいます。

しかしながら、人生における成功とはそうではなく、弔辞で何を言われたいか、「人間的な成功」「人格的な成功」のことを言うのです。

詳しくは動画を見ていただければと思います。

▶学生スポーツの組織、チームの特徴

ここで論点を学生スポーツ、部活動の組織に向けたいと思います。

殊、部活動、学生スポーツのチームは毎年必ず新しく生まれ変わります。4月に1年生が入部し、高校野球であれば7,8月に3年生が引退し、2年生が最上級生になりチームは新しくなります。

プロのスポーツチームと比べて、部活動は毎年中心選手が引退しては、新しく出てくる。このサイクル、絶えず組織、チームが毎年激しく生々流転するところに特徴があります。

つまり、高校野球においては7,8月に一度チームが死んで、生まれ変わるということです。高校球児には実質2年と4か月しか時間が与えられていません。この短い時間に、彼らの野球人生すべてを懸ける選手もいます。先ほどの数値的な目標を達成できるチーム、選手は限られています。だからこそ、別の方法、やり方でチーム、選手に達成感や満足感、高校野球をいわば成就させることが必要だと思います。

▶チームの終わりから逆算する

ここからが、今回の結論になります。

部活動のチームにおける「死」「葬式」とは、それぞれ「3年生が引退する瞬間」「卒部式」があたります。ここから考えると、チームの目標設定の立て方がようやく見えてきます。

つまり、「3年生が引退する瞬間」「卒部式」において、周り(保護者や他チーム、学校関係者等)からどのようなことを言われたいか、この言われたい内容こそがそのチーム、組織の本当の成功です。

例えば、3年生が引退したときに、「このチームは一人一人が仲間、チームのことを思ってプレーしていた」「何よりも一球一球、全力で一生懸命なチームだった」「初めてこのチームのことを見たとしても、思わず応援したくなるようなチームだった」、このようなことをチーム、組織として周りから言われたくないですか?

であれば、これが本当の成功であり、本当の目標です。

一度チーム、または最上級生を集めて、このチームが終わるとき、君たちが引退するときにどんなことを言われたいのか、どんなチームだったと言われたいのか、ミーティングをするといいかもしれません。

恐らく今までとは違った目標設定ができるはずですし、それを基にしたチームでの原則、ルールもかなり変わってくるはずです。この点に関してはまた改めて書きたいと思います。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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