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キュレーションってなんだ? 意外と知らないおすすめのしくみについて!(第5回情報リテラシー論)



キュレーションという言葉を聞いたことがありませんか?

キュレーションサイトとかキュレーションメディアといった形で耳にすることが多いかもしれませんが、この記事ではキュレーションとは何か?どんな特徴があるのかをまとめていきます。

実はこの記事も…

キュレーションの由来

キュレーションとは英語で専門管理職を表すキュレーターが由来しています。
元々は博物館や美術館で膨大な展示物や美術品の中から鑑賞客にあったものを紹介する役割の人々を指していました。

教授の図解

その言葉がインターネット上で2010年頃から使われるようになり、
膨大な量の情報からユーザーにあったコンテンツを共有するシステム
をキュレーションと呼ぶようになりました。

キュレーションは重要か?

ではこのキュレーション一体どこに使われているかというと…

SNSサービス全般です! 

簡単に言えばおすすめ機能のことです。
あなたが今見ているこのnoteやInstagram、TikTokなどのサービスにはキュレーションのしくみが使われています。では具体的にはどういうしくみか?次の項へ

各SNSによるキュレーションの違い


それぞれ全然違う!

主なSNSサービスのキュレーション

この三つのSNSだけでもこんなに違いがあるのです!
特に現在トップでユーザー数を増やしているTikTokはとにかくユーザー全体が好むようなものをおすすめとして表示するようになっており、いかに多くの人からスルーされないかが基準となっています。


Facebookの場合

Facebookの場合エッジランクと呼ばれるしくみが使われています。

解説

このようにユーザが好きなものを提示していくのではなく、無関心、スルーされたものを表示しないようにすることでキュレーションを図っているのですね。


Yahooの場合

Yahooの場合なんと人の手でキュレーションされています!

ヤフーのキュレーション

トップのニュースに何を表示するか人の手によって選ばれているのですね。
また、Yahoo!ニュースの記事はYahoo!独自のものではありません。つまりどこかの記事を引用しているのです。そこにもキュレーションが関わっているのです。


Googleの場合

Googleはロボットによるキュレーションシステムが使われています。

Googleによるキュレーション

しかしGoogleの場合もYahoo!と同様独自の記事を使用している訳ではありません。2つの違いはキュレーションの担い手が人かロボットかですが、この方式による利益に異議を申し立てる勢力もあるようです。

その他ニュースサービスのキュレーション

多くのニュースサービスがあることがわかる。

スマートニュースは現在CMなどでも紹介されている通りシンプルで使いやすくキュレーションの基準を明らかにするなど大衆向けのサービスです。
それに対してグノシー、ニュースダイジェストは音声メディアや速報、ユーザー自身がニュースを投稿できたりとメディア向けのサービスを展開しています。


最後に…

SNSでのおすすめを怖いと思ったことがありませんか?
時々本当に刺さる記事だったり音楽、作品が突如として提示されその虜になる。しかしそれは自分自身が見つけたものではなく機械のアルゴリズムによってたまたま示されたコンテンツであり、それを私達はどんどん見ていく。
普通のことのように思えて一昔前からすると異常なことだと私は思います。

例えば本や音楽はネット、SNSがそれほど普及していない時代は自分自身で店に赴いて自分の好みに合うものを探していたはずです。そこには自分が求めている作品に出会いたいという強い思いがないとできませんが、今私達は自身で探しにいくのではなく、与えられたものを消費し続ける存在となっていないでしょうか。

キュレーションは便利なしくみですが探究心を忘れたくはないですね。

教授のブログ↓


















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