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さようならJamboard そしてホワイトボードアプリ探し

Google for Education認定トレーナー&コーチの笠原です。

今週は一部の界隈に衝撃の走るニュースが…!

Google Jamboard の提供終了について
2024 年 12 月 31 日以降は、ウェブ、iOS、Android、Google Meet デバイスで Google Jamboard をご利用いただけなくなります。この日までは、FigJam、Lucidspark、Miro などのホワイトボード パートナーに Jam データをエクスポートまたは移行できます。

https://support.google.com/jamboard/answer/14084927?hl=jaより。2023/10/01確認

Jamboardを授業でバンバン活用していた方には非常に大変なニュースです。

どうしてもICTツールは提供元の事情で使えなくなってしまうことがありますね。今回も「仕方ない」とはいえ、学校や先生方にとっては結構な大ごとになります。

一年の猶予があるので、それまでの間にしっかりと活用出来る次のアプリを探していきたいところです。

今回はJamboardの代わりになりそうなサービスを紹介します。
※各サービスの詳細な特徴は自分が慣れてきたら、いずれどこかで。


登録不要でお手軽に!「ふきだしくん」

Jamboardで「付箋」機能を主に使っていたのであれば、「ふきだしくん」というアプリがおそらく最もお手軽な移行先です。

登録もログインも不要で、リンクだけで簡単に始めることが出来ます。紙の付箋代わりにすぐに使えるような感覚です。

ただ、残念ながら保存機能はありませんし、背景を設定するなども難しいです。

日本の学校の定番になりつつあるCanva

移行先の最右翼としては、やはりCanvaでしょうか。

https://www.canva.com/

特にJamboardの代替としては「ホワイトボード」機能が当てはまります。

こういう形で背景画像のテンプレートを作って「ロック」をすれば、ほぼ、Jamboardと同じような使い方が出来ます。

ホワイトボードにシンキングツールの画像を貼り付けた様子

Jamboardの代替と便宜上表現をしましたが、実質的にはJamboardよりも機能が多く、操作性もよいため上位互換ですね。

多機能が魅力的なMiro

Googleの案内にもあるMiroもよいアプリですね。

こちらは本格的にコラボレーションツールとして特化しているので、投票機能やタイマーなど細かい機能が豊富です(有料版)。

テンプレートも利用可

教育機関に所属していれば、無料で有料機能を使うことができるため、今後申し込みが殺到する前に申請をしておくとよいかもしれません。

本命馬のFigJam

おそらくホワイトボードアプリとして今後、一番注目を集めそうなのがFigmaのFigJam。

聞こえてくるニュースからはGoogle的にはJamboardの移行先はFigmaと考えている感じがしますね。

ステッカーが特徴的なFigJam

デザインツールとして強力なFigmaの利用と合わせて、今後、FigJamが使われることが多くなるのかもしれませんね。

こちらも教育利用の申請ができます。

これまた多機能で今後勉強しないと使いこなすのは難しいかなぁと感じています。ただ、Jamboardでやっていたようなシンプルなことはすぐに使えるようになりそうなので、その点は心配ないですね。

番外編:Googleスライド

ホワイトボードアプリではありませんが、Googleスライドの背景を設定し、テキストボックスを付箋のように設定すれば、Jamboard代わりに使うことはそれほど難しくありません。

デジタル・シティズンシップの授業の例

共有設定やファイルの配布のことを考えると、シンプルな話し合いが良いということであればGoogleスライドをホワイトボード代わりに使う方が簡単かもしれません。

CanvaもMiroもFigJamも相当に高機能なので慣れないと戸惑うかも。ただ、こうして変化せざる無いタイミングで、少し負荷を感じながらも少しずつできることを増やしていくことは、スキルアップには大切かもしれません。

あえて機能を絞ることでつけたい力を実現するならば、Googleスライドでよいのですが、使える機能をなんでも使って授業の幅を広げていくことは、長期的に大切になると思っています。

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