見出し画像

読後感想・7月

読書メーター( https://bookmeter.com/users/940103 )に書いたり書かなかったりの最近の簡単な読後感想など。


『若おかみは小学生!~花の湯温泉ストーリー~ (6) (講談社青い鳥文庫)』
令丈 ヒロ子

今週も娘が学校から借りてきてくれた続巻を。毎週休みの朝の習慣になってきた感じ。今回はおっこのコイバナ。女の子は盛り上がるんかな。古き良き少女漫画な感じかな。このくらいが微笑ましくていいな。刺激的過ぎなくて。


『ざんねんな食べ物事典』
東海林 さだお

久しぶりの図書館本。時系列的に単純な比較は出来ないけれど、椎名誠は東海林さだおの強い影響下にあったのだな。椎名誠の方が凶暴でバンカラかな。


『病と妖怪 ―予言獣アマビエの正体 (インターナショナル新書)』
東郷 隆

図書館本。コロナ禍中話題になったアマビエの起源や変遷を軸に、社会と妖怪の歴史的な資料、考察。面白い。こういう面白そうだがいきなり購入するには懐具合が…という時つくづく図書館は心強い。


『ジャズの証言 (新潮新書)』
山下 洋輔,相倉久人

図書館本。ジャズにも、両著者にも名前は知ってるけど、詳しいことは何も知らない程度の知識ながらも楽しく読了。対談のリズムが良い。読みやすかった。山下氏のブルーノート研究はちょっと読んでみたいし、聴いてみたい音源もいくつか出てきた。


『落語の履歴書―語り継がれて400年 (小学館101新書 147)』
山本 進

図書館本。誰が、の話よりは黎明期のどうやって落語が生まれたのか辺りの方が面白かったか。戦後の流れはなんとなくテレビ小説ちりとてちんを思い出し、懐かしい気持ちに。


『赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学講義録なのだ!』
泉 麻人,みうら じゅん,久住 昌之,会田 誠,鴻上 尚史

図書館本。面白いものあり、そうでもないものあり。合わないな、と飛ばして読めるのも成長。読書は我慢したり努力してするものじゃないよ、キミィ。


『若おかみは小学生!〈PART7〉―花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)』
令丈 ヒロ子

今週も娘の計らいで続きを。いよいよ恋バナも本格的に。


『日本の伝統楽器:知られざるルーツとその魅力 (シリーズ・ニッポン再発見 11)』
若林忠宏

図書館本。興味深く読み進めたが、いささか期待と違い斜め読んだ感じ。語り口によるものか。既存の定説を否定する部分なく、ただただ自説・真説を提示されていたらまた印象が違ったかもしれない。


『オッパイ入門』
東海林 さだお

図書館本読了。昔の大学って楽しそうだな。いや、いつの時代でも本人次第か。


『しょうがの味は熱い』
綿矢 りさ

図書館本を挟んでの再開、読了。中編の連作2篇だったのだな。苦手な女性像。誰かが浮かぶのだけれど、はっきりしない。マンガの誰か?かつてのガールフレンド?ドラマなどでの女優さんのイメージ?綿矢りさもの矢継ぎ早にまとめて読んだせいで色々とこんがらがった感じなので、ちょっと休もうかな。


『となり町戦争』
三崎 亜記

偉そうな物言いをしてしまうけど、なんか惜しい感じ。セックスシーンは恥ずかしかったな。題材は面白い。もっと面白くなったんじゃないかなと言った感じ。観ていないけれど情報は知ってたので、香西さんは知世ちゃんイメージで読み進めた。


『若おかみは小学生!~花の湯温泉ストーリー~(8) (講談社青い鳥文庫)』
令丈 ヒロ子

娘の計らい。土曜朝の習慣。若女将研修でのなんやかや。舞台が外に出ることで、新鮮。案外大きなハプニングもあり、ハラハラ度も。物語的にちょっと進化した印象。


『コンパクトYMO』

図書館本。インタビューを中心に拾い読み。再生の後数年経って、HASより前って頃か?流石に十分過去な内容で、驚くような内容はなかったかな。


『インドへ (1977年)』
横尾忠則

30年以上ぶりくらいの再読か。高校くらいで読んだのか、その頃どの程度理解していたものやら。インドでは半陰陽?両性具有?で神様扱いみたいなのは、なんで読んだんだかな。この本には記述がなかった。インドに行くことはないだろうが、カースト、アウトカーストや仏教、悟りについては興味は続いているし、機会があれば調べたり読んだりするのだろうな。


