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親友と一緒にデジタルカラーマッチングのジョイントベンチャー事業をはじめました。

こんにちは、ワールド・モード・ホールディングス株式会社(WMH)社長の加福真介です。

ワールドモードホールディングスではデジタル化が求められるファッション業界の変革を支えたいという想いから、デジタル化対応への投資を積極的に行っています。

今日は親友とジョイントベンチャーではじめた事業についてお話します。

皆さんはインターネットで買い物をした際に、商品が届いたら色が違ったという経験はありませんか?

携帯電話やパソコンにはたくさんの機種があり、機種ごとにモニターの表示メカニズムが違う為に、様々なデバイスでインターネットショッピングをする際に見える色と実物商品の色が異なって見えてしまっているからです。

インターネットの普及により、手持ちのデバイスから世界中の誰とでもコミュニケーションができるようになりましたが、もし、正しい色が画面越しに把握できたとしたらさらに暮らしを豊かにすることができるのではないかと話し合って、親友とお金を出し合って会社を創りました。

2019年に親友と会社を設立し、非常に長い開発期間と特許取得までの道のりを経て、ようやく世の中に届けていくことができるようになりました。これからアパレルやビューティーの企業のECやデジタル広告のシーンで活用いただこうと活動を始めるところです。

親友は印刷業界でデータを創る仕事を50年以上続けている会社の2代目です。高級化粧品メーカーや高級外車など、色にこだわる会社の印刷物のデータを創らせたら日本トップクラスです。ブランド企業は多様な印刷物を創りますのが、その際に印刷する紙や機械、インクの状態などによって色が変わらないようにどの印刷物を創る際も精度高く同じ色が出せるようにプロファイルというデータを生成しています。その技術を様々なデバイスのモニターごとに違う色で表示されてしまうことの調整に応用し特許をとりました。

さらにアパレルメーカーの方々が困っていたことが商品を撮影するときの照明やカメラの設定によって色が変化してしまうことです。今までは撮影した画像をレタッチャーの方々が時間をかけて実物とにらみ合いながらマスターデータの色を合わせていました。基準となるカラーチャートも撮影いただきその際の色の変化を数値化し正しい色に戻すという原理で、ワンタッチにてレタッチが完了するクラウドシステムも開発しました。これによって正しい色を表示するためのマスターデータを創る作業も効率化しました。こちらの技術でも特許をとりました。

本当に長い開発期間でしたが、きっと世の中に役立つことのできるサービスだと確信はあるので、少しづつファンを増やしていきたいと思います。

将来的には、独自の方法でプログラムが本来の色を把握する機能を活かして、遠くにいても色を診断することができますので、オンラインでのパーソナルカラー診断や遠隔医療のシーンでも将来的に役立つことができればと思っています。

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私と親友は2000年に新卒で入った会社で同期になり、その後それぞれの家業に入り、お互いに悩んだり失敗したりを経て、会社をつぶさない為にお互い勉強しようということで一緒にビジネススクールに入学し2014年に卒業しました。その後、引きついだ会社を変革させたということで2015年に私が、2019年に親友がビジネススクールから表彰されました。

お互いに壇上から名前を呼び合って、次はお前だとか、感謝を述べるなどしておりますが、我々はもう一度壇上にあがることを目指しています。それはともに創ったこの会社が上場する時です。

このTrue Colorという会社は、50%、50%で出資して作った会社です。普通は経営権でもめるリスクがあるので完全同じ比率で出資するのは避けられる傾向にあります。両者ともに本業があり絶対に守り抜きたい会社というのは親から引き継いだ会社なので、この会社は上場させてお互いの会社の社員に上場で得た創業者利益を還元しようという発想でこの会社を創りました。

親友は印刷業界でのカラーマッチング、私はファッション業界での人材とソリューション事業、まったく違う業界で働いていましたので、まさか一緒に会社を創るなんて思っていなかったのですが、彼の印刷業界で培ったカラーマッチング技術が、ファッション業界のデジタル化をサポートできると信じわくわくしています。 

この会社を創る前に1年ほど基礎研究をしましたので、開発期間は丸4年、相当長い準備期間をかけました。そのおかげで自信をもって提案していくことができるのですが、長い間売上がない中で開発費ばかりがかさみました。それでも続けてこられたのは、共通の目標と信頼し合う仲間だからだと思います。ともに事業を行う中で親友から学ぶことは多く、彼から学ぶことは自身の本業でも活かしています。

コロナ禍を経て、世の中の仕組みがものすごいスピードで変化していっています。当然経営のやり方は変えていかなくてはいけませんし、時代にあった新たな事業を生み出し続けなければいけません。

今までの常識にとらわれていては、新しい事業は生まれません。これからは業種関係なく、あるいは国境関係なく、社外の人たちと志を共有し、どんどん協業していく姿勢が求められていくのだろうなと思っています。





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