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体を変えて見えた虹

自分の性格を変えたいとか、気持ちを強く持ちたいとか、そう感じたときに敢えて「体」からアプローチするのっていいのでは、と思う。

というのは、最近筋トレを始めて、自分自身でなんとなく変化を感じることがあるからだ。

私は「冬」という季節がとことん苦手。対して夫は冬が得意。こんな感じで人によって苦手な季節や環境はさまざまで、一年のなかでエンジンのかかる時とガス欠の時が、交互にやってくるものだと思う。

とはいえ、あまりにも冬に対して苦手意識があって、日々しょぼくれているのも不甲斐ない。

そこで「冬でも大丈夫」と言える状態に少しでも近づきたいと感じ、とりあえず筋トレを行うことにしてみた。

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筋トレを始めるといっても、何をどこから始めていいのか全く分からなかった。そんな時、偶然ご近所の美容師さんが良い方法を教えてくれて、さっそく取り掛かることにした。

やり方は超簡単で、ユーチューブの筋トレチャンネルに従い、ダンスするだけ。

わざわざジムに行かなくても素敵な先生と共に宅トレが出来るなんて、本当に素晴らしい時代がやってきたなあと思う。特に田舎に住んでいる自分にとっては、神降臨!と叫びたくなるくらいに嬉しいこと。

そして数日後には体に変化が起きた。

お風呂に入っている時にふと自分のお腹を見てみると、これまでは見えていなかった筋のようなラインがくっきりと見えるようになってきている……!もしかしてこれが腹筋割れる手前の状態?と一人会議をするのだけど、まだそこまでじゃないかもしれない。

肝心の冬に対する抵抗力はどうかというと、まだよく分かっていない。

ただ「筋トレやっているんだから、きっと大丈夫、大丈夫」と若干ポジティブに捉えることができるようになった。これまでのように「もうダメだ、寒すぎて呪われている」とネガティブの極みを突っ走っていた時に比べると、まあまあ良くなった。

筋トレは体の変化を起こすだけでなく、精神面や考え方にも影響するようだ。

自分を変えたいなど、主に思考面での変化を求める時、一時的にはできるようになっても恒常的に新たな考え方を保つことは難しい。「結局またこの考え方に戻っている」なんてことはざらにある。

一方で体を変えていくと、不思議とこうした「考え方のぶり返し」が少ないように思う。

考え方を変えたいとき(冬への苦手意識をなくしたいとか……)、思い切って体から変化を起こしていくのはアリな方法かもしれない。

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先日、よく行く川でカヌーを漕いだ。昨年は寒くて冬のカヌーは遠慮していたのだけれども、勇気を出して練習することにした。

すると、やはり寒いは寒いのだけれども、体の方から「前へ進むのだ」と言われているような気がした。気持ち良く晴れてくれたこともあって、無事に一日の練習を終えることができた。

途中10分くらいの間、急にザアアアアッと大雨が降ったのだけれど、そこでもめげずに堪えられた。奇跡くらいの出来事だった。夫にも「寒いのよく大丈夫だったね」と後から言われた。昨年の自分では考えられないことで、筋トレに感謝した。

雨上がり、大きな大きな虹が出た。

そのとき必要なことに必要な分だけ、ありがたく使わせていただきます。