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②1型糖尿病と診断されてからの入院生活(食事)

入院してから3日目の朝10時。忘れもしない告知。

両親とともに先生からの病名についての説明があった。

検査をした結果、Ⅰ型糖尿病です。橋本病の疑いもあり、膵臓から出ているインスリン量は退院まで経過を見ますがほぼ0ですね。(尿から傾向を判断するそうです)

一生インスリン注射を行っていきます。1日4回の注射です。完治するものではないですね。今後、カロリーコントロールつまり1日1200㎉、捕食はNG、合併症を防ぐためにカロリーだけではなく塩分・たんぱくなども意識して一生コース料理などは食べられないと思ってください。あと、ここは救急搬送された病院の為、継続的な治療は別の病院でも構いません。その際は診断書は書きますがご自身で病院を探してください。明日から徐々に栄養指導を行いながらその他の症状についても検査していきます。以上です。あ、あと入院の頭金5万円を1階の窓口にお支払い下さいね。

親子そろって奈落の底に突き落とされた。もうちょいケアって観点ないのかな・・という話し方と告知内容。

学生時代に栄養士免許を取得しており、実習で糖尿病食を何度も何度も作ったことがある。スズメがついばむ程度の量・色合いなどは意識せず、ただただ栄養成分だけを意識したごはんを作っていて、こんなん食べるの嫌やなぁって思っていたあの食事スタイルに!?

っていうかⅠ型糖尿病ってなんだっけ!?

テンションダダ下がりで、両親と病室に戻って今後について話し合った。

両親はこのまま東京で一人暮らしは大変だし心配だから大阪にもどってきたら?今の仕事量だとまた体を壊す可能性があるから仕事もやめて実家でゆっくりしてみたら?また元気になれば。。。そもそも元気になるんだろうか?と泣きながら話し合った記憶があります。父はすぐに病院近くの本屋さんに行って、糖尿病の本と糖尿病レシピ本を買いあさってきてくれた。

どの本を読んでも合併症、カロリーコントロールについて記載されており、レシピ本が少し色鮮やかになっていたので少し安心した。今では糖質オフ!が巷で騒がれ、糖質量が明確なレシピ本もありとても便利な時代になったと思います。

話を戻しいよいよ昼食タイム。

看護士さんが元気よく「お食事でーす お元気な方はとりにきてくださーい」って廊下から聞こえてくる。facebookに食事の写真が残ってないか調べてみたけど1枚もなかった。相当食欲がなかったんだと実感した次第です。

500㎉以下に設定され作ってくださる方には申し訳ないが、ご飯は本当につらく食べる気力も減少してしまって、入院中体重はみるみる落ち35キロぐらいを推移していました。

入院中は糖尿病のレシピ本を必死で見て、メインメニューを200㎉以下になるものを必死に考案した。

もしカロリーコントロールされていらっしゃる方がいればほんの少しだけ楽天レシピにのせてます。よかったらご参考に・・(方針がかわりほんの少しだけです)

カロリーコントロールをしていた期間が短いのであまり詳しくは書けませんが、1単位=80㎉。私は1200㎉と設定されていた為15単位の食事量でコントロールしていました。

1単位?80㎉?簡単にいうとご飯50gが1単位です。お茶碗に普通によそうと150gぐらいなので1/3サイズです。きのこや海藻は単位に含まれないので沢山摂取できますが橋本病の方はヨウ素摂取に注意が必要な為、必然ときのこまみれの献立になります。なので画像TOPのお味噌汁はきのこまみれなんです。

入院中のご飯も参考にして決めたルールは4つでここを徹底的に意識して献立を考えていました。

①ごはん1回50g(1単位)

②メインメニューは200㎉以下(2.5単位)※楽天レシピご覧ください

③きゅうり系のサラダかお浸し(1単位)

④汁物(0.5単位)

まぁ驚く事に大阪の実家にいた期間、家族全員無条件に痩せましたw

コツというほどカロリーコントロール期間は長くなかったのでなんとも言えませんが、肉は鳥の胸肉、きのことこんにゃくは大量に使う、根菜は糖質量がわりと高いので要注意。マンナンを入れてカロリー30%オフにしてみたりもしましたが白米の美味しさも30%オフになります。

こんなカロリーに縛られた生活はもう無理。と絶望していました、奇跡的に低糖質を推奨するドクターと以前仕事をしていて、異動のご報告をしたことがきっかけでカロリーコントロールからの卒業、Ⅰ型糖尿病の専門医で自らもⅠ型糖尿病の主治医に巡り合うことになります。しかしこの後悲惨な後遺症に半年間苦しめられる現実が待ち受けていました・・・

次は③退院後と後遺症

写真は母と父と散歩に出かけた病院近くの並木通り。この先どう生きていこうか。って泣きながら散歩した思い出。

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