Sisterlee(シスターリー)

インターネットとフェミニズムについての発信をするメディアです。2020年12月にMediumへ移転しました。移転先はこちら:https://sisterleemag.medium.com/

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Sisterlee(シスターリー)について

Sisterlee(シスターリー)は、インターネット上の様々な趣味のコミュニティでフェミニズムが話題になる状況に焦点を当てたいと考え、編集人の妹が個人で立ち上げたメディアです(開設当初の媒体説明はこちらから)。現在はきな粉、kobinが編集部に加わり、3人で運営しております。 立ち上げから約4ヶ月、寄稿者の皆様や取材協力者の皆様、読者の皆様を始めとする多くの方々のご協力のもと、継続的に更新することができております。改めて、皆様に深く感謝申し上げます。 私たち3人にとって、

    • Sisterlee(シスターリー)移転のお知らせ

      2020年10月から11月にかけ、noteと運営会社が同一の媒体『cakes』のコンテンツに対し、読者からの問題提起が相次ぎました。 これらの問題提起に対するレスポンスや、同年8月に起きたnoteのIPアドレス漏洩問題への対応が不十分であると感じたため、「Sisterlee」をnoteからMediumに移転します(新サイトはこちらから)。 なお、すでにnoteに掲載している記事は、新サイトに転載次第、冒頭に新サイトへの記事リンクを挿入します。noteはアーカイブとして残す

      • コスパに惹かれ装着したものの…避妊具「ミレーナ」体験レポート

        もともと生理痛がとても重い私。毎回強い痛みに見舞われ、平日は痛み止めと気合でなんとか乗り切り、休日は丸一日布団の中なんてざら。若い頃は生理痛から痙攣、失神を起こしてしまう事も何度かありました。 そんな悩みから「ミレーナ」を装着してみたのですが、装着から1ヶ月ちょい経った現時点での素直な感想は、「割と後悔」でした。非経産婦の一事例として読んで頂ければ幸いです。 ミレーナとは何かそもそも皆さんは「ミレーナ」が何かご存知でしょうか。「ミレーナ」とは、黄体ホルモンを子宮内に放出す

        • 子どもが嫌い、も真っ当な理由。NZの若者が答えた「なぜ子どもが欲しくないのか」

          「子供は持ちたくない、なぜなら……」ニュージーランド(以下、NZ)のパフォーマンス・アーティストVixenTempleがInstagramに投稿した質問に、様々な答えが集まった。 ニュージーランド統計局の調査によると、2018年のNZにおける出生率は1.84。日本などに比べると遥かに高いものの、緩やかな減少傾向にある(なお移民の流入により人口そのものは増加し続けている)。 NZ同様、出生率が下がり続ける日本では、金銭負担や将来の不安から、子供を望んでも作れない、現在の子育

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        • 『ジャンプ』と私
          3本
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          8本

        記事

          ラッパーが同性愛差別ツイート。日本のヒップホップシーンに“自浄作用”はあるのか

          ※文中に具体的な同性愛差別への言及があるのでご注意ください。 最近、twitterでラッパーが炎上する事案を目にする機会が増えた。 2018年2月に、テレビ番組「フリースタイルダンジョン」にて、男性ラッパーの呂布カルマが女性ラッパー椿に対し、「俺 お前みたいにメンスのにおいしねぇけど 勘違いすんな」「お前ら女のくせに情けねぇな ☓☓☓のにおいしかしねぇ」などとラップした件や、2020年10月に、男性ラッパーのMC 鬼が、ホモフォビックで攻撃的なツイートを投稿した件は、ヒッ

          ラッパーが同性愛差別ツイート。日本のヒップホップシーンに“自浄作用”はあるのか

          映画版『82年生まれ、キム・ジヨン』、原作ファンが感じた「絶望」と「希望」

          ※この記事は『82年生まれ、キム・ジヨン』の小説版の映画版の内容に触れています。未読・未視聴の方はご注意ください。 韓国でミリオンセラーの大ヒットを記録した『82年生まれ、キム・ジヨン』は、主人公キム・ジヨンの半生を通して、女性が日常的に直面する数々の絶望を描き出し、読者の共感を呼んだフェミニズム小説である。 2018年12月に日本語訳が出版されてからは、日本の女性たちにとっても、自分の苦しみを代弁してくれる大事な作品になった。 映画化が決まってからも、原作読者の多くは

