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第40回:「喜び」で生きる未来のカタチ

今回は、「喜び」で生きる未来のカタチという内容の記事を書いていこうと思います。この記事のポイントを簡単に説明すると、人が「喜び」を選んで生きられるようになると、生き方そのものが単純化され自由を感じられるようになるということです。

このことを説明するために、以前も紹介させて貰った[実践版] ヒマラヤ聖者の道2の序文に書かれている船井幸雄さんの文章を参考にして、私なりの見解を書いていこうと思います。

では、まず、この船井さんの文章を引用するところから始めていきたいと思います。

ポジティブな意識は生き方をシンプルにさせる

創造主は、この「波動の原理」の四番目、優位と劣位の原則を使って、世の中を創成し、あとはすべて、この四つの原則の波動的作用で、世の中自体とその部分部分が自由勝手に生成発展できるようにされたはずだと思うんです。
そのための条件は、公正と調和であり、そのための具体的な方針としては、私が「真の自然の理」=「天の理」と呼んでいる(A)単純化(万能化)、(B)自由化、(C)共生化、(D)効率化(節約化と能率化)、(E)公開化の五つが主要になると思うのです。

[実践版] ヒマラヤ聖者の道2序文

今回、私がテーマにするのは、この引用の中段以下の「そのための条件は」という文章以降に書かれている単純化、自由化、共生化、効率化、公開化についてです。

とはいえ、この引用の上部にある四つの原則とは何なのかも気になるかと思うので、その点も引用していきます。

世の中は、三次元世界も高次元界も、すべて「波動の原理」というたった一つの原理によって出来ているし、運営されていることも知りました。
それには、①同じ波動のものは引き合う、➁違う波動のものは排斥し合う、③自分の出した波動は自分に返ってくる(フィードバックの理)、④波動には優位と劣位があり、優位の波動は劣位の波動をコントロールする‥‥以上のたった四つしかありません。

[実践版] ヒマラヤ聖者の道2序文

私たちは、知らず知らずのうちに波動を出しています。この波動のことを人の思いや言動によって出力される意識のあり方と解釈してもらえるとわかりやすいかもしれません。

私たちは、こういった波動を常に出し合って、お互いに影響を与え合っていて、そうやって出された波動は、4つの効果を生んでいるというのが、船井さんの文章の主旨になります。

そして、その4つの効果の一つが、「波動には優位と劣位があり、優位の波動は劣位の波動をコントロールするという波動の原理がある」ということをになります。この4つ目の波動の効果を分かりやすく説明するならば、ポジティブとネガティブの波動がある場合には、ポジティブが優位の波動になり、ネガティブが劣位になるということです。

したがって、私たちの意識がポジティブになっていけばいくほど、単純化、自由化、共生化、効率化、公開化が進んでいくというこになるし、普段からネガティブな意識でいると、単純化、自由化、共生化、効率化、公開化は難しくなるということがいえるでしょう。

こういったことから、人が「喜び」というポジティブな意識を選択して生きていくようになると、単純化、自由化、共生化、効率化、公開化が進んでいくのではないかと考えることができます。

「喜び」で生きると、生き方が明確になる

では、単純化、自由化、共生化、効率化、公開化と「喜び」の関係を一つづつ見ていきますが、ここでは単純化をはじめとする5つの効果を仕事と関連づけて見ていきます。というのも、わたしたちは、仕事が人生の大きな役目であるため、仕事の内容と関連づけていった方が理解しやすいと思ったからです。

①単純化
人が「喜び」で生きるようになるということは、好きなこと、楽しいと感じることを仕事にするようになるということです。好きなこと、楽しいと感じることは飽きることがないので延々と続けることができたりします。

仕事とは、ほぼ毎日行うことであり、人生の大半を行うことであるため、「喜び」を感じられることであるのが理想的です。もし、人が好きなこと、楽しいと感じることを仕事にできれば、食べるために働くといったことをしなくなるため毎日が楽しくなります。このことが単純化の大きな効果であるといえるでしょう。

こういった、「喜び」を仕事にするというのは、職人のような何かに特化したことをする生き方になるため、会社組織に属するだけでなく、個人の仕事としてやっていくことも可能になります。

