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一人で向き合うことは無理でも、誰かとなら「思いやりのススメ」

「思いやりのススメ」
面白かったです。人と向き合うことが苦手な車椅子の少年と、過去から逃げている主人公が旅と出会いを通じて、成長していく最高の物語でした。
上手く書けませんが、観ていて心地よく,ぜひ皆さんに観ていていただきたいので紹介していきたいと思います。

予告

あらすじ

介護士のベンは、母親と暮らす筋ジストロフィーの少年トレヴァーと出会う。トレヴァーは人をからかうことが生きがいの少年でベンを困らせるが、次第に二人の仲は深まっていき、トレヴァーはいつか立つことが出来たら「立ション」がしたいと答え、ベンと笑いあう。
ある日、トレヴァーが趣味で作っている「ダサい名所マップ」にある世界一穴を見たいと母親に相談する。母親はベンがそそのかしたと怒るが、そんな母親を説得し「ダサい名所マップ」を周る旅に出ることに。初めはトレヴァーも口にしただけで乗り気ではなかったが、名所を回るごとに楽しくなっていった。
そんな時、美術学校を目指すヒッチハイカーの少女ドットと出会う。ドットに一目惚れしたトレヴァーだったが、声をかけることが出来ず、ベンが旅に誘いドットは便乗することに。と、連続して車が故障し動けない妊娠しているピーチズも同行し旅が始まった。
旅の途中で、トレヴァーは自分を捨てた父からの手紙の返事がしたいと言い出し、父の元へ向かうことに。しかし父親はクズで、手紙を出していたのは母だった。そんなクソ人生にトレヴァーは涙する。ベンとも喧嘩し、もう旅をやめようとしたが、ドットに止められ最悪の雰囲気の中「世界一の穴」へ
最高の景色に、圧倒され喧嘩していたことも忘れた二人。そんな中、ピーチズが破水し子供が生まれ病院へ、ドットはいざこざがあった父と話をつけ、トレヴァーとベン二人の旅戻り、最後は穴で最高の立ちションをするのだった。

すいません。あらすじがボロボロで結構省いてます。特にベンの過去については触れるのが難しかったので、書いていません。

見て欲しいポイント

一つ目「トレヴァー」

この映画で最も愛くるしく、キャラクター性が強い登場人物でした。
常に人を馬鹿にしたような発言もするが、それこそがトレヴァーに身に着いた人との関り方なんだと観ていて思いました。
しかし、それが良いことではないのをトレヴァー自身も分かっているような印象です。と言うのも、トレヴァーがドットを誘う時に一歩を踏み出せない場面がありました。個人的にですがトレヴァーはドットに憎たらしいことを言って拒絶されるのが怖かったんじゃないかと思います。
特に、旅に出る前にベンと喧嘩をした際に、やってしまったという顔をしたので、トレヴァー自身も自覚しているのだと思いました。

二つ目「立ション」

やはりこれは外せないでしょう。トレヴァーの叶わない夢でありながらも、この物語の最後を締めくくる最高の夢。
旅が始まり、区切りがつくごとに二人で頑張り「立ション」をする。普通の人なら当たり前のことでも、筋ジストロフィー症という病気を改めて再認識させられるいいシーンだと思います。そんな立ションを二人で叶える姿は最高でした。
些細なことが夢の人大好き人間の僕にとってはホントに良い目標でした。

三つ目「ピーチズ」

正直、この映画に出てくる登場人物として最も必要で「曖昧なキャラ」でした。と言うのも、この映画は途中からベンにトレヴァーとドットと、二人の子供を連れて旅に出ていましたが、そこで登場する「ピーチズ」。
妊娠してると言う事もあり、「大人でもあり、子供でもある」曖昧な状態で、トレヴァーとドット側でもあり、ベンと子供の話も出来る、この映画には欠けてはならない存在だと思いました。
特に、ベンとピーチズの会話はぜひ聞いてほしい。

最後に

八月に観た映画の中で一番面白かっです。ヒューマン映画として、とても完成されていました。
他の映画ですが、「最強のふたり」を彷彿とさせます。しかし関係がそれとは違い、「介護士と利用者」から「友」へとだけではなく、ベンの過去の清算や、トレヴァーの父とのケジメや恋などがとても良かったです。
旅の映画と言うのもあり、「画」としてもとても綺麗でした。

それだけではなく、ドットやピーチズのキャラ性などもこの映画のスパイスとして最高でした。
この映画はベンとトレヴァーの過去残った重荷を清算する物語と言ってもいいんじゃないでしょうか。
Netflixだけでの配信ですが、入ってる人はぜひ観て欲しい作品です。

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