旅という非日常を体験することの大切さ

非日常が、気付きを与えてくれる。

人の生活の基本は日常にあり、毎日を同じように過ごすことになるため、日常生活では気付きが起こりにくくなるものである。

このため、休日などに意図していつもとは違ったことをすると、気付きを得られるようになったりする。

気付きは、人の精神を成長させてくれる。

精神の成長とは、いろんな見方でこの世界を見ることができるようになることでもある。

この世界の現象を様々な角度で見ることができるようになると、人の考えは柔軟になっていく。

人の考えが柔軟になるということは、自分自身に自由を与えることでもある。

道は一つだけじゃない。

いろんな道を歩いてもいい。

人の生き方に決まりはない。

周りと違った生き方をしてもいい。

自分の思いを尊重して生きてもいいんだ。

むしろ自分の思いを尊重して生きていった方が生きやすくなる。

自分が生きやすくなれば、幸せを感じられるようになるし、幸せを感じて生きていると、自分の可能性が広がっていく。

しかも、自分の可能性が広がれば広がるほど、他者と楽しんで生きていけるようになる、等々。

気付きは、人の気持ちを楽にさせて、より自由にさせてくれるものでもある。

人は、幼い頃から何かしらの形で、周囲から生き方を教わることになる。

もちろん、周りからの教えは人の成長にとっては欠かせないことでもあるけれど、必ずしもそれが自分に合うとは限らない。

自分の気持ちと周りからの教えに整合性を取ることができなくなると、そこに違和感を感じてしまうことになり、どことなく窮屈さを感じてしまうことになる。

そういった窮屈さを持ってしまうと、不自由さを感じてしまうことになる。

しかも、そういった不自由さを日々感じながら生きていくと、苦しさが積もっていってしまうものだ。

しかし、そういった不自由さから抜け出す方法が非日常にある。

「可愛い子には旅をさせろ」という格言には、旅という非日常を通じて、自分の見方以外にも様々な見方があるということを知ることができる、という意味がある。

旅という非日常は、人を強くさせる。

非日常の世界が、自分の限界を広げてくれる。

人一人が持っている可能性の大きさを教えてくれる。

そんな日常ではなかなか知ることはできない気付きを、旅から得ることができる。

生き方は、色々あっていい。

だから、自分にあった生き方をしてもいい。

自分にあった生き方を出来る能力を自分は持っている。

気付きは、自分の可能性を広げ、「なんだ、それでもいいんだ」という思いを生み、自分の迷いを消してくれる。

人は、自分の中の迷いを消すこことができれば、人生のステージを上げることができる。

気付きが、人生のステージを容易に上げてくれるものなのだ。

人に迷いが消えたとき、そこに聡明さが生まれ、心が純粋になり、目の前の出来事に真っ直ぐに向き合っていけるようになっていく。

気付きによって、人はそれまでとは異なるパラレルで生きていけるようになる。

そういった意味では、気付きを得るために意図して非日常的な環境に身を置いてみるものいい。

固定化された日常を脱するために、いつもとは違った経験を自分に与えて、新しい風を感じさせることも大事なのだ。

日常という殻の中に閉じこもっている限り、世界の広さや多様性を知ることができない。

自分の考えが、限定的であり、世の中の人はいろんな考えを持って生きているということを知ることはできない。

8月に友人と三峯神社に行き、近くのオートキャンプ場で一泊し、その翌日に、家でぼんやりしていたら、ふと「もっと強気で生きてもいいんじゃないか」という思いが浮かんだ。

9月にホキ美術館に行ってから香取神宮で参拝し、ふと身の回りにある豊かさに実感できるようになった。

この二つの旅で得た気付きは、僕の中では大きな変化に繋がっている。

旅の内容と気付きの内容には全く関連がない。

二つの旅には神社という場所がともにあるけど、神社がそういった気付きを与えてくれたかどうかは正直分からない。

とはいえ、この二つの旅がなかったら、僕の中に迷いがそのままあっただろうし、いまここにある豊かさに気付けていないままだったかもしれない。

気付きは、人の迷いを消してくれるものであり、シンプルに生きていく力を与えてくれる。

気付きが、自分の心を整え、自分を前へと進ませてくれる推進力となる。

可愛い子だけに限らず、自分にも旅を与えれば、気付きを得られるようになるものである。

旅の大小は問わない。

大切なのは自分をいつもとは違う環境に置くこと。

世界は自分が想像している以上に広くて深い。

そのことを知るきっかけさえあればいい。

いつもとは違う環境で得た気付きは、日常という「いつも」を輝かせることになる。

気付きが、「いつも」という日常を、新たなステージで過ごせるようにしてくれる。