たとえば、会社組織にいたりすると、いろんな部門をできることが重宝される反面、自分の苦手とするような部署に回されたりして、それがストレスになったりします。

しかし、自分が得意とすることを専門にできるようになると、そういったストレスから解放されることになります。そう考えると、もし仕事を好きなこと、楽しいことを仕事にして単純化を図るのであれば、総合職よりも専門職を選んだ方がよかったりします。

➁自由化
「喜び」を感じられるようなことを専門に仕事をするようになると、会社組織に属さずに、個人で独立して仕事ができるようになります。この個人で仕事ができるということがまさに「自由化」です。

個人で仕事をするということは、自宅で仕事をすることも可能だし、場合によっては家の近くに自分専用の仕事場を借りることもでき、まず最初に通勤という義務から解放されます。

個人で仕事をするなら、仕事を始める時間も終える時間も自由です。さらに、一日8時間職場にいなければならないという義務もなくなるので仕事が終われば早く切り上げることもできるし、逆に残業を気にせず仕事ができるので何時間でも好きなだけ仕事に取り組めたりします。

また時間を自由に使えるということも魅力であり、子供の送り迎えといった家族のための時間を作り出すことができます。こういった自分のライフスタイルに合わせて仕事ができるということが自由化のよさであり、ストレスフリーな環境を創れるようになることが自由化の醍醐味といっていいでしょう。

③共生化
共生化の形としては、それぞれが得意なことをしながら一つのプロジェクトを完成さるということがあげられます。今でいうならDAOがこの形に当てはまるのかもしれません。

DAOとは「自律分散型組織」のことであり、「一元化されたリーダーシップのないメンバー所有のコミュニティ」のことです。

この「一元化されたリーダーシップのないメンバー所有のコミュニティ」は、会社組織と違ってメンバーの関係はヨコの関係であり、何かのプロジェクトを参加者の一人ひとりが得意なことを持ち寄って行うことで成り立つ仕組みです。

DAOのようなシステムで育まれる共生化では、自分が苦手と思うことをしなくてよく、自分の専門外の分野について思い煩うということがなくなるため、得意なことだけに集中して目的達成を果たせるようになるでしょう。

また、DAOに限らず個人で仕事ができるよういなれば、会社組織という縛りがなくなるため、タレントさんが様々なテレビ局の番組に出るように、競合する会社であっても気にせず仕事ができるようになったり、自分が一緒に仕事をしたいと思う人と仕事ができるようになるというメリットも生まれます。

④効率化
ここでいう効率化とは、「無駄がなくなる」ということで捉えて貰えるとわかりやすいかもしれません。

私が思うことの効率化の中でいちばん「無駄がなくなる」と感じることが「時間」です。

先ほども述べましたが、通勤時間がなくなる、働く時間の制限がなくなる、といった無駄を省くことだけでなく、会社組織でよくある「無駄と感じるような会議」に参加しなくてよくなるため、その時間を自分の時間に仕えるといったメリットもあります。

また仕事の裁量はすべて個人で出来るため、自分のわきまえで必要なものを必要な量だけ揃えればいいという選択もできるようになるため、余分な物を購入しなくていいという効率化も図れます。

会社組織に属していると、何かを購入しようとする場合に稟議書を書かなければならなかったり、その審議を待つ時間もあったりします。組織は大きくなればなるほどルールが多くなり、その分、何かを成し遂げるまでの時間が掛かってしまいます。

そういった意味でも個人で事業を起こし自分の判断で決断できるようになると、時間の面だけでなく物質的な面でも効率化が図れるようになります。

⑤公開化
組織が大きくなればなるほど、秘密が多くなるものです。しかし、個人で仕事をするのであれば、そもそも秘密をを作る必要がありません。

また、何かのプロジェクトをDAO的な方法で行う場合は、参加者はすべて横の繋がりで行われるシステムなので、そのプロジェクトに関わる情報が公開化されないと、お互いに協力し合えなくなるため公開化は必須です。

そういった意味では、トップダウン型の方が何かを決める時間は早いかもしれませんが、その一方で、トップダウン型だとその決断に理由が分からずに納得できないいまま、仕事をしなければならないということが起こったりします。

しかし、DAO的な方法で仕事をするのであれば、決断に至るまでの過程が公開されているので、納得がいかなければそのプロジェクトから降りればいいだけのことなので、矛盾を抱えたまま仕事をする必要がなくなるといっていいでしょう。