          映画版『82年生まれ、キム・ジヨン』、原作ファンが感じた「絶望」と「希望」

          元ヘタリアオタクの私が「まあネタだし」で流せなくなった理由

          ヘタリアが連載再開になる、という知らせはオタク専用のアカウントを持っている私のもとに素早く届いた。 再始動という文字と手を広げたイタリア(キャラクター)のイラストを見て、私は昔のように胸を躍らせることができなかった。 ヘタリアは、作者の日丸屋秀和氏が個人サイトに挙げていた、2ch(現5ch)の軍事板でのネタに基づいて国を擬人化した同人漫画だ。世界史をストーリーとしてなぞったり、その国の「あるあるネタ」をギャグテイストで描く作品で、その後商業漫画として出版され、果てはアニメ

          元ヘタリアオタクの私が「まあネタだし」で流せなくなった理由

          「ジャンプと私」寄稿を募集します

          Sisterlee編集部では「ジャンプと私」をテーマに寄稿を募集します。以下をお読みの上、ご応募ください。 企画の趣旨 ・作家逮捕の報を受けた対応や、編集長による「少年をターゲットに」といった発言への批判が記憶に新しい『週刊少年ジャンプ』。それでもなぜ『ジャンプ』を愛しているのかや、『ジャンプ』へ今後期待することは何かについての寄稿を募集します。まずは企画の概要と構成案をお送りください。 提出するもの ・企画の概要(一段落ほど)と、原稿の簡単な構成案(箇条書きも可)を記事

          「ジャンプと私」寄稿を募集します

          徹底して「勝利」を描かないハイキュー!!は、何に挑戦していたのか

          ※この記事では、漫画『ハイキュー!!』の結末に触れています。未読の方はご注意ください。 2020年7月20日に、八年半もの連載を経て、バレーボールを描いたスポーツ漫画・ハイキュー!!は最終回を迎えた。「大団円」という言葉以外、この物語の終わりに当て嵌まるものはないだろう。 「あまりに優しい漫画」衝撃だった見開き2ページハイキュー!!について簡単に紹介しておくと、この漫画は時間軸で区切った場合、二部構成となっており、主人公・日向翔陽(ひなた・しょうよう)と影山飛雄(かげ

          徹底して「勝利」を描かないハイキュー!!は、何に挑戦していたのか

          『BLEACH』に影響を受けた私が、いま『少年ジャンプ』に思うこと

          私はもう十数年、週刊少年ジャンプを購読しており、ジャンプという雑誌自体に愛着がある。そしてなにより、そこに掲載されている漫画に心揺さぶられ育った人間だ。  特に思春期に『BLEACH』に出会った時の衝撃は忘れられない。『BLEACH』の魅力は何時間あっても語り尽くせないが、何よりもまず、個性豊か、という言葉では足りない程の、 強烈な存在感を持ったキャラクター達が登場することにある。 それぞれ確固たる信念や思想を持ち、悩み、ぶつかり合い、躍動する。その中でもまだ十代初めだっ

          『BLEACH』に影響を受けた私が、いま『少年ジャンプ』に思うこと

          どうぶつたちの反応も良い……「あつ森」の自由なジェンダー選択が教えてくれること

          無人島での暮らしを楽しむゲーム「あつまれどうぶつの森(以下あつ森)」は今年3月の発売以降、世界的な人気を博してきた。コロナ禍の中、直接顔を合わせなくても遠くの友人や家族とインターネットを介してコミュニケーションが取れるなどステイホームの期間を楽しませてくれたゲームの一つに違いない。 すでに知っている方が多いだろうが、あつ森では何をして楽しむかは各プレーヤーの選択によって決められる。DIYをして家具や道具を作ったり、化石を掘ったり、美術品を収集してみたり、他の島に遊びに行っ

