見出し画像

岩手の賢治?賢治の岩手?(1)【宮沢賢治の風景と、新渡戸稲造・原敬・佐藤昌介達の時代(15)】[#45]

 「岩手」以外の人が、「岩手」について連想するものは、概ね2つしかないという事を知ったのは、私が岩手を離れていた約10年間の事です。
 
 その2つとは「宮沢賢治」と「平泉」。

 今ならば、そこに「大谷翔平」が加わるかもしれませんが、当時、大谷君はまだ幼く、この2つこそが「岩手」と結びつけて記憶されている名前でした。

 逆に、岩手に住む人は、「岩手」に何を連想するのでしょうか?
 それは「リアス式海岸」かもしれず、「わんこそば」かもしれず、「小岩井農場」かもしれません。岩手人にとっては、それらは宮沢賢治や平泉と並ぶような存在として意識されています。

 しかし、岩手を離れると、「リアス式海岸」が太平洋側か日本海側かを正確に知る人は少なく、「わんこそば」や「小岩井農場」は、かつて岩手を訪れた人の中では印象に残っているものの、岩手を訪れたこともない多くの人には、ほとんど知られていない印象でした。

 それらに比べ、県外では「賢治」と「平泉」は圧倒的な知名度で、この2つは、岩手人と県外の人の認識にギャップがあります。特に、「宮沢賢治」はそのギャップの大きさに驚かされました。
 全国的な高い知名度に比べ、岩手人が過小評価している存在が、「宮沢賢治」のように思えます。

2022(令和4)年11月6日(日)

(続く)

#宮沢賢治 #新渡戸稲造 #原敬 #佐藤昌介 #内村鑑三 #斎藤宗次郎 #後藤新平 #斎藤実 #ディキンスン #岩手 #花巻 #札幌 #北海道 #北大 #盛岡 #北海道大学 #札幌農学校


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?