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ファッション業界と飲食業界の共通項を探し、社会課題の解決にチャレンジ

シタテルの多様なメンバーのインタビューを通して、カルチャーや特徴などを探る「sitateru voice」。今回はマーケット部と人・組織開発室を兼任する執行役員の大西にインタビューを行いました。人の暮らしに密接に関わる「衣食住」のうち「衣」と「食」の課題解決に取り組む大西を深掘りすることで、シタテルの特徴が見えてくるかもしれません。

大西 理仁
執行役員

大学卒業後、損害保険会社の代理店営業に従事したのち、経営コンサル会社で組織人事コンサルティング業務を担当。大手企業向けの理念策定、浸透、研修の営業と講師業を行う。
その後、転職した企業で飲食コンサル事業の立ち上げに携わり、2019年4月シタテルへ入社。ユニフォームのカスタマイズサービスの新規立ち上げに従事。
現在、マーケット部と人・組織開発室を統括する。


「衣食住」が抱える課題の解決に挑戦

ーーシタテルへ入社した経緯を教えてください。

前職ではプロフェッショナルな職業のキャリア支援会社にいました。私は飲食コンサル業の新規事業立ち上げの担当になり、シェフの独立開業支援やパティシエとのコラボ商品の開発、珍しい食材を使った商品のプロデュースなど、「食」に関する幅広い業務を行っていました。

今まで「食」の分野に触れたことがなかったのですが、携わってみるとかなりアナログで閉鎖的な世界だと感じることが多かったです。例えば、「若いシェフがレストランをオープンしようと思っても、ノウハウがどこにも公開されておらず、手探りでコストと工数をかけてリスクを取りながら準備をする必要がある。」「新しく商品開発を行おうと思っても、どこに相談すれば良いかもわからず、なかなかチャレンジングな取り組みができない。」など...

情報がオープンになっていないことで飲食業界の発展が妨げられているのではないかと、もどかしく感じることが多くありました。そこで自分がハブとなり、今まで実現できなかったコラボレーションなどを生み出すことで、チャレンジしやすい環境を創り出そうと奔走していました。

そうしているうちに元々一緒に働いていた先輩から、シタテルの話を聞く機会がありました。「ファッション業界にも飲食業界と同じような課題があるので、解決に向けてシタテルで一緒に取り組まないか」というお誘いでした。

飲食業界で働くうちに、日々の生活に深く根ざした衣食住の課題解決に関わる仕事にやりがいを感じていました。
またシタテルは業界のDXを推進している会社なので、そこで得た知見を飲食業界に還元できるのではないか、という想いがあり、シタテルへの転職を決意しました。

ーー現在も飲食業界に携わっているのでしょうか?

はい、現在も副業で飲食業界の仕事を続けています。シタテルには副業制度がありますが、実は私が入社するときにこの制度をつくってもらいました。飲食業界に対する強い想いと、シタテルへの転職に踏み切れない理由を取締役に話したところ、制度を整えてくれました。

少し話は逸れますが、いくら自由の利きやすいスタートアップでも、制度を整えるのは一筋縄ではいきません。それでも短期間で副業制度の制定を実現させた取締役をみて、できない理由を探す前に、できる方法を考え即行動する、という姿勢を学びました。

入社して4年ほどたちますが、この副業制度のおかげで飲食業界で得たナレッジをファッション業界に、ファッション業界で得たナレッジを飲食業界に、それぞれ活かすことができていると感じます。

ミッションの実現に向けて新サービスを立ち上げる

ーー入社後の業務について教えてください。

入社当時は、現在のマーケット部の前身である、ユニフォーム事業の営業推進チームに配属されました。元々シタテルではお客様の要望をヒアリングして、フルオーダーでユニフォームを制作する事業と、既製品のユニフォームを販売する事業がありました。

ただフルオーダーでゼロから作るとなると、ある程度まとまった数量を制作することが必要です。つまり企業ブランドを体現したユニフォームや、宿泊施設のコンセプトを表現した館内着を制作できるのは、大量につくれる一部のお客様だけになってしまいます。
そして少量しか必要ないお客様は、既製品から選ばざるを得ない状況でした。

少量でも「自社のブランドに合わせたユニフォームをつくりたい」というお客様の要望に応えられる仕組みがあれば、シタテルのミッションである「サプライチェーンを革新し想像力を解き放つ」の実現に向けた一歩になるのではないかと思い、ユニフォームのカスタムオーダーサービスを立ち上げました。

カスタムオーダーとは・・・シャツ、パンツ、ジャケットなどのデザインは大枠決まっているものの、生地や副資材(ボタン等)、プリントや刺繍などによってオリジナルのユニフォームを制作できるサービス。

立ち上げる際、フルオーダーと既製品の良い点をいかに組み込めるか、最大公約数を探すことに苦労しました。特に、このサービスの要となるデザインをどうするかがとても難しかったです。全社員を巻き込んでワークショップを行ったり、既存のお客様や関係者の方々にヒアリングしたりと、調査に調査を重ねました。

苦労して多くの方に気に入っていただけるようなデザインを完成させたおかげで、オリジナリティを出して自社のコンセプトに合わせながらも、フルオーダーよりも費用が抑えられて、短い納期で制作できる、大好評なサービスを立ち上げることができました。

ーー現在はどのような業務を担当していますか?

