見出し画像

学校・教員のスリム化

こんにちは!
今日は面白い記事を見つけたので、シェアしたいと思います。

近年、文部科学省は、「学校・教員に期待される役割像」のスリム化を試みているみたいです。

そのスリム化の方法の1つとしてチーム学校というのが取り上げられています。

チーム学校

チーム学校という名前から何となくイメージはつくと思いますが、従来の学校という1つの組織で完結させるのではなく、学校以外の組織を活用しようというやつです。

主に、教員の業務を3つに分けます。
1.基本的には学校以外が担うべき業務
2.学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要のない業務
3.教師の業務だが、負担軽減が可能な業務
この3つです。

画像1

上記の図のように多分野が連携を取り合って教師の負担を減らすということです。

個人的にはこの施策めちゃくちゃいいなって思うんですよね。教師の負担は減るし、多分野の雇用も生まれるし、希薄になってきている地域のコミュニケーションの活性化にも繋がるかなと。

スリム化というのを考えていく上で、そもそもなんでチーム学校という施策が発案されたのか?という背景を見ておいた方がいいと思います。

なぜ発案された?

日本の学校に求められる役割像は他国よりも幅広いです。学校に関しての役割は主に「教育」「徳育」「体育」の3つです。

日本以外の国での学校に求められる役割は主に「教育」で、「徳育」は教会や家庭、「体育」は地域のクラブチームという風に分かれています。

日本では、「教育」「徳育」「体育」の3つ全てを求め、更に地域コミュニティの活性化としての役割も求められています。

その上で、教育の指導以外にも生徒指導等の面でも主要な役割を担い、全児童を総合的に判断することで、全人格的な完成を目指す教育を求められています。

このように、幅広い領域を任されています。そのため、他国に比べて業務が過多になりやすいです。

実際、日本は34カ国中で1週間あたりの業務時間が最長の53.9時間となっています。これは、平均業務時間よりも15.6時間も多い結果となりました。

授業の時間は日本18.0時間、平均20.3時間なので如何に日本が指導以外に掛けている時間が長いのかが分かると思います。

次に、チーム学校を実施するに当たって課題になる部分は何かを見ていきたいと思います。

課題は何か?

課題点は大きく5つあります。
1.一定数の教員、保護者は教師がやらなくてもいい業務に異議を感じている(部活動など)
2.学校以外の多様な担い手を確保するのが難しい。
3.学校と学校以外の連携が難しい
4.給特法的に勤務時間管理をしても、持ち帰り残業が増えるだけではないのか?
5.教育改革により、求める役割が更に拡大するのではないか?

こうやって見ると多いですね。この中には工夫次第で改善できそうな部分がいっぱいあります。もしかしたら理想論なのかもしれませんが改善の余地があるのかなと思います。

特に2.3.4はITの技術を導入することにより改善出来るように思います。

2はオンライン学習の導入、3はチャット等のアプリで負担を軽減、4は業務内容、特に手作業の部分をICT化することで業務効率の改善に繋がるのかなと考えています。

まとめ

何はともあれ、課題点を多く羅列するだけではなく実行しながら少しずつ改善していくようにしないと、いつまでたっても重い腰は上がらず一向に変化していく事は無いのかなと思います。

それにより、今までよりもより顕著に他国との能力の差が表れてくるのかなと。自分よりも若い人が高い能力を持って自分の地位を脅かすのは確かに怖い部分もありますが、日本の将来の事を考えると頭を柔らかくして変えていく事が大事なのかなと勝手に思っております。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

参考文献
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2020pdf/20200414038.pdf

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?