#1 【社会科の授業実践を晒す!】〜批評をください
こんばんは、スケボー先生です!
今回から、現在私が実践している社会科の授業づくりや単元づくりについて、整理しながら少しずつ公開していきたいと思います。
公開する目的は、「より良い授業にしていくために、様々な意見をもらいたい、批評してもらいたい」からです。
これに尽きます。
学校や自治体の研究授業は回数や目的が制限されているのもあり、ありのままの自分の授業を大勢の方に批評してもらう、という機会が意外と少ないですよね。
また教員アカウントでこんなツイートを見かけたのも、「授業実践を晒す」きっかけになりました。
教員生活を始めて10年間、毎年少しずつ「ああでもない、こうでもない」と授業のスタイルや単元構成、単元のテーマを変えてきました。
そして現在は国際バカロレア(IB)を学びながら、「探究」というキーワードを意識して授業や単元づくりを毎日しております。
ぜひ、様々な意見をいただければと思います(もちろん批評ならぬ批判も受け付ける覚悟ですが、できれば建設的な意見も一緒に添えていただければ助かります。また良い部分も評価してもらえると、今後も授業でその部分を残していこうと思いますので、よろしくお願いします。)
授業で大切にしていること
いきなり全ての実践を公開することは難しいので、まずは「私が授業で大切にしていること」を整理してみようと思います。
"I do, We do, You do"の流れで行う。
生徒の学習の機会は平等に、生徒への指導や支援は公正に。
探究学習・課題解決型学習のエッセンスを取り入れる。
協同・協働した学びを取り入れる。
教えるだけではなく、学びや気づきをファシリテートする。
総括的評価・形成的評価・学びとしての評価を使い分ける。
仕事・作業はなるべく効率的に。
今日はこの中から、いくつかの要素を説明します。
①「"I do, We do, You do"の流れで行う」
この"I do, We do, You do"とは、「私(教師)が指導します/見本を見せます→私たち(生徒)がやってみます→私(生徒)一人でやってみます」という、流れです。
この授業スタイル(流れ)は、この本を読んでから意識しています。
この流れは、「生徒の主体的に学び」のヒントとなりました。
Youtubeでも、"I do, We do, You do"の色々な紹介動画があります。
生徒だって、いきなり手放しで主体的に学べるわけもなく、まずは先生のガイドが必要です。
そのガイドの後、グループで協働しながら課題に取り組み、最後は生徒一人ひとりが自分でやってみる=主体的に取り組んでみる、といった流れを体系化して説明している本です。
教育者の皆さんは、学び手が主体的に取り組むために、どのような工夫を取り入れていますか?
②「学習の機会は平等に、学習の指導・支援は公正に」
先ほどの「I do〜」(教師が指導/ガイドします)については、学習の機会をできるだけ平等にするためにも毎時間分の授業動画を作成して、学級のGoogleクラスルームにアップしています。
授業動画の生徒にとってのメリットは
予習・復習がしたい人→自分のペースで見ることができる。また授業動画自体が速度設定できるので、聞き流しでもOK。
休んで授業を受けられなかった人・不登校の人→いつでも、どこでも、学び直しができる。場所や時間に縛られずに学習できる。
などが挙げられます。こうして全てではないですが、学習の機会を少しでも平等にすることによって、生徒への授業アンケートでは高い満足度が得られています。
また授業動画の教師にとってのメリットは
「I do〜」(教師が指導/ガイドします)においては、一人二役(授業動画=ガイドする先生、生身の私=生徒のつまづきや進捗状況をサポートする先生)で生徒を見ることができる。
クラスによって時間や内容にバラツキが出ない→計画的に授業や単元を進められる。
などが挙げられます。これは、一斉授業の弊害である個別最適化や個に応じたサポート=公正な学習指導・支援につながると考えております。
ちなみに授業動画は、作成したワークシートをもとに、教科書や資料集の図・グラフの解説、重要語句の解説などをGoogleスライドで作成し、10分程度の長さで画面録画を行います。
もともとKeynoteやGoogleスライドを活用して授業を行っていたので、それを画面録画しただけで、あまり仕事が増えた感はありません。
一方で、デメリットとしてはその場に応じた(コール&レスポンス)的な盛り上がりのある授業ではない、ということでしょうか。
簡易的な授業動画の見本も添付しましたので、興味ある方はご覧になってください。
授業動画のメリット・デメリット含めて、何かお気づきの点があれば教えてください!
③「探究学習・課題解決型学習のエッセンスを取り入れる。」
昨今、「探究」や「課題解決型学習」(PBL)といった言葉を聞きますが、これもこれからの時代避けては通れない学びの要素だと確信しています。
なぜならば、時代や社会が大きく変わる中で、学び方や教育方法が変わっていくのも必然であるからです。
もちろん、これまでの暗記型の学力(どれだけ知識を覚えているか)もある程度必要だと思います。
ですがAIが発展している現在、知識活用型の学力(課題を解決するために、知識をどのように活用するのか)が重要になってくるのではないでしょうか?
そこで私も、授業や単元の中に「探究サイクル」の要素を導入しています。
このKath Murdochという 教育者の探究モデルは、国際バカロレア(IB)のP YP(3〜12歳を対象としたプログラム)においても取り入れられています。
この探究モデルが示す大まかな探究の流れとしては、
探究する課題やテーマを設定します。
その課題やテーマに関する情報を探します。
探した情報を整理・分析し、評価します。
探究した結果を発表・共有し、評価します。
次の探究へと発展させます。
というようなものとなります。
生徒にも、なぜこの探究が必要なのかといった目的や方法を最初にしっかり説明すれば、多くの生徒はただ聞くだけの授業よりも主体的で積極的に取り組むようになります。
ちなみに私の社会科の単元では、IBのように必ず探究テーマ(重要概念を求める問い・テーマ)を設定しています。
したがって、「探究」といっても何もないところから課題やテーマ設定が始まるのではなく、あくまでもその単元の探究テーマに沿って、個人やグループで課題やテーマを設定する、といった流れになります。
この探究学習についてもまだまだ試行錯誤中ですので、何かアドバイスやご意見いただきたいです!
終わりに
今回は自分の中でも授業実践を整理してみましたが、授業の要素としては半分も説明できませんでした。
でもそれだけ、「これについてはこうやって、あれについてはこうやって」と良くも悪くもこだわりながら授業・単元づくりをしているのだなぁと実感しました。
また次回、残りの要素や単元づくりなどについても少しずつ整理し、公開できればと思います。
自己満足なのかもしれませんが、お読みいただき少しでも共感していただけたり、「もっとこうした方が良い!」などアドバイスがあれば、ぜひコメントなどもよろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?