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昔の好きは今の好き

趣味でカヤックを漕ぐ。今年でカヤックを始めて4年目になる。

カヤックは一人乗りのボートで、パドルと呼ばれる一本の棒を左右交互に漕いで進む。

川で楽しむスポーツだから全身が濡れるし、川へ落ちることもある。川に落ちるときはボートごとひっくり返るのが通常で、水の中でわたわた焦る(適切な抜け出し方がある)。

そんなカヤックの最大の魅力は「本物のジャングルクルーズ」ができることだと思っている。

川の両側はところにより森になっていて、登山している時と似たような感覚になる。唯一地面を歩いているか、川を滑っているかの違いがある。

苔むした岩肌、群れる水鳥、水中でうごめく生き物の幼虫。すべてが本物だ。開放感に満たされながら自然を浴びる。

ジャングルクルーズと言えばディズニーランドでも人気のアトラクションで、子供の頃から大好きだった。ちょっとスリリングな冒険が人をわくわくさせる。

「小さい頃から好きなものって変わらないもんだなあ」

私は自然が大好きだ。

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人生を通して「好きなもの」はそんなに大きく変化しないのではと思う。

社会人になって、結婚して、そんなふうに思うようになった。学生時代はもっともっと年齢を重ねれば重ねるほど「好きなもの」は変化していくと思っていた。

自分を信じられなかったのかもしれない。

私には自分も他人もまずは疑う精神があって「コイツ本当かよ」「何が狙いだよ」「どうせ綺麗ごとだろ」って変に探りを入れてしまう。警戒心の星五つ(★★★★★)。客観的に見ると非常に厄介そう……。

そういう意味で、自分が若い頃「好きだったもの」に自信がなかったのかもしれない。

でも数年たっても自分が好きなものは特に変わっていない。気が付けば小さい頃から好きなものにずっと関わっている、そんな経験がある人も多くいそう。

一生は思っていたよりあっという間なのかもしれない。そうであるなら好きなものに沢山触れていた方が嬉しいよね。

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自分にとっては自然との触れ合いが何よりも生きがいだし、気が付けば小さい頃から夢見ていたcountry girlになっていた。畑して、鶏飼って(これは未来予想図)、ボートを漕ぐあの子。

自分を信じられないあまり、自分の好きなものさえ疑ったこともある。

それでも気が付けば無理なく導かれていたものがきっと、本当に好きなものなんでしょう。青い小娘が思うことなんだから、きっとまた変化はあるだろうけど。


そのとき必要なことに必要な分だけ、ありがたく使わせていただきます。