愛がなんだ、を観てきた。

なんだろね、思った以上に良かったです。
人を好きってなんなんだろうって思った。
ラストで、
「この気持ちは愛でも、恋でもない、この得体の知れない執着」
とテルコがそのようなことを言っていたのだけれど、
まさに、私が片想いのときに考えていることで、
原作買わねば、でこの勢いで #KindleUnlimited 入ってしまおう、と思った。
#角田光代 さんの作品、刺さるわ〜。
と素直に思った。
ただひたすら、テルコと自分の恋愛観の照らし合わせをしたくなった。
これは終わらない片想いで悩む人が、答えを見つけるヒントになると作品だと思う。
「テルコは田中守になりたい」と思っている。
「恋?バーカ」
というセリフがあるけれども、テルコとって、それはもはや恋では無いらしい。

テルコの想いが他人の姿を借りて自問自答するシーンがあったけれども、
あの映画を観終わった後はみんな、あんな自問自答が始まるのではないかしら。

私は好きな人になりたいわけではない、ただただ好きな人が欲しい。
でも彼の求めることを、なんでもやってあげたい、とは思わない。
むしろ、彼には求めてばかり。求めれば、ある程度与えられるし。
彼が求めることは、基本できた試しがない。影響は、多大に受けているけれど。

テルコのように、彼の好きな人を嫌いにはならない、すでに彼の一部だから。あ、でも彼の一番大事な人以外の人が近づくのは嫌だし、彼が影響を受けているのを見るのは嫌だ。その人たちが彼の一部になっていくのを見たくはない。

でも、テルコのように、違法でなければどんな手段を使っても、彼とは関係を切りたくない。

そして、彼には、私から多大に影響を受けて欲しい、揺さぶられて欲しい。

今は疲労してるから、そこまで彼のこと好きモードではないのだけれど、モードに入った時の私はこんな感じだ。

私は
「あー、あの人に会いたい」
と1日に何千回も思う。
でも、それは好き、というのもあるとは思うけれど、もはや日常で
「全て投げ出してハワイに行きたい」
と同じだ。
「彼とともに居られる」ことイコール「オアシス」で、
彼に膝枕してもらえることが一番安心できるし、もう何も心配いらないと思う。
なんというか、限りなく現実に近い非現実の極みがそれなのだ。

タイミングが良いと、彼は私に転がされてくれる。
そうなった途端、私は彼に飽きている。ぞっとするくらい。
そして彼が転がされるのをやめると、だんだん惜しくなってくる。

テルコも私も、好きな人への想いが何なのかまだつかめていない。
その感情の輪郭に、ピントが合ってきたりぼやけたりを繰り返している。
最終的には、自分で決めるしかないのだ。

本当にこの作品は面白かった。葉子ちゃんのことも別の記事で書きたい。
本当におススメです。
#愛がなんだ #岸井ゆきの #今泉力哉 #成田凌 #深川麻衣 #若葉竜也

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