「学力」の経済学を読んで
なんか読書感想文のようなタイトルになってしまいましたが、中室牧子著"「学力」の経済学"を読んでいて、
子供を褒めるときは「頭が良いね」と能力を褒めるのでは無く、「本を読んで偉いね」のように行動を褒めると良い
と書かれていて、そう言えば自分が子供の時に「頭が良い」と褒められたことはあまり無いけど、「本や図鑑をずっと読んでいられること」を褒められたことは多かったなぁと思い出しました。
今になって思えば、この「本を読む習慣」と「集中・没頭する能力」を褒めて伸ばしてくれたことが、私の人生にとって良い影響を及ぼしている気がします。
マンガが挿入された諺辞典や、様々なテーマの図鑑(恐竜や地球科学、宇宙、動物、乗り物など)を見るのが好きで、小学校に入る前から四六時中本を開いていました。
本で学んだことを親や先生に自慢げに話すと大抵は「よく知ってるねー」と褒めてくれるので、また褒めてもらうためにさらに本を読む、、、といった具合に良い循環ができていました。
あの頃の親や先生は面倒だったろうけど、お陰様で自ら学ぶ姿勢を得る事ができました。
まぁ、段々と熱中するものがマンガやテレビゲームになっていき、多少困ったことにもなるんですが。
ただ、その頃に培った集中力は、現在も役立っています。
思えば私が本に没頭するようになったのは、親が内職をやっていて、長時間集中して作業する姿を見ていたからかもしれません。
親が何かに集中している姿や努力している姿を見ていたことで、自分も自然と似た行動をしようと、横で本を読み始めたのでしょう。
"「学力」の経済学"では色々と科学的根拠を添えて教育法について書かれており勉強になりましたが、小手先の技術を取り入れる前に、先ずは親や大人が見本を見せる事も大切だなと感じました。
ちなみに、"「学力」の経済学"はコミカライズされており、非常に読みすくなっています。紹介記事はこちら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?