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小話:服務の宣誓

私は元自衛官でした。
民間で働くようになって、公務員の方とお仕事をさせていただくことがありましたが、公務員も人間です。

お役所仕事をしておられる方も多く、呆れることもありましたが、公務員の方は本来、国民に奉仕することが仕事であると私は認識しています。

一般職の公務員は任官する際に服務の宣誓をするとは私は全く知らず、自衛隊に入隊する際の服務の宣誓と何が違うのかを調べてみました。

・一般職の国家公務員
私は、国民全体の奉仕者として公共の利益のために勤務すべき責務を深く自覚し、日本国憲法を遵守し、並びに法令及び上司の職務上の命令に従い、不偏不党かつ公正に職務の遂行に当たることをかたく誓います。

・一般職の地方公務員(東京都を例)
私は、ここに、主権が国民に存することを認める日本国憲法を尊重し、且つ、擁護することを固く誓います。私は、地方自治の本旨を体するとともに公務を民主的且つ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として、誠実且つ公正に職務を執行することを固く誓います。

ともに奉仕者として職務を誠実に行うという記載があります。
初心に返ってもらいたいものです。

最後に自衛隊の服務の宣誓をご紹介します。

私は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもって専心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえることを誓います。

私は自衛隊の服務の宣誓を思い返す度に、未来の日本に憂慮していまいます。
未来の後輩たちに、より良い日本を引き継げるのかと。

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