子供の気持ちを切り替える。
お風呂に入って欲しいのに、テレビを止められない…
ご飯の準備ができたのに、遊び続けている…
マイペースに動く子ども。
こちらの思うように行動してくれなくて、時に苛立つこともありますよね。
ただしかし、子どもの立場で考えてみたら。
自分の思いを中断して親のペースに合わせなければいけないのは、実は難しいことかもしれません。
「ご飯できたよー!」
「分かった!」
ですんなりと動いてくれるのは、むしろ凄いこととも思います。
(そんな物分りの良い子どもであれば、、と思ったことも数知れず…)
そんな時こそ求められるのは、子どもの心を動かす手法。
「お、ご飯の時間か。しゃあないな。今見てるテレビが終わったら、ご飯食べるとしますか」
と思わせるアクションが、親の言動に乗せられると良いですよね。
余裕なくイライラしていると
「ご飯の時間だって言ってるでしょ!テレビ消すからね!」
怒鳴って強制終了させてしまうので、それはできれば避けたいところ…(その後泣いたり、ぐずったり、イヤーな雰囲気にもなってしまうので)
というわけで…
子供の心を切り替える方法について。
我が家でも実践している有用な手段をいくつか挙げてみました。
①予告する
見通しを立てるということ。
特に療育においてよく用いられることでありますが、全ての子にも有効な手段です。
「今見ているテレビが終わったら、ご飯食べるよ」
と予告し、約束を交わしておくことは大切です。
何も予告せずに急に場面を切り替えるのは、子どもでなくても、誰しも嫌なことですしね。
であれば、するに越したことはないと思います。
②お手伝いをしてもらう。
そのことに関心を向けさせる、という意味合いが大きいです。
「お手伝い」が好きな子には有用かと思います。
お手伝い=大人のやることを体験できる。
お手伝い=親に誉められるから嬉しい。
という構造が成り立っていると、子どもにとっても意義のあることになるかと。
例えばご飯に関して言えば。
「お箸運ぶの手伝ってくれる?」でも良いですし。
「ご飯作るの手伝ってくれる?」といった過程があれば、より「自分の作ったもの」としての認識も出てくるので、食事の時間への関心も向くと思います。
ただ、お手伝いに関心が向くかどうか、にもよるので、手段のひとつとして…
(ちなみに4歳の我が娘は、お手伝いはしたがるのでとても効果的。しかしそのお手伝いが、大人にとってかえって仕事を増やすことになる時もありますが(^_^;))
③競争する
何かと張り合いたくなる子ども。
「トイレに行ったら?」と声をかけても動かない子どもに対して、「じゃあパパが行こうかな?どっちが早いかなー?」と言うと、「いくー!」と走り出すことが多いです。
自分一人では動きたくないけど、周りの誰かが動くと自分も動きたくなる。その原理に、競争心を煽るのも、行動を促す上ではある意味効果的かな?と思います。
④褒めてもらう作戦
例えばママが「ご飯てきたよー!」と言っても子どもがテレビの前から動かない時。
子どもの近くに行って、ママに聞こえないようにこう囁いたりします。
「ご飯できたってさ。分かった!って言ってお椅子に座れるところ、ママに見せてあげようよ。ママ褒めてくれるかもよ?」
と。
すると、案外動いてくれることも多いものです。
そしてドヤ顔で食卓につき、ママの顔を見ている子ども。
そんな時にはもちろん「ご飯の時間になったらちゃんと座れてえらいねー!」の一言が重要です。
⑤サプライズを用意する
見たことがない何か。
楽しみにしているもの
予想していなかった出来事。
そういうサプライズがあると、興味が湧きますよね。
お風呂であればバスボムなど有効的ですし、食事であれば好きな物を用意する。
そんな働きかけも、子供の心を動かすのには効果的。
(毎日手を変え品を変え、考え実践する親もとても大変ですが…)
⑥その後のお約束作戦
「○○ができたら、✕✕しようね」
常套句でありますが、手っ取り早い手法でもあります。
余り物に頼りすぎるのは、後に首を絞めることにもなりますが、その後に「お楽しみ」が待っているのは、子どもの心の内を考えればマイナスなことではないかな?と思います。
何より、親が平穏に、そして楽にいられることが大切ですから。ピリピリしてしまい、結果怒ってしまい嫌な雰囲気になることを考えれば、それよりは良いですよね。
他にもあるかと思いますが、とりあえず思いつくものを挙げてみました。
これらを日々組みあわせつつ、日々子育てに勤しむわけですが、それでも思うようにいかないことの方が多いですよね。
(ここまで書いておいて何ですが(^_^;)我が家も日々悪戦苦闘しております)
ただ、子どもだって立派な一人の人間。
思うようにいかないことがあって当然です。
でもだからこそ、色々と試しにやって見ることこそが大切ですし、実践の中で繰り返して子どもに向き合うという姿勢もまた、子どもにとって良い影響を及ぼすものだと思っています。
子育てに正解なんてない。
だからこそ、各々の家庭に適したスタイルと手法を見つけていくこと。
それこそが大切であると、日々感じています。
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