『頭の体操』
多湖 輝

図書館本。世界一受けたい授業か、ひらめき王子松丸くんが紹介していて、知ってはいたけど改めて読んでみたかった本。図書館の書庫開放で借りてきた。読み飛ばしつつだけど、面白そうな問題を拾いチャレンジ。こういうのはいいな。スマホゲーム(と一括りにするのはどうかだけど)より健康的かも。


『自衛隊「影の部隊」―三島由紀夫を殺した真実の告白』
山本 舜勝

図書館本。三島の自衛隊バルコニー前後の色々はWikipediaなどにも詳しいが、そこに至る流れを改めて知る。自刃と書いてしまうとどうなのかな。切腹という言い方を選択してこそ三島いうところの武士道との繋がるのかななどと思う。


『横尾忠則 森羅万象』
横尾 忠則

図書館本。こういうのは持っててなんぼだけど…。シルクのポスターの感じ。複製の遠近感とか、丸尾末広が利用してたりしたけど、あの感じから受ける動揺というかそういうもの。なんだろうな。仏教絵由来かもしれないし(寺町育ち)、違うかもしれないけど、ちょっと特別な感慨がある。滝の頃はラフォーレ原宿かな?エキシビション観に行ったな。


『頭の体操第2集 (頭の体操シリーズ)』
多湖輝

図書館本。こういうのが自宅に何冊か揃えておくと何かといいのだろうな。計算、図形系よりは、とんちものというか、固定概念の発想ずらし的なものが気楽にトライできていい。


『釣りキチ三平(45) (月刊少年マガジンKC)』
矢口 高雄

今巻収録の「少年の夏」が読みたくて。いくつぐらいで読んだかな?印象強い内容だった。当時はもっとエロティックに感じたかな。


『憤死』
綿矢 りさ

短編集。語り口が男性(男の子)で始まった時はちょっと不安があったが杞憂だった。人生ゲームはやはり老年期部分にちょっと無理してる感があったかな。ミステリー感なのかな?今までなかった作風だったかな。短編は実験冒険しやすいのかもしれない。ちょっと休んでの綿矢りさだったのでなお読みやすく楽しめた。


『大地のゲーム』
綿矢 りさ

新しいな。ここまでフィクションな設定はなかったんじゃないか?東日本大震災か。時代は今ではない。今日マチ子のみつあみの神様を今ふと思い出したな。


『仮面の告白 (新潮文庫)』
三島 由紀夫

2冊目の三島。こういうものだったか。時代背景も含めて、今の感覚で読むとそうスキャンダラスではないし、記述内容もそれほど生々しくもないか。それより愛と肉欲と性的嗜好について冷静に分析した哲学本のようだった。園子はちょっと魅力的に感じ、エールのイメージもあってか、松井玲奈を思い出しつつ読んだ。


『金閣寺 (新潮文庫)』
三島 由紀夫

三島由紀夫の金閣寺、読了。案外知っていて、Wikipediaで読んだかな?と思ってたけどあれだな。100分de名著。そろそろ三島由紀夫読まなくちゃ、のきっかけだ。金閣寺を燃やす結末は分かってるから、読み進めつつどう帰結するのかソワソワした。夥しい注釈の数は、時代の違いだけでなく、そもそもの教養のレベルもあるのだろう。当時の読者と今と。


『ウォーク・イン・クローゼット』
綿矢 りさ

中編2篇。表題作はいかにも綿矢りさな感じだったけど、佳境からの多幸感ある疾走感はちょっとなかった感じ?なによりハッピーエンドで良かった。


『手のひらの京』
綿矢 りさ

読了。途中次女の展開に、ああ、綿矢りさと思ったのと、前半の抑制された格がちょっと綻んでいくなあと思ったのと。良い読後感。土地の呪い的なものは、本人の地元なのもあるだろうし、京都は舞台として適しているのだろうな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?