つまり、DAOに限らず、横の繋がりで仕事をする場合は、基本情報を公開できるような状態でないとお互いに信頼関係を結ぶことが難しくなるため、公開化は必須なのです。

トップダウン型の悪癖は主従という関係があるため、主の都合で情報が隠蔽されてしまう可能性があることです。情報が隠蔽されるということは、その情報は人前に出せないものであるということであるため、そういった操作があると、お互いの信頼関係に亀裂が入ってしまうこともあるでしょう。

そういった意味でも、これからは会社組織であっても情報の公開化は社員の信頼を得るために必要なことといえるし、これからは会社組織であったとしても、公開化だけでなく単純化、自由化、共生化、効率化を進めて行かなければならない時代になっていくと思います。

また、そうして行かなければ、会社組織で働こうと思う人もどんどん減っていってしまうのではないかと思います。

自分が出来ることを行い、それ以外はお任せするという時代

おそらく、未来の生き方のカタチは自分にとっての「喜び」を優先させていくことが主流になるのではないかと思います。

なぜ、私がそういうふうにいうのかといと、「快さ」が人間の基本となる本能だからです。そして、もし人が「快さ」という本能に従って生きるのであれば、未来の働き方も「快さ」が基準になるはずだからです。

この「快さ」を仕事にするということは、それぞれが好きなこと、得意なことを自分の役割にすることであり、それ以外のことは他の人にお任せし合えば、まさに単純化、自由化、効率化、共生化が実現するようになると思います。

そういった意味でも、形はどうであれ、誰もが個人事業主のような感覚で仕事をするようになっていくのではないかと思います。

こういったことについて、船井さんは宇宙的な視点で語っているので、その部分を引用してみます。

創造主は、ひとつ一つの細部の計画などは、一切立てなかったに違いないと、私は思うのです。その理由は「自分がやらねばできないこと以外は、他者にまかせて、それらに自由にやってもらったほうがよい」というのが、宇宙での、自由についての原則だと思うからです。多分、次のような方程式で世の中ができたのでしょう。

創造主の思い → ブラック・ボックス → 思いが実現した

なぜ、このように思うのかと言いますと、世の中の大ルール、すなわち私が「天の理」といい、「真の自然の理」と言っているのは、①単純で、➁自由で、③効率で、④共生的なものです。それゆえ、⑤開けっ放し(公開)だといえるとも思います。

これに則りますと、「自分でしかできない最低限のことだけを自分でやり、後は、他の存在に任せるのが、宇宙では最も正しいやり方」ということになりますから、創造主も、これに従って宇宙やすべての存在やシステムを創られたのではないかと思います。

[実践版] ヒマラヤ聖者の道2序文

「喜び」で生きることが、人間にとっての「天の理」

私は、船井さんの言葉の「自分でしかできない最低限のことだけを自分でやり、後は、他の存在に任せる」という部分が、一番、心に刺さったのであり、そういったことから、今回、この記事を書こうと思いたちました。

とはいえ、ここまで書いてきたような生き方、働き方が実現するまでには、まだまだ時間が掛かるのではないかと思います。

そういった意味では、こういった生き方・働き方を具体化していくのが、私たちの役目なのかもしれません。

また、自分にしかできないことを見つけるということも、多くの人の課題となるといっていいでしょう。

自分は何をしたいのか、何を得意としているのか、何で社会に貢献できるのかということを理解できるようになるのには、時間が掛かるものであり、様々な経験を積んでいった先でしか見つからなかったりします。

しかし、自分が好きと感じること、やっていて楽しいと感じること、人生を賭けて情熱をぶつけられるようなことを見つけられるようになると、人生が楽しくなるし、それこそシンプルにそれを追求していけばよくなります。

そして、自分が情熱を賭けてできることを見つけることができると、それこそ自然な形で、単純化、自由化、共生化、効率化、公開化もできるようになっていくため、まさしく、自分にとってのかけがえのない「喜び」を見つけるということが「天の理」に適っているといえると思います。

今すぐとは言いませんが、おそらく近い未来には、自分にとっての「喜び」を軸とする生き方が主流になっていくのではないかと思います。



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