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新卒で入社した会社を10ヶ月で辞めた話#3 決断

親友との飲み会を終えて転職を意識しだした僕だったが、すぐには決断する事ができなかった。新卒で入社した会社を1年足らずに辞めるという事に対して罪悪感があったからだ。それに1年も続かなかったら他の企業に雇ってもらえる気がしなかった。ネットで調べて見ても早期離職に対するイメージは決していいものだとは思えなかった。

でも会社に行っても常に辞める事ばかり考えている自分がいた。そして心が病み、体調にも異変が表れた。急性胃腸炎に短期間で2回もかかってしまった。自分で言うのもなんだが、僕は小さい頃から体は強く、大きな病気にかかったこともなく、小学4年生から高校3年生まで無遅刻無欠席だった程だ。そんな自分がこんなに体調を崩すなんて信じられなかった。

更に苦しかったのは同期の女の子と自分の扱いの差だった。年が明け新人の自分達にもパソコンが支給された。僕は支給されたパソコンを見たのだが、いくつか傷がついていることに気がついた。パソコンの裏面を見ると 「製造年2015年」と書いてあった。つまり昔辞めた人のお古のパソコンが支給されたのだ。僕はそういうものなのかなと思い、同期の女の子のパソコンを見てみた。すると同期の女の子のパソコンは自分のと違い明らかに新品だった。更に後日支給された携帯電話も僕がお古で彼女は新品だった。あまりの扱いの違いに怒りと悲しみで感情が爆発しそうになったのを今も忘れない。

この出来事から転職したい気持ちがよりいっそう強くなった。ただ辞める勇気が沸かない。どうしようと思いながらYouTubeで転職に関する動画を適当に眺めていた。いろいろ見ていたが1つの動画が目に止まった。投稿者の1つの言葉に感動した。「愚痴を言っても何も変わらない、自分が行動しなければ何も変わらなんだと」そんな言葉にすごく勇気を貰った。まさか自分が後にこの投稿者の会社で働くことになるなんて当時は思ってもいなかったが(笑)そしてこの言葉のおかげで勇気がでた私は次の日に退職届を会社に提出した。もう迷いはなかった。

退職はあっさり受理された。全く期待されていなかったのだろう、何も止められる事はなかった。ちなみに辞める前親に言うと止められそうだから、親には一切相談はしなかった。辞めた事を伝えた日には大喧嘩をしたが、最終的には理解をしてもらえた。

勇気を持って行動して本当によかったと思う。会社を辞めた日の心のスッキリ感は凄かった。今では体調もすっかりよくなり過ごしています。

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