迷路作家 嘉来進之助

迷路作家。2001年から迷路のウェブサイト『嘉来的世界』を運営。2004年に『左脳を鍛…

迷路作家 嘉来進之助

迷路作家。2001年から迷路のウェブサイト『嘉来的世界』を運営。2004年に『左脳を鍛える大人の迷路』『右脳を鍛える大人の迷路』(主婦の友社刊)で出版デビューし、両書とも10万部を発行。薬剤師と弁理士の実務経験がある。このnoteでは文筆家としての作品も公開している。

マガジン

  • 珠玉の一冊

    私が読んで「これは良い!」と感じた本を紹介しています。紹介分が言葉足らずになっているかもしれませんが、どれも良い本ばかりです。私の眼力を信じる人は、ぜひ読んでみてください。Amazon等へのリンクは張っていません。

最近の記事

    • 【珠玉の一冊】英語の自信が打ち砕かれる一冊

      「目から鱗が落ちる。」という表現がある。私はこの本に巡り合えたことにより、「目から鱗が落ちる。」という体験をした。しかも、何度も、何度も。  小倉 弘 著  『英文表現力を豊かにする 例解 和文英訳教本≪文法矯正編≫』  プレイス 発行、2010年 英作文の教本。目次は単純な構成で、興味をそそる語句が並んでいる。  第1章 時制  第2章 助動詞  第3章 準動詞  第4章 冠詞  第5章 文体  第6章 対比  第7章 比較 この本は、105個のセクションに分かれて

      • 【珠玉の一冊】失敗の原因を「追究」するか責任を「追及」するかで雲泥の差に!

        私が思う【珠玉の一冊】を紹介しよう。  マシュー・サイド 著、有枝 春 訳  『失敗の科学』  ディスカヴァー・トゥエンティワン 発行、2016年 カバーに印刷されているとおり、「失敗から学習する組織、学習できない組織」の事例が紹介されている。その紹介は、航空業界と医療業界との対比から始まる。 何かがうまくいかなかったとき、失敗を認めなかったり、犯人探しをしたりするばかりでは、進歩がない。失敗を科学することで、失敗が活きる。尊い命が失われた失敗であれば尚更であろう。

        マガジン

        • 珠玉の一冊
          4本

        記事

          【珠玉の一冊】思考力を養成するぞ!

          私が思う【珠玉の一冊】を紹介しよう。  植原 亮 著  『思考力改善ドリル』  勁草書房、2020年 「利用可能性バイアス」 「因果関係」 「対照実験」 「演繹」 「帰納」 「科学と反証可能性」 このような単語を見てヨダレがでる人にはこの本はお薦めである。 解説、例題、演習問題を通して論理的な思考力を養うように構成されたドリルである。 ただし、この本に書かれていることは、論理的な思考ができている人にとっては当たり前の内容であるので、そういう人にとっては少々物足り

          【珠玉の一冊】思考力を養成するぞ!

          【珠玉の一冊】日本人のための現代史の解説

          私が思う【珠玉の一冊】を紹介しよう。  谷口智彦 著  『日本人のための現代史講義』  草思社文庫、2019年 この本を読めば、戦中・戦後から現代へと至る現代史の事実と文脈が分かる。 例えば… ・米国が日本の戦後復興をいかに手助けしたのか ・中国とインドが国境紛争に関してどのような緊張関係にあるのか ・米国がいかにして英国から世界覇権を奪っていったか(ブレトン・ウッズ体制とスエズ危機) ・ニクソン・ショック(ブレトン・ウッズ体制の終了)に至った米国の事情 この本に書か

          【珠玉の一冊】日本人のための現代史の解説

          長編作品の執筆の裏話(2)

          マガジンとして公開している『青年期の知的迷路から脱出する方法』を執筆した裏話である。今回は、なぜ『青年期の知的迷路から脱出する方法』という長編作品をインターネット上で公開することにしたのかということに触れよう。 話は単純である。私は元々、『青年期の知的迷路から脱出する方法』を紙の本で出版したかったのであるが、どの出版社に企画や原稿を持ち込んでも、興味をもたれなかったのである。何社に持ち込んだのか具体的な数は言わないが、相当数にのぼる。回答がないこともあれば、回答があったとし

          長編作品の執筆の裏話(2)

          長編作品の執筆の裏話(1)

          マガジンとして公開している『青年期の知的迷路から脱出する方法』を執筆した裏話である。今回は、なぜ『青年期の知的迷路から脱出する方法』という長編作品を書く気になったのかということに触れよう。 私はずっと以前からこの手の作品を書きたいと思っていたのであるが、何となく先延ばしにして、歳を重ねてしまった。これではいけないと思い、今回、執筆に踏み切った。 なぜこのような長編作品を書いたのかといえば、自分が年をとってくるにしたがって「自分がいつ死ぬかということは分かったものではないの

          長編作品の執筆の裏話(1)