マーケット部と人・組織開発室を兼務しています。

マーケット部では衣服・ライフスタイル製品を用いて「ブランディングのサポート」と「ファンコミュニティ向けのグッズ制作」という大きく2つのサービスを展開しています。

先ほどお話したユニフォームのカスタムオーダーは「ブランディングのサポート」のひとつです。これ以外にも様々なサービスを提供しているため、マーケット部はシタテルの中で一番メンバーが多い部署です。

人・組織開発室は2022年に新設された部署で、これまでの人事という枠組みを超えて、組織が活性化するために採用から育成まで人に関わるあらゆる領域を管轄しています。

シタテルで磨かれた力とは


ーー仕事をする上で意識していることはありますか?

全体像を捉えるための俯瞰的な視点と、解決ための戦術に落とし込む個別最適の視点、その両方から物事をみることは、常に意識しています。

先ほどもお話したようにマーケット部と人・組織開発室の両方を兼務しているのですが、今の状況になって特にこの2つの視点を意識するようになりました。これまではマーケット部としての戦略を考えることが多かったですが、人・組織開発室も管轄になることで組織全体を考える機会が急増しました。全体を見て、個別を見て、例えるならカメラのレンズで遠くを見て、ズームをして、ということを繰り返しているようなイメージです。

時にはそれぞれの部署としての最適解が相反することもあるので、葛藤がうまれることもあります。しかし、その葛藤からの試行錯誤を通して、俯瞰した目線と個別最適の目線のどちらも磨かれていると思います。

ーー大西さんから見たシタテルの強みを教えてください。

シタテルは約4,000社ものサプライパートナーとつながることができるネットワークを持っていることに強みがあります。

そのため、ユニフォームをつくる際もスケジュールに空きのある工場に依頼することが可能です。各企業に表現したいコンセプトをヒアリングして、デザインに反映させて形にするためには、柔軟なものづくりを行える環境が必要です。

世の中を見渡してみると、ユニフォームやグッズ、館内着などを制作するときに、無理をしたり、妥協して選択する場合が多い気がします。つくる側も着用・使用する側ももっと自由に、楽しさや面白さのあるものづくりができる環境を提供していきたいと考えています。

あとはSDGsの取り組みとして、サステナブルな素材を使って制作したり、ユニフォームを回収してアップサイクルできるようにしたりと、企業のニーズに合わせたサービスを展開しています。

会社が迎えるフェーズの変化

ーーどういった方にシタテルに入社してほしいですか?

シタテルは産業の変革にチャレンジしている会社ですので、自分自身を変革することをいとわない方。要は、環境に柔軟に対応し続けて、困難を伴う成長過程も楽しめる方が、これからのシタテルが求める人物像です。

またシタテルは、立ち上げ時期の「とにかくチャレンジしよう」というフェーズから、結果を求められるフェーズに入っています。
結果を追求して、ときにはダイナミックな判断をしながらも、会社のルールやコンプライアンスを遵守する、バランスの取れる方が理想的ですね。

ーー大西さんの今後の展望を教えてください。

たとえば、ものづくりの経験がない方が「こんな服やグッズを作りたい」と思ったときに、つくる方法がわからないから足を止めてしまうのではなく、誰でもチャレンジできるようにしたいですね。衣服・ライフスタイル製品のプラットフォーマーである当社の強みを活かして、誰もが自身の創造性を発揮し、自由なものづくりができる環境を提供したいです。

その実現に向けてメンバーにビジョンを浸透させ、私たちがいまどの山を登っているのか、ゴールを指し示す存在でありたいと思っています。そのうえで、どのルートを選ぶのか、どうやって登るのかは、みんなで一緒に考えながら進んでいきたいと思っています。

この瞬間、シタテルという場所でのメンバーとの出会いは一期一会です。私はメンバーの成長の一助となるために全力で取り組みますし、信じてついてきてくれるチームの期待に応えていきたいですね。

ーー大西さん、ありがとうございました!

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