          どうぶつたちの反応も良い……「あつ森」の自由なジェンダー選択が教えてくれること

          「SNS見ない人は少数派」 広告業界の中から見た、炎上が生まれてしまう理由

          「生理を個性と捉えれば、私たちはもっと生きやすくなる」  大手メーカーの生理用品ブランドによる広告が炎上し、冒頭のコピーを掲げていたプロジェクトの終了が発表されたことは記憶に新しいのではないでしょうか。SNSが人々の生活に溶け込むようになってから、広告の炎上が後を立ちません。  すべての広告にはなんらかの形で広告代理店が関わっている、という認識はもはや一般的常識となっていますから、広告代理店、特に名の知られた数社は多くの人々にとって嫌悪の対象となっています。 Twitt

          「SNS見ない人は少数派」 広告業界の中から見た、炎上が生まれてしまう理由

          “異性愛”という言葉にドキッとする人に、「異性愛者Tシャツ」製作者が伝えたいこと

          突然だが、「異性愛者」という言葉の響きに何を感じるだろうか。「女性と男性の恋愛という普通の現象にわざわざ名前をつけるなんて」「異性愛とは?」と感じるだろうか、もしくは「自分は異性愛者である」「馴染みがある」と感じるだろうか。 私は現在「全性愛かつ選択的レズビアン」を名乗り、気が向いた時に女性やレズビアンカップルのイラストの制作、Illustratorというデザインソフトの練習を兼ねてロゴ風のメッセージを制作している。全性愛でありながらもレズビアンを選択しているのは現在の社会

          “異性愛”という言葉にドキッとする人に、「異性愛者Tシャツ」製作者が伝えたいこと

          「フェミニストを名乗らない」大森靖子に、それでもフェミニズムを感じる理由

          時々歌舞伎町に行かないと幸せが分からない 時々手首を切らないと幸せが分からない 他人の不幸と比べても幸せは分からないよ 汚いオヤジとやらないと幸せが分からない (大森靖子『パーティードレス』) 初めてこの曲を聴いたのは、幸せが分からなかった時だった。分からなかったから、私は大森靖子という人が上辺だけで歌っているわけではないことが分かった。 どこの誰ともいまだ分からない人が、私の心を歌っている。そのことに私は強く惹かれていった。 大森靖子(以下大森と呼ぶ)は

          「フェミニストを名乗らない」大森靖子に、それでもフェミニズムを感じる理由

          大ブレイク中の「お笑い第7世代」 なぜ「おじさん的価値観」に抗うことができるのか

          少し前まで、バラエティ番組に出ている芸人はおじさんばかりだった。 MCとして番組の司会進行を務めるのも、MCに一番近い席に座ってドッカンドッカン笑いをとっているのも、ほとんど皆おじさんだった。 出ているのがおじさんで、作っているのもおじさんだから、バラエティ番組は「おじさん的価値観」に染まっている。若者も女性もバカにされ隅に追いやられる世界。おじさんがおじさんに忖度し、おじさん同士の内輪ノリで笑いあっている。 今振り返ってみれば、長らくお笑い界の雰囲気ってそんな感じだった

          大ブレイク中の「お笑い第7世代」 なぜ「おじさん的価値観」に抗うことができるのか

          NiziProjectでブームのJ.Y.Park「理想の上司」と称揚される裏で忘れ去られているもの

          今年上半期、ガールズグループオーディションプログラム「Nizi Project」が人気を博した。 韓国の大手芸能事務所JYPエンターテイメントと日本のソニーミュージックが連携し、日本から世界に通用するアイドルガールズグループを発信するために立ち上げられた企画である。 日本全国から参加者を募り、韓国のJYP本社での最終評価に至るまで「Nizi Project」に密着した同名の番組は、日本テレビ「スッキリ」にて特集されていたこともあり、広く知られることとなった。最終的に選出さ

          NiziProjectでブームのJ.Y.Park「理想の上司」と称揚される裏で忘れ去られているもの